ちょいとリニューアル♪  ほぼ日テレビガイドシリーズ  春の連ドラチェック2013  あややとふたりのプロフェッショナル    はいはいはいはい、 わかってます、わかってますって。 春になったぞ、どうなってるんだと、 ええ、ええ、わかってます。 てなわけで、全国のドラマファンのみなさま お待たせしましたー! この春スタートする(した)ドラマについて いつもの3人が延々としゃべってますよー。 ほぼ日きってのテレビッ子、あやちゃんの脇を、 脚本家の森下佳子さんと 漫画家の荒井清和さんががっちり固めます! テレビドラマをめぐる、 あんたらほんまに好きなんやなという 情熱的なおしゃべりを どうぞお楽しみくださいませー。 あ、進行は、ドラマにたいへん疎い、 「ほぼ日」の永田が担当します。 なお、今回から、ページのデザインを おもしろイラスト中心にリニューアル。 「気仙沼のほぼ日」にいるサユミが ひどく味わいのある絵を描くので 思う存分、描かせてみました。

第2回 気になるドラマを挙げつつ、 米倉涼子論などをしゃべる、しゃべる。
── さて、驚いたことに、ここからが本題です。
まずはみなさん、気になるドラマの
タイトルを挙げていってください。
オススメのドラマは最後に
あらためてお訊きしますので、
まずは、気になるドラマを、5本ほどお願いします!
あやや はーーい。
森下 5本かぁ‥‥。
荒井 気になるタイトル‥‥うーん。
あやや いいですか、私、じゃあ。
5本、言っちゃっていいですか?
── はい、あやちゃん、どうぞ。
あやや はい。じゃあ、行きますよ。
まず、いきなり地味なところで恐縮ですが、
4月22日放送開始、『放課後グルーヴ』。
森下 えぇーっ、そうなんだ。
荒井 それ、知らないです。
森下 え、これ、私、知り合いがやってるんですよ。
あやや で、つぎが、深夜枠なんですけど、
テレ東の、『みんな!エスパーだよ!』。
森下 そっかぁ(笑)。
荒井 意外な路線が続きますね。
あやや ま、とりあえず、気になる5本として。
── そうそう。
あやや で、あとは、
米倉涼子さんの『35歳の高校生』。
森下 ああ、これね。
荒井 来ましたか。
あやや で、日曜日9時の『空飛ぶ広報室』。
森下 おぉーー。
あやや で、あとは、ま、別枠かもしれないけど、
さっき話した『あまちゃん』ですね。
── はい。じゃあ、荒井先生。
荒井 ええと、とりあえずというか、
話すとっかかりとしての5本、
っていう感じでいいんですよね?
── はい。
荒井 じゃあ、まず、『ガリレオ』。
森下 おーー。
荒井 王道ですけど。
あやや 王道ですねぇ。
荒井 あと、さっそく重なっちゃうんですけど、
『35歳の高校生』と『みんな!エスパーだよ!』。
あやや あぁ、気になりますよね。
森下 そこ、重なるんだぁ。
荒井 あと、『お天気お姉さん』。
えぇと、もう1本が『雲の階段』。
森下 なるほどーーー。
あやや おもしろい、おもしろい。
もう、おもしろい。
── じゃ、森下さん、お願いします。
森下 えぇと、私はですね、
『35歳の高校生』はやっぱり気になるんですよね。
あとは、『空飛ぶ広報室』。
あやや 気になりますよねぇ、これ。
森下 その2本はスッと出るんですが、
正直、ここからは、ほんとに、なんとなく。
あやや ああ、それも、わかります。
森下 うーん‥‥そうですねぇ‥‥
とりあえず、興味があるのは『ご縁ハンター』。
あやや ん? なんですか、それ?
