ほぼ日テレビガイドシリーズ春の連ドラチェック2018 あややとふたりのプロフェッショナル
第5回
ダークヒロインの頭身がすごい!社会派ドラマにも注目!そして、今季のおすすめの1本は?

やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる

NHK総合●土曜20時15分

あやや
NHKのこれを取り上げてみます。
土曜夜8時15分。
森下
あ、それね。気になってた。
あやや
神木隆之介くんです。
『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』。
荒井
なんじゃそりゃ、なタイトルですね(笑)。
森下
たしかに(笑)。
制作統括は、『直虎』でご一緒した松川さんです。
おもしろそうなので、
私も観てみようかなと思ってました。
あやや
大ヒット作にかならず出ているという
神木隆之介くんですね。
──
前回、ここでも話しましたが、
神木隆之介さんは、
日本映画の興行歴代トップ3の作品に
すべて出演されているのです。
荒井
『君の名は』『ハウルの動く城』
『千と千尋の神隠し』。
森下
もってるなー。
あやや
神木隆之介くん、声優も、主演も、
準主役も、脇も、ぜんぶできて、
オールマイティーなんですよ。
──
おまけに、ほぼ日にも出てる!
しかも天使のような子役時代に。
あやや
その神木隆之介さんですが、
役者としての幅は、
今後、もっともっと広がるんじゃないかと
私は予想しています。
そこで‥‥コホン。
ひとつの予言をしておきましょう!
──
なんでしょう。
あやや
私は予言します!
先の話にはなるかと思いますが、
神木隆之介くんは、わたし的に、
未来の西田敏行さん候補ナンバーワンです!
荒井
西田敏行さんですか。
森下
おおーー。
──
なるほど、とは思うものの、
正直、いまの時点では、
個性として結びつかないような、
意外な感じがしますが。
あやや
うん、うん、
そう言いたくなる気持ち、わかります。
でもね、考えてみてください。
西田敏行さんのすごさはどこにあるのか?
あの笑顔か? 意外な歌唱力か?
あるいは、涙もろさか? 違います。
西田敏行さんのすごさは、
演技の幅のとんでもない広さですよ。
もう、なんでもありじゃないですか西田さん。
しかも、どんな役もすごくいい!
森下
ああー、そうですね。
あやや
すっごい重いストーリーのなかで
怖い悪役をやったかと思えば、
すっごい軽い連ドラでげらげら笑わせてくれるし、
ただのおじさんもできるし、
死にかけた政治家もやるし、
落ち武者もやるし、プレスリーも歌うし。
ほんとにオールマイティーで、変幻自在なんですよ。
荒井
西田敏行さんはすごいですよね。
神木隆之介さんもそうなる可能性があると。
あやや
神木隆之介さんがすごいのは、
存在感を消そうと思えば消せるところですよ。
佐藤健さんと『バクマン』やったとき、
準主役といいつつ、
思いっきり健くんを立ててたでしょ。
前に出るとか、存在感を出す人はいるけど、
「消せる」人はなかなかいないですよ。
──
それにしても、
神木さんが西田敏行さんになるには、
