サユミ
じゃあ、次いっていいですか?
ゆーないと&もぎ
もちろん!
サユミ
ホヤいきましょうか。
ゆーないと&もぎ
これぞ、珍味!
瀬尾
きましたね、ホヤ。
サユミ
はい。
気仙沼では生で食べることも多いです。
瀬尾
ホヤを切ると中に大量の塩水がはいっています。
これをボールにとっておいて、
これでさばいたホヤを洗って食べる、
というのがありますよね。
サユミ
はい。ホヤ汁であらったものですね。
水を含んでパンパンになっている
新鮮なものということなんですよ。
ホヤ汁は飛び散ると
あとでほんとにたいへんなことになります。
瀬尾
今回のホヤはもちろんドライですよね。
ゆーないと
どらいちん。
サユミ
(スルーして)
ドライのものもあります。
2つ調達してまいりました。

珍味No.KSN-006
乾燥ほや
価格:378円(税込価格)
製造元:横田屋本店
購入場所:横田屋本店
住所:宮城県気仙沼市八日町1丁目4-8
通販:あり

さきほど、かつおジャーキーで登場した
横田屋さんのものです。
瀬尾
見た目はドライマンゴーのようだ。
サユミ
「海のパイナップル」といわれていますが。
瀬尾
「海のパイナップル」って言われても、
味の想像がつかないんだけど(笑)。
これって姿かたちのことですね。
モギ
確かによくわかりません。
甘いのかな? とおもっていた時代もあります。
サユミ
あと、もうひとつ。
こっちは、新幹線で買ってきました。
珍味No.KSN-007
ほや酔明
価格:350円(税込価格)
製造元:水月堂物産
購入場所:JR駅キオスク
通販:あり
モギ
東北新幹線の車内で買える珍味ですね。
最初ホヤが買えるなんて、
さすが東北新幹線だとびっくりしました。
サユミ
はい。
作っているのは気仙沼ではなくて、
石巻の水月堂物産というところです。
モギ
では、今回も食べ比べでいきましょうか。
ゆーないと
ホヤ対決。
瀬尾
せっかくですから、
対決でいってみましょう。
瀬尾
ん。ずいぶん硬さが違いますね。
ゆーないと
横田屋さんのほうは、ずいぶんドライです。
モギ
横田屋さんはしっかりドライ方針でしょうか。
カツオジャーキーもドライでした。
「ほや酔明」には楊枝がついてますもんね。
やわらか派。
瀬尾
これは甲乙つけがたいですね。
どちらもいいです。
そして、「ほや酔明」のほうは、
どの部分を食べるかで
味がずいぶんかわる気がする。
モギ
おお、鼻にぬけるね。ホヤの香り。
サユミ
後からホヤ特有の香りがきますね。
ホヤを食べると
「そのあとに飲む水がおいしい」と
気仙沼のおじさんたちはいいます。
瀬尾
それは、水もそうだけど、
お酒もまたしかりですね。
生と乾燥したものと、
入門編は乾燥したものからはいるといいかもしれない。
見た目がドライフルーツですから。
サユミ
生は、なかなか不気味ですよね。
ゆーないと
はい。かなり。
瀬尾
それもありますが、
生を食べるほうが苦味が強いですよね。
モギ
そう思います。
匂いのむこうにある苦味。
瀬尾
これがダメという人はもう絶対ダメという味ですね。
本当に独特の匂いです。
モギ
ここで、
ちょっと失礼して、日本酒を含んでみますと‥‥
瀬尾
やっぱりいいですね。
お酒と魚介類って寄り添って生きてきたからね。
やっぱりあいますね。
モギ
お酒といっても、日本酒ですよね。
瀬尾
ビールではないですね。
ましてや、赤ワインですと‥‥最悪かもしれません。
モギ
やはり、日本酒が‥‥。飲み過ぎそうです。
瀬尾
はい。
このドライ・ホヤとお酒とセットで
「まずはためしに」といって
初心者の方にはおすすめするのがいいかもしれません。
さらに言うと、この「ほや酔明」のほうが
よりマイルドです。
サユミ
横田屋さんのほうは、
「よりホヤがすきな方に」といった感じですね。
ゆーないと
原料をみると、「ホヤ、食塩」となってますから、
本当に乾かしただけ、というものです。
サユミ
ドライ・ホヤ、まだ召し上がりますか?
モギ
いや、さすがにもう大丈夫かも!
瀬尾
きゅうりで口直ししましょうか(笑)。
サユミ
あの‥‥ドライじゃないホヤもあるんですが‥‥。
ゆーないと&もぎ
どういうこと?
サユミ
これは、冷蔵の珍味なのですが、
ホヤが活躍しているものなんです。
瀬尾
ホヤ、まとめて行きましょう。
まとめて。
サユミ
では。
こちらも横田屋本店さんのものです。
珍味No.KSN-008
ほやこのわた
価格:1080円(税込価格)
製造元:横田屋本店
購入場所:横田屋本店
住所:宮城県気仙沼市八日町1丁目4-8
通販:なし
瀬尾
ほやこのわた?
ホヤのどこの部分をいうのかしら?
初耳なんですよ。
サユミ
あ、こちらは「ホヤ」と「このわた」を
一緒にしたものです。
モギ
「このわた」はなまこの腸の塩辛ですね。
サユミ
そのとおりです。
いわゆる、「莫久来(ばくらい)」というものです。
ヤマ食さんという会社の登録商標なので‥‥。
瀬尾
なるほど、そういうことだったのですね。
ホヤに腸はないのにな、と思っておりました。
瀬尾
これはね‥‥ホヤとこのわたどっちかといえば、
圧倒的にホヤだよ。
モギ
本当だ。ホヤだ。
瀬尾
口にいれても、
このわたがどこにいるかちょっとわからないの。
ゆーないと
でも、とてもマイルドですよね。
ホヤが。
マイルド・ホヤです。
瀬尾
このわたがホヤのツンツンした独特の香りを
マイルドにしているんだね。
サユミ
塩辛風だから、
ご飯をよそってみますか?
モギ
うーん。
ごはんは合わないような‥‥。
瀬尾
このわただけだったらお米はバッチリなんだけど、
ホヤの香りが、なんとなくだけどお酒を呼ぶね。
ハードな磯の香りにはやっぱり。
モギ
ホヤ、すごい得意なわけじゃないのですが、
これは、得意です!
ゆーないと
やっぱ、マイルドさによるところが大きいですね。
瀬尾
でも、このさわやかさ。
海を食べている感じですね。
モギ
そして、遠くに磯の香り。
サユミ
きゅうりにあいますよ。
ホヤの酢の物はきゅうりですから、
やっぱりこれにもあいます。
瀬尾
青臭さと磯臭さが一緒になるんだ。
じゃあ、みょうがはどうかな?
モギ
こ、これは。
瀬尾
ダメだ!
喧嘩する。
ぜんぜん口のなかで仲良くなってくれない。
レモンはどうかな??
ゆーないと
ん。これは!
瀬尾
ホヤレモン、悪く無いです。
ゆーないと
まさかのホヤレモン、おいしいです。
例のさわやかな香りが増幅します。
瀬尾
そうか、酢の物にするんだから、
酸っぱいのとは合わないってことは無いんだね。
これは、さらに食べやすくなりますよ。
(きゅうりをかじってちょっと休憩。でもつづきます)

2015-05-25-MON