森下 これ、婚活のドラマなんですけど。
NHKね。
あやや んん? 特集記事に出てないですよ、それ。
森下 ほら、ここに小さく出てる。
あやや あ、これか。うわー、ノーマーク。
荒井 ですね、観月ありささん主演。
森下 あとはねぇ‥‥これ、ほんと、
完全に興味本位というか、好奇心なんだけど、
『刑事110キロ』(笑)。
あやや あぁ、気になるね、気になるね。
石ちゃん(石塚英彦)が刑事なんだよね。
荒井 ホンジャマカの? へー。
森下 どうなるかわかんないんだけど、
とりあえず、気になる。
あやや 気になりますよね、『刑事110キロ』。
森下 で、もう1本は‥‥
「お天気ミステリー」という
不思議なジャンルにひかれて、
『お天気お姉さん』にしておこう。
── はい、ありがとうございます。
とりあえず、出そろいましたね。
あやや じゃあ、かぶってるやつから話していきますか。
── そうしましょう。
35歳の高校生 日本テレビ系●土曜日午後9時
あやや じゃ、『35歳の高校生』から行きましょう。
米倉様とまたお会いすることになりました。
── 米倉涼子さんは、2クールに1回、
ドラマに主演するペースなので、
この「連ドラチェック」をやる春と秋に
かならず主演作があるんですよね。
あやや そう、私たちと米倉様はシンクロしてるんです。
ちなみに、前回、語ったのは
『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』。
荒井 あれ、おもしろかったですよね。数字もよかったし。
あやや おもしろかったですー。
で、今回の米倉様は、女子高生です。
またしても、まんまと見てしまいそうです。
荒井 うん。まぁ、見ちゃいますね。
森下 しかし、すごいですよね、この人は。
あやや はい。米倉涼子さんにしかできない役を
毎回、きちんと引き受けて、こなしてます。
森下 働き者ですよねぇ。
あやや だって、35歳の女子高生の役を、
ちゃんとミニスカート履いて、
ほかの現役高校生のピチピチした子たちと
一緒にやってるわけですから。
森下 しかもさ、ほかの高校生と比べても、
足とか、絶対いちばんきれいだよ。
あやや しかも米倉様は、ちゃんと磨いてますからね!
── また米倉様の体の話になってる(笑)。
荒井 そういえば、恒例ですね(笑)。
あやや いや、米倉様を語るときに、
肉体の話は欠かせません!
ただ天賦に恵まれているだけでなく、
米倉様は日々、鍛錬してらっしゃいますから。
── わかった、わかった。
荒井 それはそうと、今回、意外にというか、
けっこうシリアスな展開みたいですね。
森下 そうみたいです。
「教育現場に一石を投じる意欲作」って書いてある。
あやや ん? これ、日テレですよね?
米倉様って、ひょっとして、日テレはじめて?
森下 あ、そうかもしれない。
荒井 テレ朝以外だと、TBSでもやってますよね。
あやや やってました。『女系家族』とか。
森下 あと、フジでもやってた。
あやや フジも、この間の賞金ハンターのやつ。
『HUNTER〜その女たち、賞金稼ぎ』。
荒井 あぁ、あれ、そうか。なるほど。
森下 数字をとってるのは、テレ朝が多いですね。
荒井 米倉涼子×テレ朝だと数字がいいんだ。
それはテレ朝のすごさのほうが際立ちますね。
あやや でも、日テレの土曜9時のこの枠って、
おもしろドラマが多いですからね。
けっこう、行くかもしれませんよ。
荒井 あぁ、そういえばそうですね。
『泣くな、はらちゃん』もここだ。
あやや 『泣くな、はらちゃん』、大好きだった!
あと、ここは、学園ものの名作が多いんですよ。
『野ぶたをプロデュース』とか好きだったなぁ。
荒井 しかし、35歳で女子高生なのに、
コメディ路線じゃないんですね。
あやや きれいな足でバシッと蹴ったりしないのかな。
で、蹴るときに、足首がこう、くぴっとなって、
ちょっとパンツが見えるみたいな。
── なにを言ってるんだ、なにを。
荒井 そういうのはないみたいですね。
森下 35歳のパンチラっていうのは、
ありがたいの? ありがたくないの?
荒井 米倉様だったら、ありがたいです。
── さわやかに言い切りました。
あやや ありがたいですよねぇ、やっぱり。
森下 そうだよねぇ。米倉様だからね。
荒井 米倉涼子さんって、もう完全に、
「米倉涼子」枠を自分で確立してしまったような。
あやや いや、ほんと、そうなんです!