ちょっと線が細くないですか。
あやや
それはそうなんです。
森下
じゃ、太ればいい?
あやや
いや、体型の話じゃありません!
──
めずらしくつっこみ役を。
荒井
(笑)
あやや
だから、まだまだ先の話ではあると思うんです。
神木さんが、役者としてもう一枚なにか、
新しい力を手に入れたとしたら。
──
もうひと化けすれば。
あやや
そう、いまでも十分すごいのに、
さらにもうひと化けして。
アドリブの力とかね。
──
あー、アドリブ!
西田敏行さんのアドリブはすごいですよ。
三谷幸喜さんが嫉妬して
アドリブ禁止にするくらいですから。
あやや
そうそう、
「アドリブがおもしろくて腹立たしいので」
っておっしゃってましたね(笑)。
森下
でも、神木隆之介さんって、
笑わせる役もけっこう上手ですよ。
あやや
そうなんですよ。
このあいだ『刑事ゆがみ』とか、
かなりおもしろくて、
しっかり笑っちゃいました。
──
で。そんな神木隆之介さんが主演の
『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』。
荒井
つまり、神木さんは弁護士なんですね。
あやや
弁護士として、学校に乗り込むんですね。
で、ほえる、と。
森下
あー、でも、大人の役者さんになったなぁ。
こういう写真を見るとしみじみします。
生徒役だった神木くんがさぁ、
もう弁護士さんになって、
学校に乗り込んじゃうんだとか思うと‥‥。
あやや
うん、ほんとに。
あんなにちっちゃかったのに‥‥。
──
またおばちゃんモードに。
あやや
だって、ほぼ日に来たとき、
子役だったんですよ!
森下
子役時代、かわいかったねぇーー。
あやや
かわいかった、かわいかった。
荒井
かわいいと言われていた神木くんから、
よくここまで、
ちゃんとグレードアップできましたよね。
あやや
そうですね、子役時代に売れると、
それはそれでたいへんだと思うけど、
見事に着地しましたよね。
──
神木さん以外のキャストはどうでしょう。
荒井
ヒロイン的な人は、岸井ゆきのさんですね。
あやや
岸井ゆきのちゃん、
『99.9』にも出てましたね。
荒井
あ、いましたね。
居酒屋「いとこんち」にいる常連客。
あやや
出番は少なかったですけど、爪痕残しましたよ。
──
レキシの池田さんが店長の居酒屋だ。
森下
このドラマ、どういう構造なんですかね。
学校に弁護士が常駐しているの?
──
「スクールロイヤー」と呼ばれる
学校弁護士として、
神木隆之介さんが派遣されるんですね。
森下
このスクールロイヤー制度、
学校弁護士ってほんとにあるのかな‥‥。
あ、あるんだね。
今年から日本でスタートするって書いてある。
あやや
学校にも問題いっぱいあるもんね。
荒井
いじめ、体罰、モンスターペアレント、
教師のブラック労働‥‥。
崩壊寸前の教育現場に学校弁護士が立ち向かう、
と資料にあります。
あやや
いや、これね、いまどきの重要な問題ですよ。
スクールロイヤーって必要だと思う。
荒井
つまり、学校の弁護をするんですか?
森下
どっち側なんでしょうね。
学校側なのか、生徒側なのか。
──
