その3 よく眠れる色ってどんな色? 「アマールカねむりの部屋展」レポート。
山下 さて、そして、
チェコ大使館で
『アマールカ』のお話をうかがってから数日後に、
東京・千代田区へと向かいました。
ゆーないと アマールカちゃんの、
かわいいイベントをみるために。
こんどは山下さんもいっしょにね。
山下 ぼくもいっしょにイベントに行きました。
いやー、おもしろかった!
ゆーないと 興味深かった!
山下 イベントのタイトルは、
『アマールカのねむりの部屋 展』。
ゆーないと カラーワークス」という会社の、
パレットビルという建物で開催されていました。
こちらがその、パレットビルでーす。
山下 思いっきり目をつぶってる写真ですけど‥‥
大丈夫なんですか? これを載せて。
ゆーないと 大丈夫もなにも山下さん、
これは「ねむり」の表現でしょうが。
テーマは「ねむり」ですよ?
山下 ‥‥わかりました。
レポートを続けましょう。
ゆーないと 続けましょう。
山下 『アマールカのねむりの部屋』は、
このパレットビルの
4階ギャラリーに設置されていました。
ゆーないと このイスが、もう!
山下 チェアータイプのハンモックですね。
ゆーないと これに座って『アマールカ』を観る。
これが‥‥もう!
山下 このゆらゆらは、寝ますよねぇ。
ゆーないと 寝ます。5秒で。
山下 まぁ、こうして『アマールカの部屋』を
満喫したわけですが、
この展示でいちばんおどろいたのは、
実は「色」に関することだったんです。
ゆーないと そうそうそう、色彩!
山下 そもそも「カラーワークス」さんは、
生活の中の「色」をコーディネートする会社です。
ゆーないと だからこの『アマールカの部屋』も、
ポイントは「壁の色」なんですよね。
山下 そうです、壁の色です。
ご覧のように、この日のギャラリーは、
二色に塗りわけられていました。
ゆーないと 紫っぽい部屋と、オレンジ色の部屋。
山下 これはねー、
ちょっと、目からうろこでしたね。
ゆーないと うろこでした。
山下 気持ちよくスッと眠りにつけることが
「いい睡眠」だと思ってましたが、
それだけではないと。
ゆーないと 気持ちよくスッと起きることも大事。
山下 そのふたつがそろって、「いい睡眠」。
つまり、
夜に不眠ぎみの人には、
落ち着いたこういう色の壁を。
ゆーないと 朝、目覚めが悪い人は、
あざやかなオレンジ色の壁で、スカーーーっと。
山下 ああー‥‥ゆーないとさん。
いつかきっと、この写真みたいに、
スカッと起きられる人になりたいですよねぇ。
ゆーないと ‥‥でも、あたしけっこう、
毎朝こんな感じで目覚めてるかも。
山下 それはありえないと思います。
ゆーないと なんでよー。
山下 スカッと目覚めている人は、
ああいう「遅刻しますメール」を書きません。
ゆーないと ‥‥あれは、たまたまちょっと間違えたのを
山下さんがわざわざ集めただけですよ。
もう、ないですから、ああいうメールは。
山下 ‥‥では、ご好評におこたえして、
ゆーないとさんの「遅刻しますメール」を
さらにいくつかお届けしましょう。

これから並べるメールの文面は
すべてほんとうです。
ノンフィクションです。
例によって微妙におかしくなるので、
どうぞじっくりとお読みください。
ゆーないと うーーん‥‥。
メール たいへんもうしわけありません。
携帯の電池が切れており、
大幅な寝坊をしてしまいました。
急ぎます。
(ゆーないと)
メール ほんとうにもうしわけありません。
寝坊しました。
急いで向かいました。
(ゆーないと)
メール 再びるみません。
半までに到着します。
よろしくおねがいいたします。
(ゆーないと)
メール もうしわけありません、寝坊してしまいました。
む かいます。やろしくおねざいいたします。
(ゆーないと)
メール で際に服のチャックがおかしくなってしまい、
脱ぐこともできぬままに、
四苦八苦していました。
すみません。
ぶじ、脱げたので、向かいます。
(ゆーないと)
メール おはようござかあます。
本日、
(ゆーないと)
メール おはうこたa
(ゆーないと)
メール ああか
(ゆーないと)
メール 朝から、ハラマキの撮影です。
なにかありましたら、お手数ですが
携帯電話まで、お願いします。
fっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
cmMNBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBどうぞお使いください。
(ゆーないと)
ゆーないと うーーん‥‥。
山下 再びるみません。
ゆーないと やっぱ、覚えてないわー。
山下 やろしくおねざいいたします。
ゆーないと なんじゃそりゃ。
山下 ああか
ゆーないと どういう意味だろう?
山下 最後のやつは、なんか怖いです。
ゆーないと うーーーん‥‥。
山下 「遅刻しますメール」の話になると、
もう、なにもかも吹っ飛んでしまいますね。
『アマールカ』もギャラリーレポートも。
ゆーないと すみません。
山下 戻しましょう、話を。
ゆーないと 戻しましょう。
山下 色彩です。
壁の色です。
ペンキのお話です。
ゆーないと そう。
パレットビルでは、
こんなにたくさんの色数のペンキを、
その場で調合してくれるんです。
山下 あのシステムはすごかったですね、
この壁から色を選んで‥‥。
ゆーないと あたしはパープル系を探しました。
山下 色を選んでるだけで、あくび!
‥‥ていうか、
なんで寝るための色を選んでるの?
必要なのは、目覚めのための色でしょう。
ゆーないと あ‥‥そういえばそうだわ。
けっきょく、これにしちゃった。
山下 まあ、それはそれとして、
このマシーンがすごかったですよね。
ゆーないと 選んだ色の番号をコンピューターに入力すると。
ゆーないと 番号を入力するだけでぇ!
山下 食いつきすぎ、そこ食いつきすぎ。
ゆーないと ベースの白いペンキに、紫色がタラーリ。
山下 これにフタをして、マシーンでかくはん。
山下 すると、おのぞみの紫色が!
ゆーないと あたし好みの、ねむたい色が!
山下 ゆーないとさんが、
ねむたくなりすぎているのはともかく、
すばらしいですよね。
微妙な色の希望まで、
これで応えてもらえるんですから。
ゆーないと そしてさらに、
その場で試し塗りまでできるんですよね。
山下 これにもおどろきました。
白い壁に塗ったら、実際どうなるのか、
そこまでこの場で確認できるなんて。
ゆーないと ちなみにこれはまさしく、
あたしの求めていたねむたい色でした。
塗りながら、ねむかった。
山下 ‥‥つらぬいてますね、その自己演出。
ゆーないと つくったペンキは、なんと、
プレゼントしていただきました。
もらった瞬間に、はげしい睡魔が!
山下 もういいからそれは。
ゆーないと 「カラーワークス」のみなさん、
スタッフのみなさん、ありがとうございました!
山下 ‥‥すごい、徹底している。
ゆーないと 最後にもう一度、ご案内を。
「カラーワークス」さんのHPは、
こちらからどうぞ!

(この後われわれは、
 ここで出会ったハンモックのショールームへ!
 よりよき眠りを求めて‥‥つづきまーす)

2011-10-03-MON