森下 なんていうの? つっこみどころがあるんだよね。
そこが、魅力になっているというか。
あやや そうそうそう。
あのね、誤解を恐れずに言いますよ?
米倉様のドラマって、たのしみに見てる人は、
品質はそこまで求めてないと思うんですよ。
荒井 あーー、なるほどね。
あやや 逆に、ちょっと気になるような内容でも、
ここがなぁ、と思いながら、
それでもたのしく見てる、みたいな。
森下 独特の「隙」があるんですよね。
あやや そうそう、そういう隙とか
つっこみどころがありつつも、
肉体的にはものすごいことになってるので、
なんともいえない愛らしさというか、
おかしみがあるんです。
森下 決めるところ決めるのに、愛嬌がある。
あやや そうそうそう!
── なるほど。
あやや だから、私ね、こう思ったんですよ。
この、外見のかっこよさと、
つっこみどころを合わせ持つ魅力は
過去のなにに近いんだろうと考えているうちに
はたと思い当たったんです。
米倉涼子さまって、「桃太郎侍」に似てるんですよ。
── も! 桃太郎侍!?
荒井 すごいことを言いだしますね(笑)。
森下 ははははは。
あやや いや、なんか見てて、要素が似てるなぁと思って。
こう、ただきれいだったりかっこよかったり、
っていうだけじゃなくて、
重厚感みたいなものがあるじゃないですか。
スター性というか。
でも、歌舞伎とか、伝統芸能にあるような
格式みたいなものとは違う感じで、
いってみれば、時代劇。高橋英樹さん。
それも、「桃太郎侍」くらいの、かっこよさと
つっこみどころが共存してるような感じ。
荒井 いや、なかなか説得力があります。
── そんなこと考えてんの、
あやちゃんだけだろうなぁ。
森下 だから、米倉涼子さんのドラマっていつも、
内容がどうかっていうことよりも、
「どんな米倉涼子を見たいか」
っていう話になるんだね。
あやや そうです、そうです。
で、米倉涼子さんのすごいところって、
この、米倉涼子さんしかできない役どころを
引き受け続けているところなんですよ。
── あくなき「桃太郎侍」の追求。
あやや たとえばブロードウェイに行ってみたり、
英会話をちょっとやってみたりしても、
「桃太郎侍」を休んだりはしないんですよ。
荒井 なんだかほんとに「桃太郎侍」に
出ているような気がしてきた。
── みなさーん、米倉涼子さんは、
「桃太郎侍」に出てませんよーー。
森下 ていうか、「桃太郎侍」やってないから。
あやや ‥‥というあたりを踏まえて、ドン!
(机をドンと叩く)
米倉涼子様は、えらい、と!
── いや、今回も説得力がありました。
またしても「生き様」の話ですね。
あやや そうなんです!
荒井 このまま行くと、米倉涼子さんは
木村拓哉さん的な存在になるのかもしれないですね。
あやや あぁーー、そうですね。
森下 そうですね。
あやや で、10年くらい経ったら、米倉様は、
必ずテレ朝の2時間ドラマの女王に。
荒井 当然、なりますよね、テレ朝で。
森下 それはもう、確保されたも同然ですね。
しかも、数字とると思う!
── もう、視聴率が保証された(笑)。
お天気お姉さん テレビ朝日系●金曜日午後11時15分
あやや じゃ、『お天気お姉さん』、行きましょう。
主演は武井咲ちゃん。
私は、咲ちゃんが好きです。
かわいいから! 以上!
── 「以上」じゃないだろ。
あやや 武井咲ちゃんくらいかわいいとね、
もう、「かわいい!」と言って
終わりにしたいんですよ。
好きです! 咲ちゃん! えへ!
── 「えへ」じゃないだろ。
荒井 思うんですけどね、
『お天気お姉さん』っていうタイトルは、
男が聞いた場合にね、
これはエッチ系な内容のドラマだろうなと
まちがった予想をすると思うんです。
あやや え、そうなんですか?
森下 昔、同じタイトルのマンガがありましたよね。
荒井 あったんです。それです。
安達哲さんが描いてた
『お天気お姉さん』っていう
けっこうきわどい漫画があったんです。
── あー、ヤンマガ?