サイトを読むと‥‥第一話では、
娘が体罰を受けたと抗議をしてくる親がいて、
学校を訴えると言う。それにに対して‥‥
みたいなことが書いてあります。
森下
じゃあ、学校側なんだね、一応。
あやや
なるほど。
いや、私、思うんですけどね、
この流れ必要だと思いますよ、
いまの社会に。
──
お、どうした。
あやや
なぜなら、生徒とか、お客さまとか、
いまって、弱い立場とされている人たちが
「お客様は神様」みたいな感じで、
むしろ強者になっている流れがずっとあって、
強さと弱さを「利用したもの勝ち」みたいな
ちょっと複雑なことになってる気がするんです。
森下
ああ、そうだね。
──
‥‥めずらしく、社会的なこと言ってる。
荒井
‥‥しっかり聞きましょう。
あやや
だからね、私、言いたいんです!
‥‥こういうの大事です。はい。
荒井
‥‥え?
森下
‥‥あ、終わり?
あやや
え? 終わり。こういうの大事。
──
「こういうの大事」(笑)。
森下
意外に尻すぼみだった(笑)。
荒井
「こういうの大事」で終わった(笑)。
──
しかも、いつもよりぜんぜん声が小さい。
あやや
なんで責められなくちゃ
いけないんですかー!
──
ああ、たしかに、ごめんごめん(笑)。
あやや
だからね、単純に、
どっちかがいいとか悪いとかじゃないよ、
って思うんですよ、私は!
森下
うん、ケースバイケースだよね。
ほんとうによくない先生もいるだろうし、
ほんとうによくない生徒もいるだろうし。
あやや
そりゃもう、いろいろ複雑ですよ。
いいとか悪いとか、
そんな単純な問題じゃないんですよ!
‥‥だんだん居酒屋みたいになってきた。
森下
はははははは。
──
ドラマの話に戻りましょう。
脚本はどなたでしょう。
森下
浜田秀哉さん。
いろんなところで名前を聞きますね。
あやや
『ナオミとカナコ』などを書かれてます。
荒井
へぇー。
あやや
『ナオミとカナコ』よかったですよね。
天海祐希さんの『Chef~三ツ星の給食~』も。
森下
あのドラマ、地味だったけど、
私、けっこう好きでしたよ。
あやや
私もー。このドラマ、よさそうですね。
主演は未来の西田敏行こと
神木隆之介くんだし、
脚本の人も実績あるし、
切り口はけっこう新しいし、
おもしろくなる要素はそろってますよ。
期待します!
荒井
ひとつ‥‥気になるのは‥‥。
──
気になるのは‥‥?
荒井
やっぱり、タイトルが変です!
「やけ弁」とか略してますよ、公式サイト。
狙いすぎじゃないですかね。
森下
でも、こんな長いタイトルつけられるのは、
NHKの余裕だと思いますよ。
ラテ欄のスペースを気にして、
ふつうはこんなタイトルつけられませんから。
──
へー、そういうもんなんですか。
あやや
あー、たしかに、民放では
こういうタイトルはなさそうですね。
森下
民放だったら、
3文字ぐらいのタイトルにして、
出演者の名前で埋めるもの。
情報いっぱい入れたいから。
だから、すごいッスよ、このタイトル。
あやや
へーーー。
荒井
なるほど、長いタイトルはNHKの余裕。
──
さあ、ぼちぼち残り少なくなってきました。
つぎのドラマに行きましょうー。

