Hobo Nikkan Itoi Shinbun

はじまりを、はじめよう。

Begin the beginning! 08 そら植物園と なにができるかな?

プラントハンターの清順さんと
いっしょに、なにができるかな?
さっそく、はじめてみます。

2012.05.16

第1回 花は、はじまり。

清順さんのプロフィールはこちら


糸井 植物は「ほぼ日」にとっても
あたらしいBEGINNINGになりそうです。
ぐっと黙ってたやつが
密度濃く、語り出す感じがする。
清順 いいですね、かいがあります(笑)。
ぼくはみんながこいつに、名前つけると
いいと思うんですよ。
糸井 いいですねぇ。
かわいいから、つけたくなるね。
清順 芽が出て背が伸びはじめたら
砂漠のバラは形がかわいくて
まるで赤ちゃんみたいな感じになります。
日当たりがよかったりよくなかったり、
いろんな条件で姿は変わっていく。
「うちの子」にちゃんとなっていきます。
すっごくおもしろいですよ。
糸井 みんなで自分ちの「◯◯◯(つけた名前)」が
いまこうなってるんだよ、ということを
教えあう場所をつくるといいね。
清順 いいですね。
いちばんさいしょに花が咲いた人とか
報告するの、うれしいだろうなぁ。
糸井 ときどきみんなが覗く、そんな場所。
人のつながりが、
増えていくのもいいですね。
清順 とてもたのしいと思います。
ぼくはそういった、
植物の種や苗を買って
育てていくようなフォーマットを
おおまじめに考えていきたいと思っているんです。
ほんとにこれが実現すれば、
世の中にはじめて出す機会だと思っています。
それがどこかの園芸のお店ではなく
「ほぼ日」だというのは、
すごくいいとぼくは思います。
糸井 すごくあたらしいことだから、
おもしろいよねぇ。
あるいは、これはきっと、
どういったらいいだろうな、
アートのやってきた役割や世界にも
通ずると思う。
清順 よくわかります。
心をつないでいく、というか。
糸井 魅力的だよね。
葉っぱとか、石ころとか。
清順 はい。
糸井 うちの娘が小さかったころ、
ぼくが出かけて
おみやげを買って帰らなかったことがありました。
そのときに
「石ころとか、かわいい葉っぱでもよかったのに」
と言われたことがあって。
清順 いい娘さんですね。
糸井 うん。
そういう「無料(ただ)のもの」ほど
たのしいんだよね。
買ったものほどつまらない。
清順 たしかに。
ぜったいそうですね。
糸井 清順さんの持ってきてくれる植物は
そこの魔法にあふれてる気がする。
清順 はい。そこはもう、
ずっとやっていきたいところですから
がんばります。
糸井 清順さん、とにかくたのしそうだもんね。
きっとたくさんの苦労があるだろうし、
扱っているものが生きものだから、
そこは並大抵のことじゃないでしょう。
だけど、ずっと笑ってる。
笑ってるうちはなんかできるから、って
ぼくはいつも思っています。
清順 そうですね。
そのあたりの、
植物をあつかう難しさとたのしさについても、
おいおい「ほぼ日」でもお話をしていければと
思っています。
糸井 では、BEGINNINGの砂漠のバラ、
お店のオープンをたのしみにしています。
清順 こちらこそ、
よろしくお願いします。
これから「そら植物園」と「ほぼ日」で
みなさまにお届けできるような
砂漠のバラのキットづくりを
はじめてまいります。
その過程も、このコーナーで
お伝えしていければうれしいです!
ではまた、近いうちに。