荒井 そうそうそう。
しかも、ややこしいことに、あれ、
昔、テレ朝でドラマになってるんですよ。
タイトルも『お天気お姉さん』で。
森下 えっ?
荒井 ほんとに。10年以上前ですけど。
── それは、あの漫画が原作の?
荒井 そう。ヤンマガの連載を原作にした
『お天気お姉さん』。
── いや、あんなの、無理でしょ、だって。
荒井 いや、やってましたよ。
細木美和さんという人が主役で。
なかなかエッチなドラマでした。
あやや へぇーー。
荒井 テレ朝の夜の11時くらいにね、
一時期、スケベ枠みたいなものがあったんですよ。
── 「スケベ枠」(笑)。
あやや あった、あった、スケベ枠。
荒井 『HEN』とかやってた枠なんですけど。
それの1つが、『お天気お姉さん』だったんですよ。
あやや でも、これは、それとは違うんですよね?
荒井 ぜんっぜん、関係ないんです(笑)。
あやや だって、武井咲ちゃん、
お色気関係ないですもん。
荒井 でもね、「おっ!」と思う男が多いと思いますよ。
── あー、新聞欄とか見て。
荒井 そう。
森下 テレ朝、土曜夜11時15分、
主演・武井咲で、『お天気お姉さん』。
あやや 「おっ!」
森下 「おっ!」
荒井 「おっ!」だと思うんですよ。
だから‥‥初回の数字は意外といいかも?
── ははははは。
森下 ちなみにこの「お天気ミステリー」って、
どういう内容なんですか?
あやや わかんないですねぇ。
ひょう(雹)を降らせたりするんですかね?
荒井 そういうミステリー(笑)?
── それはどっちかっていうとファンタジー。
森下 うーん、素直に考えると、
まぁ、なんか事件があって、
その、天気の天才のお天気お姉さんが、
「その時間には絶対にその場所に
 雨は降っていなかったはずです」
とか言って、アリバイを崩すとか?
あやや あ、なるほど!
森下 いや、わかんないですけど。
荒井 でも、そういうことかもしれないですね。
それで、「天気の天才」なのか。
あやや あの、ちなみに、私の好きな武井咲ちゃんに、
その役は合ってると思いますか? 大丈夫ですか?
── 資料によれば、
「無愛想で、気象オタクのキャラクター」。
あやや そうそう。どうですか?
武井咲ちゃんって、なんというか、
合う役と合わない役で、まだ、要するに‥‥。
荒井 まだ模索中な感じですよね。
あやや そうそう、そうなんですよ。
これで、なにかつかめますかね、咲ちゃん。
森下 でも、武井咲ちゃんの横に、
同じ、かわいい系統の佐々木希ちゃんが
いるっていうのもおもしろいですね。
あやや あ、気がつきましたか。
ここ、ちょっと冒険ですよね。
荒井 あー、なるほど。うーん。
あやや つまり、「かわいくて模索中」な
二人を並べてるんです。
これって、どっちも得しないような‥‥。
荒井 いや、でも、この二人が画面にいたら、
男性ファンはうれしいですよ、やっぱり。
あやや 華やかですもんねー。
森下 相手役の大倉忠義さんも含めて
このドラマ、メインキャストが若いですねー。
荒井 ベテランの佐々木蔵之介さんが
要所でドラマを支えるんでしょうね。
あやや あと、ベテラン要素でいうと、
脚本が大石静さんですからね。
大石さんって、『クレオパトラの女たち』とか、
数字はそんなによくなかったけど、
私、けっこう、おもしろく観ましたし、
こういう、ちょっと変わったジャンルのドラマを
きれいごとや上っ面に終わらせず、
きちんと着地させてくれるんじゃないかと思います。
── なるほど。
荒井 あと、はじまってみたら、
タイトルが『お天気お姉さん』だけに
意外にお色気路線だったみたいなことは‥‥。
あやや ないないない!
武井咲ちゃんにお色気はまだ早いです!
森下 ちょっと見てみたいけどね。
天気予報が外れると、
スカートがどんどん短くなるとか。
食い入るように見ちゃうよね‥‥。
あやや 咲ちゃんにはまだ早すぎます!


(まだまだつづきます・・・)
 2013-04-27-SAT
 
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