Missデビル 人事の悪魔・椿眞子

日本テレビ●土曜21時

あやや
『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』です!
みなさん、ついに、ついに、
菜々緒さんがー!(拍手)
荒井
主役ですね。
あやや
ここまでのぼりつめましたー!(拍手)
森下
のぼりつめた主役だけど、
「人事の悪魔」と呼ばれる役なんですね。
あやや
菜々緒さんは、もともと
悪女でブレイクした人ですから、
のぼりつめた主役で「デビル」でも
いいじゃないですか。
ええと、なんでしたっけ‥‥
菜々緒さんが悪女役でブレイクしたドラマ。
森下
あの、木村文乃さんを監禁した話?
あやや
そうそうそうそう。
荒井
『サイレーン』。
森下
『サイレーン』だ。
あやや
『サイレーン』、『サイレーン』!
荒井
あれはたしかに悪女でした。
悪女中の悪女でした。
あやや
だって、サブタイトルに
「完全悪女」って入ってましたからね。
『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』ですよ。
森下
そうだった、そうだった(笑)。
しかもハマってた。
あやや
ばっちりハマってましたよ。
だから、ご本人がどうかはわかりませんが、
菜々緒さんのパブリックイメージというのは、
やっぱり超S性、サディスティックな魅力を
感じさせる部分にあると思うんですよ。
そういう意味では、
主役でこのダークヒロイン役というのは
私はとてもいいと思いますね。
荒井
たしかにそうですね。
満を持しての「デビル」役、という感じがします。
あやや
だって、見てください、この公式サイトの
菜々緒さんの堂々たる立ち姿!
森下
あ、こりゃすごいね。
こうでなくちゃね。
荒井
おおーー。脚、長い。
あやや
もう、ドSですよ、ドS。
森下
もう見てるほうは、
踏まれたい、ぶたれたい、怒鳴られたい。
あやや
すごいですね、このビジュアル(笑)。
森下
このメイク!
見て、この、このまつげ!
あやや
このまつげ×このメイク。
──
これ、CG?
荒井
色の加工はばりばりしてると思いますけど、
CGじゃないですよ。
森下
しかし、この脚!
ものすっごく長くないですか。
いや、脚が長い人だとは
もちろん知ってますけど。
あやや
制作チームの人たちはわかってますね。
もう、菜々緒さんはこう見せるべきだ!
っていうコンセプトを感じます。
森下
超S!
あやや
サディスティック!
菜々緒さんというのは、
アクの強い女、気の強い女、セレブ女として
ものごく惹きが強いわけで、
いまやもうアイコンなんですよ。
森下
そうですね。
あやや
そういう意味でいうと、菜々緒さん以外に、
こんなアイコン引き受けられる人、
いないですよね。
荒井
この華やかさは、なかなかいないかもしれない。
あやや
『ドクターX』の米倉サマにも
近い感じがありますが、
米倉サマは、どちらかというと、
やっぱりカラッとしてて明るいんですよね。
その点、菜々緒さんは
悪意や敵意が向けられる役でも
平然と引き受けそうな感じがします。
──
そもそも菜々緒さんはモデル?
森下
ええとね、聞くところによると、菜々緒さんは、
もともとモデル系の事務所に所属していて、
彼女が「女優やる」って言ったときに、
ほとんどノウハウがなかったらしいんです。
で、どういうふうにやるか、
スタッフも一緒に考えて、
「王道とか真ん中って感じじゃないよね。
じゃあ、悪女とかでやってみる?」という感じで、
女優活動がスタートしたそうなんです。
なんかかわいいでしょ?
そうやってはじめた菜々緒さんが、
今回、主役に登りつめた。
それはなかなかおもしろいですよね。
あやや
おもしろいですねー。
まさに、成りあがりですよ。
私の大好きな「生き様」を感じます。
すごくプロ意識が高くて、
与えられた役をしっかり引き受けてる
という感じがします。
森下
いまだに「菜々緒ポーズ」やってくれるしね。
あやや
