『明日の記憶』をごらんになったみなさまより
たくさんのメールをちょうだいしています。
「ふしぎな映画でした」
「何日も経ったあとから、ふと思い出して
 たまらなくなりました」
「誰かといっしょにいる、ということについて
 考えました」
心のなかで『明日の記憶』の波紋が
じわりとひろがるような感想が、毎日寄せられます。
「ほぼ日」の「『明日の記憶』とつきあう。」は
『明日の記憶』を通じて隣り合った人びとの、
いろんなキーワードや発見に満ちた内容になっています。
映画をごらんになったあとも、
どうぞ隅々まで読み返してみてくださいね。

では、感想のメールをご紹介いたします。
映画のストーリーがわかるような内容が
含まれていることがありますので、
映画をごらんになっていない方は、
どうぞご注意ください。
昨日、主人と一緒に観ました。
見終わってからもずっと私の心の中に
この映画が腰を下ろしています。
そして、いろいろなことを語りかけてきています。

温かく、熱く、静かに、凛として、強く、震えながら、
泣きながら、頷きながら、
微笑みとともに語りかけてきます。

私のところまでこの『明日の記憶』が
届けられたことに感謝です。
大切にします。
(NAORING)


最後のシーンがとても心にのこって、
たまに映像がよみがえります。
涙がとまらないのに、心に光が差し込んできて、
なんともいえない暖かさが心に拡がりました。

ひとつだけ、心に決めたことがあります。
私は4月に結婚して、新米家族です。
これから、ふたりの家族の木の根っこを、
少しずつ精一杯のばして、
台風がきても倒れないような、
立派な木を育んで生きていたいと思いました。

この映画について、
少しずつ考えていこうと思っています。
私の宿題です。

糸井さんと、渡辺さんのメールのやりとりの中での
「ベンチ」の話がとてもすきです。
(ふじっこ)


いろんなシーンが残っていますが、
いちばん身近に感じたのは、
庭で可南子さんが見上げた星空。
大声を上げて泣きたくてもできない夜、
見守るように輝く星たち。
どんなに辛いことがあっても、
かならず見守ってくれているものが
あることの有り難さ‥‥。
(唄う泣き虫)


枝実子さんへ感情移入し始めた頃から
途中から涙がぴたっと止まってしまいました。
そして苦しくて何回も息が止まりそうになりました。
うまく頭の中がまとまりません。
明日を作っていこうと希望にかける枝実子さんの覚悟。
愛する人と家族となる、
ということの重さをずーんと感じました。
もう1回くらい見ないと、
まだまだ気持ちがまとまらない感じです。
(もと)


先週の金曜にダンナと見てきました。
満員の観客は、いろんな年代のカップルや
おばちゃんの二人連れなど様々でしたが、
いろんなみんながベンチでおんなじ方向を向いて、
おんなじ時間を過ごしたんだなーと
自然に思えました。
スクリーンに向かって座っているんだけど、
スクリーンの中の人々とも
おんなじ方を向いてね。
(にたえもん)


私も謙さんと同じ、原作の本に惚れ込んだ一人です。
展開がわかっていながらも、
本とは違う気づきもあり、
言葉にならない感動がありました。
本で読むと心理描写が細かくわかるけど、
映画は、無言の優しさというものが感じられますね。
やっぱりこの映画は優しいな、と思いました。
(n)


時間が経過するほどに
色々な感情が湧いて来て
うまく表現できません。
(rummie)


今現在の感想としては、なんとも複雑な気持ちです。
単純に「感動した」とか「泣けた」なんて
そんな言葉では片付けられないです。
今のところは「観てよかった」とだけしか言えません。
みんなに勧めたいけど、なんと表現してよいのやら‥‥。
(ぴっぴら)


重い内容なのに、見終わった後、
なんだか穏やかな気持ちになりました。
そして、次の日は、母の日でした。
素直な気持ちになり、
初めて自然に「お母さん ありがとう」が言えた。
(ぺんぎん)


「明日の記憶」は生きている映画だと思いました。
(P)


不思議とずっとずっと心の中に残っています。
たくさんの人に紹介したい!
「明日の記憶」を知って欲しい!
と思うのですが、
余計な先入観を持って欲しくないので、
人に伝えるときにすごく慎重に言葉を選びます。
必死に考えて、言葉を探して、
自分の感動をできるだけダイレクトに伝えようと
喋っているとき、
渡辺謙さんも、きっと、
こんな気持ちで伝えていったのかな?
って、おこがましいですが、思ってしまいました。
(a)

映画『明日の記憶』をごらんになった感想を、
どうぞ「ほぼ日」までお送りください。



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