そうそうそう。
プロ意識の強い人だなと思いますね。
荒井
たしか、グラビア系の事務所ですよね。
森下
そうです。
あやや
で、相手役の男性は、
Sexy Zoneの佐藤勝利くん。
これは「ショウリ」と読むんですよ。
「カツトシ」じゃなくて。
荒井
Sexy Zoneのセンターにいる人ですね。
森下
人気なんですよねー。
あやや
でも、佐藤勝利くんと
菜々緒さんという組み合わせも、
なかなかアンバランスですね。
荒井
狙ったアンバランスなんでしょうけど。
森下
わあ、見て見て、この人物相関図!
佐藤くんから菜々緒さんへの矢印には
「恐怖・反発」って書いてあって、
菜々緒さんから佐藤くんへの矢印には
「手先にする」って書いてある(笑)。
荒井
ふははははは!
あやや
ほんとだ(笑)!
──
ふつう相関図の中心にいる男女って、
互いに向けた矢印のところに
「ラブ」とか「気になる」とか
書いてあるんですけど‥‥。
あやや
「恐怖・反発」と「手先にする」(笑)。
荒井
やっぱり、狙ったアンバランスなんですね。
森下
ですねぇ。
──
あと、人物相関図の右上には、
さきほど話が出た西田敏行さんが。
あやや
今回の役は保険会社の会長です。
さすがの貫禄!
これですよ、これ。
神木隆之介くん、見習わなきゃいけない。
──
神木くんが、こうなるのか‥‥。
森下
(笑)
荒井
あと、この、
社長秘書役の瀬戸さおりさんって、
瀬戸康史さんの妹なんですよね。
あやや
えー、そうなんですか!
森下
そう言われればちょっと似てるかも?
あやや
瀬戸康史くんの妹なんだ。へーー。
荒井
妹だということは、
あまり知られてないみたいですけど。
このあいだ『愛の病』っていう映画で
主演してましたよ。
あやや
そうなんだ。
──
さて、ドラマのほうですが、
内容的にはどういう感じなんでしょう。
「人事の悪魔」というからには、
人事が主役なんですかね。
荒井
「型破りな人事コンサルタントが
オフィスの闇を暴き出す!」と
公式ページにありますね。
ハラスメントはもとより、社内恋愛のこじれなど、
会社に起こりうる問題を
大胆な手法で解決していく‥‥。
あやや
私、思うんですけど、
やっぱり、そのあたり、
いまの日本の社会が抱えている
抜本的な問題ですからね。
いま、ブラックとか、働き方改革とか、
いろいろ言われているじゃないですか。
──
また、社会的なことを言い始めた。
あやや
いま、新しい「はたらきかた」を
みんなが模索していると思うんです。
そして、ドラマもそういうリアルなテーマに
取り組む時代になったんです。
つまり、何が言いたいかと言うと‥‥
あの、昔から、日テレって、
こういうの、好きですよね?
森下
ははははは。
荒井
ははははは。
──
最後の締めがまた尻すぼみ(笑)。
あやや
なんで笑われなくちゃならないんだー!
──
ごめん、ごめん(笑)。
まぁ、ともかく、社会的なテーマに
菜々緒さんがぐいぐい切り込んでいく、と。
あやや
ドSなルックスの菜々緒さんが
バシバシ攻め込んでいくんですよ、
きっと決めセリフとかもあるんですよ。
森下
しかし、また同じこと言っちゃうけど、
菜々緒さんのこの写真、
すごいですね、この脚の長さ!
菜々緒さんの最大の魅力は、
やっぱり、この脚ですよね。
あやや
脚って、どうやって伸ばすんですか。
森下
脚を伸ばすのは無理でしょう。
あやや
そっかー‥‥。
はい、ここでクイズです!
菜々緒さん、何頭身でしょうか?
荒井
9頭身!
森下
10頭身!
あやや
では、正解は‥‥1、2、3‥‥。
──
ふつうに指で数えるのかよ。
荒井
測り方がアバウトすぎますね。
あやや
7、8‥‥だいたい9頭身!
森下
9頭身!
あやや
すごーい。
──
大谷翔平選手と菜々緒さんが
結婚すればすごいことになるね。
荒井
あ、それはすごい!
大谷選手も10頭身くらいあるでしょ?
あやや
9頭身と10頭身で結婚して
11頭身の子どもを!
──
どういう計算だ、それは。

おっさんずラブ

テレビ朝日●土曜23時15分

あやや
まあ、だいたいこれで、おもなドラマは
語ったんじゃないでしょうか。
もちろんぜんぶはムリなんですけど。
なんか、ほかに気になるの、あります?
森下
ちょっと深夜なんですけど、
気になってるのがあって。
これ、『おっさんずラブ』。
あやや
えっ、なんですか?
おっさんず、ラブ‥‥?
‥‥わぁっ、なんだこれ‥‥すごいですね。
うっかり見過ごすところでした。
森下
でしょ。
あやや
ちょっと、どうしましょう(笑)。
荒井
この、『おっさんずラブ』っていうのが、
タイトルなんですか?
森下
そうそう。吉田鋼太郎さんと‥‥。
あやや
林遣都くん。
森下
この2人に同時に告白される
田中圭くんの話、
という、すごいことになってます(笑)。
荒井
なんだ、それ(笑)。
──
トップページによると、
「ある日、僕は部長に告白された。」
森下
おもしろそうなんだけど(笑)。
あやや
ちょっとおもしろそうですね。
荒井
これは、いわゆるボーイズラブ‥‥?
森下
ボーイズラブですよ。
つまり、BL。
荒井
かなり変形的なBLですね。
森下
オフィスで上司でおじさんで、
しかも三角関係、
っていうことですからね。
──
相関図が‥‥(笑)
まちがえて書かれてるみたいに見えるけど、
これで合ってるのか(笑)。
森下
でしょ、すごいでしょ(笑)。
でも、ごめんなさい、私これ観ます。
──
はははははは。
あやや
これはかなり気になりますね。
荒井
気になります、『おっさんずラブ』。
森下
私の心の大事な部分として観ます。
──
そっか。
森下さんの、ダブルで好きなところだ。
森下
そう! おっさんと、BLと!
かなり大好物なものが入ってるので観ます。
荒井
すごいなぁ。
あやや
イントロダクションで、
「ヒロイン・吉田鋼太郎」って言ってる(笑)。
森下
そうなの。
絶対おかしくない?
──
ははははは。
荒井
ははははは。
──
しかも、奥さんがいるんだね、吉田さん。
あやや
これ、いい意味で、すっごい遊びながら
つくってる感じしますね。
森下
でしょ、余裕あるよね。
あやや
遊んでる、遊んでる。
おもしろいかも。
どんどん気になってきました。
森下
実は私の三押しなんです、今クールの。
荒井
『おっさんずラブ』。
森下
「ヒロイン・吉田鋼太郎」。
一同
(笑)
──
でも、公式ページとか、ちゃんとしてますよ。
こういうのをつくるときに、
「余裕がある」というのは、重要ですねー。
B級に変に逃げるんじゃなくて、
ちゃんと取り組んでる安心感があります。
あやや
あと、チームがたのしんでつくってる
感じのするドラマっていいですよね。
──
情報解禁からわずか4日で、
公式ツイッターアカウントのフォロワーが
1万人突破だそうです。
森下
すごいね(笑)。
──
全国の森下さんたちが。
森下
私の妹たちが。
──
ははははははは。
荒井
キャストもいいんですよね、
内田理央さんがおもしろいところにいたり。
あやや
このあいだの『海月姫』もよかったよね。
──
内田理央さんのコメント、
「台本を読んで、萌えに萌えてしまいました!」
あやや
うん、たしかに、たしかに。
荒井
内田理央さん、いまいいですよね。
あやや
そう、いま、いいですよね。
いいところ、来てますよ。
森下
(予告動画見ながら)
こんな話なのに、やたらかっこいいんだよ。
あやや
これ、ふざけてるねー。ほめてます。
森下
ふざけてる、ふざけてる。
やっぱり、余裕が。
──
余裕がありますね(笑)。
余裕なくこういうのやっちゃうと‥‥。
森下
そうそう、大変なことになるけど。
あやや
あーー! ごめんなさい、
たしかに、これちょっと気になるわ!
森下
気になるでしょ。
荒井
これは枠としては‥‥。
あやや
テレビ朝日の土曜ナイトドラマです。
このあいだ三浦春馬くんが童貞の‥‥
チェリートの役をやった時間です。
森下
『オトナ高校』やった枠だね。
荒井
ああ、テレ朝の深夜の。
あやや
B級枠、思いっきり遊ぶ枠ですよ。
──
おもしろそうな感じします。
荒井
公式のインスタグラムありますね。
森下
わはははは、なんだこりゃ(笑)!
四つ葉のクローバーとか、飾っちゃって。
しかも田中圭くんを
吉田鋼太郎さんが撮ってるというのが、
ちょっと怖くて、おもしろい。
──
ああー、役の中の人のインスタとして、
やってるんですね。
森下
あ、なるほどね。
だから、恋する目で見つめてるんだ(笑)。
あやや
いいですねぇ、たしかに。
これって結ばれるの? どうなの?
森下
わっっかんないっすねー。
あやや
うわー、たのしみだなー。
──
結ばれても大丈夫だし、
結ばれなくても大丈夫だし。
荒井
そうですね(笑)。
──
ていうか、すでにたのしみになってる。
森下
なってる、なってる(笑)。
あやや
いや、これは、森下さん、
見つけてもらってよかったです!
──
さあ、そんなところで、いいでしょうか。
それでは、今季のおすすめドラマを
話し合っていきましょう!
あやや
わー、最後のでわかんなくなっちゃったぞ。
森下
(笑)
荒井
まず、3本挙げるんですよね。

2018年春、おすすめのドラマは?

──
はい、まずは、それぞれに
個人的に見たいと思う
3本のドラマを挙げてください。
じゃあ、あやちゃんから!
あやや
はい!
まずは、『コンフィデンスマンJP』!
そして、森下さん、ありがとうございます
私、見逃すところでした『おっさんずラブ』!
森下
(笑)
荒井
おおー。
あやや
そしてもう1本はね、
『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』。
──
なるほど。
森下さん、行きましょうか。
森下
私は、けっこう迷わず、この3本。
『コンフィデンスマンJP』、
『おっさんずラブ』、
『あなたには帰る家がある』。
──
おお、今季はちょっとおもしろいですね。
『コンフィデンスマンJP』と
『おっさんずラブ』に
すでに2票ずつ入りましたよ。
あやや
うわぁ、一騎討ちですね!
森下
これ、いままで、ない展開だよね?
──
じゃあ、荒井先生お願いします!
荒井
この状況、ヤバイかもしれないですよ‥‥。
あやや
荒井先生にかかってます!
森下
おもしろーい(笑)。
荒井
では、まず‥‥
『コンフィデンスマンJP』。
あやや
おおおーーーーー!!!
──
『コンフィデンスマンJP』、満場一致。
森下
まあ、そうだよね。
荒井
そして‥‥『正義のセ』。
──
『正義のセ』!
荒井先生っぽいですね!
あやや
荒井先生っぽい!
森下
っぽい、っぽい!
あやや
で?
森下
で?
あやや
うわー、ドキドキする。
──
では、3つ目をどうぞ。
荒井
‥‥『おっさんずラブ』。
あやや
きゃーーーー。
森下
はははははは、すごいねぇー。
あやや
すごいですねぇー。
やりましたねー。
──
つまり、『おっさんずラブ』も3票!
あやや
満票のドラマが2本?
──
このコンテンツがはじまって
10年になりますが、
満票2本の一騎打ちははじめてです。
さあ、ここからおすすめの1本を
決めなくてはいけません。
あやや
どどどど、どっち? どっちだろう?
森下
まあ、『コンフィデンスマンJP』はカタいですよ。
荒井
ですね。ふつうは、『コンフィデンスマンJP』。
あやや
たしかにそうですねー。
森下
でも、一方で、『コンフィデンスマンJP』は、
きっと、どこでもおすすめされてますよね。
あきらかにおもしろそうだし、
実際、おもしろいと思います。
あやや
そうですね。
荒井
でも、このコンテンツの意義からすると、
そっちに行くよりも‥‥。
あやや
いつもは違う方へ行きますよね。
でも、ちょっとリスクもありますよ、これ。
森下
だよねーーー(笑)。
荒井
はじまってみたら、こりゃダメだわ、
ってことも、もちろんありえますね(笑)。
あやや
企画はおもしろかったんだけどね、
みたいな(笑)。
森下
でもさぁ‥‥。
あやや
そうなんですよ。
荒井
ちゃんとおもしろそうな予感がありますね。
森下
じゃあ、いっそ?
あやや
うそ、ほんとに(笑)?
荒井
いや、いいんじゃないでしょうか。
──
ということは?
あやや
はい、決めます!
2018年春、私たちのおすすめは、
『おっさんずラブ』です!
荒井
はい、『おっさんずラブ』で。
森下
『おっさんずラブ』で、
いいんじゃないでしょうか!
──
わかりました。
今季のおすすめの1本は、
『おっさんずラブ』に決まりました!
ありがとうございました。
あやや
わーーーー!
一同
(拍手)
森下
まさかの展開(笑)。
荒井
いや、いいと思います。
あやや
私も、いいと思う。
──
今回も長時間、ありがとうございました!
森下
ありがとうございましたー。
荒井
ありがとうございました。
あやや
ありがとうございましたー。
あああ、また終わっちゃったーーー。


( お し ま い )
2018-05-13-SUN

(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN