我々ほぼ日刊イトイ新聞は、社内の研修として、
去る10月30日に、
スタッフ全員で『ZED』を観に行きました。
そのときの感想を紹介します。
今日は、その2の後半分です。
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普段、芝居やミュージカルなんかの
ライブを観にいった時は、
観終わってから、あの人のあの歌がよかったよー、とか、
あの群衆のダンスシーンがきれいだったねーとか、
あの役者さんがどうの、と
割と冷静に言えたりするんですが、
『ZED』に関して言えば、
観終わってもぼーっとしちゃって、
もうスゴカッタネ!とか、
ホント、スバラシカッタネ!とか、
なんだか、カタコトみたいな、感想になってました。
シャガールの絵の中に放り込まれて、
空を飛べる住人たちの祝宴に招待されて、
一緒にぐるぐる飛んだような感じだった
からかも知れません。
なかなか醒めない夢のひとときでした。
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クラウンの一挙一動に、見惚れていました。
とくに、舞台から去りぎわ、何かをあきらめたかのように、
それまでの物語の流れを断ち切って、跳ねていくうしろ姿。
体の芯がしびれました。
また、さいごには、
とにかく感情を動かされて、
泣いていいのか笑っていいのか
どうしていいかわからなくなってしまいました。
これらを見て、シルク・ド・ソレイユのショーは、
芸も、演出も、音楽も、実に洗練されているけれど、
まぎれもなく「サーカス」なのだと思いました。
ぼくはフェリーニの映画が好きなのですが、
シルク・ドゥ・ソレイユの舞台にも、
同じよろこびがあると感じます。
すばらしかったです。 |
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場面がかわるたびに、次はなんだろう? とわくわくし
ひとつも見落としたくない! と目を見開きました。
外のことも、まわりのことも、わたしのことも忘れて
ただただ目の前で繰り広げられていることに夢中でした。
ああ、たのしかった。
プロに魅せられた帰り道、
いっしょに行ったみんなの顔はきらきらしていました。
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今回初めて観たのですが、
なぜか時間がたてばたつほど、
もう1回観たいという気持ちが強くなっています。
また山に登りたいとか走りたいとか、
そういう「体を動かしたい」気持ちに近いかんじで、
また観たい、と思っているような気がします。
自分にはぜったい無理な動きなのに、
疑似参加(?)して爽快な気持ちになっていたのかも。
クラウンの笑い声もたまらなかったです。
つられてずっと笑ってしまいました。 |
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ただただ、人間ってすごいな〜と思いました。
想像していたものは、簡単に超えられてしまいました。
見逃せない、いま、とか
その瞬間、で一杯です。
とにかく、すごく楽しかった!
会場全体を包んでいる高揚感とか緊張感もよかったのです。
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「来た、見た、驚いた」
初めてシルク・ドゥ・ソレイユを観ました。
己の限界に挑戦するかのようなパフォーマンスの数々に
ただ驚き、ハラハラし、気がつくと体に力が入りまくり、
手が痛くなるほどの拍手をおくっていました。
一瞬たりとも目を離すことができず、
コンタクト入れた目が途中で痛くなったほどでした。
とても素晴らしい内容にもちろん満足しましたが、
「でも、もう一度観てみたい!」と思わせる
不思議な魅力に満ちていると思います。
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はじめて観たサーカスが
シルク・ドゥ・ソレイユだったというのは
幸せなことだと思います。
圧倒されました。
あるアクロバットで失敗がありましたが、
あれがあったからこそ、
そういうレベルでの技術のやりとりなのだ
ということが実感できました。
すごいもんみちゃったなー、という感じです。
アルバイトにもかかわらず
連れて行ってもらって、うれしかったです。
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最初から絶句!すごぉいっ!の一言。
クラウンは面白いし、パフォーマンスは美しい、
艶やかな衣装に、舞台が精巧、
さらに生演奏と‥‥、挙げれば切りがないです。
公演の中ではミスもありました
が、それをうまくフォローして
良いハプニングに変えてしまうのも
見所の一つだと思いました。
それぞれが毎回一度きりの体験を楽しんで、
何かを発見できるのが
シルク・ドゥ・ソレイユ『ZED』の
ナイスな魔法ですね、きっと!
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最後にパフォーマー全員が登場したときは
涙がぽろっと出てきてしまいました。
わたしは、東京ディズニーランドのパレードを見ると
すごく楽しいのと同時に
つい泣いてしまうんですが
そのときの気持ちに、なんだか似てました。 |
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「あんなふうにできたらいいだろうなぁ〜」
「ほんとすっごいなぁ」
「いまのなんだ!?」
と、子どものように興奮していました。
驚きとか、うっとりとか、いろいろな要素が
ごちゃ混ぜになっていて、
リアルにため息が漏れる経験をしたのは、
(もう今年は終わりかけているけれど)
今年初めてのことでした。
また観に行きたいです。
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そういえば昔、サーカス見たことあるなー、などと
思い出しながら席につき、最初少し圧倒されながらも、
うまくいかなかったところを
あ!と見ていたのですが、
緊張感を持続させながら続く演技に、
次第に引き込まれ
手に汗握る、あっという間の2時間でした。
あの高さやら、スピード感やらボリューム感など
事前にいろいろ聞いていたものの、
目の当たりにして感激しました。
目にも汗かいた、すごい!面白い!
家族にも、見せてやろうかな!
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去年見た『ドラリオン』が初めて見た
シルク・ドゥ・ソレイユだったのですが、
同じ人間とは思えない信じられない動きと、
パフォーマンスに感動しっぱなしでした。
結局3回観にいったのですが、感じること、
気づくことがその度にちがって全く飽きません。
今回観た『ZED』も同じく感動の連続でした。
すでに2回観たのですが、また行くと思います。
ホント面白い! |
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事業として、すごいと思いました。
自分は観客として、パフォーマンスに驚き、感動し、
また見たい、家族や友人にも見せたい、と思っています。
でも、作り手はおそらく全く感動していなくて、
どこまでやればお客が驚き感動するか
その水準を冷静に見極めているはずです。
その水準をちょっとずつ超える努力を
毎日していると思うのです。
その構想力や、構想したものを毎日実現し続ける
オペレーション力に驚愕しました。
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『ZED』を観ているときの不思議な気持ちは、
眠って、夢を見ているときに似ていたな、と思いました。
予想のできない展開、不思議な動き、繰り返し。
わけもなく幸せな気持ちになったり、少し不安になったり。
これが夢なら、なんとなく過ぎていくのですが、
その時『ZED』は目の前ではっきり起こっているので、
ただひとつひとつに驚いていました。
でもやっぱりあとから
『ZED』を思い出すときに感じるのは
いい夢を思い出すようなふわふわとした、
よい気分なのです。
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自分でびっくりするくらい、
靴の中で足がグーになって、見入っていました。
最初から最後まで目と気持ちが
ステージから離れることがありませんでした。
今は、丈夫なカーテンにつかまって
びろーん、びよーーんとしたいです。
ステージのはじっこや、奥、高いところで
いろいろなことが起きていたから、
いろんな場所から見たいです。 |
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「ええっ、なんで?」
「どうやったらそんなことできるの??」
驚きと感動がどどどっと押し寄せてきて、
もう、まばたきもしたくないくらい
ステージに釘付けでした。
人間の身体が
こんなに自在に動いて、
こんなに美しいものだなんてこと、
すっかり忘れていたような気がします。
ほんとうにすてきな3時間でした! |
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『ドラリオン』に続いて2回目の
シルク・ドゥ・ソレイユ体験です。
今回の『ZED』では、
男と女が各々を絶妙なバランスでささえあっている
演目がいちばんびっくり!
「俺たちの肉体どうだー!」って感じじゃなくて
「信頼してささえあってます。」という
しっとりした雰囲気が感じられて
全体的に「おっとな〜」って思いました。
友だちや家族はもちろんたのしいけど、
『ZED』は、デートにぴったりじゃないでしょうか〜。
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かなり期待して臨んだのですが、
最初から最後まで、期待以上に驚かされました!
どのパフォーマンスも圧巻だったのですが、
とくに印象に残ったのが「歌」。生声なんですねー。
パフォーマンスをしっかり焼き付けるような
素晴らしい声色と声量で、
あんなにのびのび歌えたらと
あれからお風呂カラオケに燃えております。
年内、家族でもう一回いく予定にしております。
いまからまた楽しみです。
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トライアウト公演も観てたんですが、
今回も圧倒されっぱなしでした。
ステージのすみずみまで
力強さと美しさに満ちていて、
なにからなにまで、ぜんぶ目に焼き付けたい。
2回じゃまだまだ足りません。
トライアウト公演でさえ
ものすごく完成されたステージだったのに、
そこからさまざまな変更を加えて
それをきちんとこなすパワーにも
心から感動しました。
大切なことを教えられたと思っています。
そうそう、
開演前のクラウンのパフォーマンスが
とっても楽しいので、
ちょっと早めにお席につくことを
おすすめいたします。 |
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ショーの最中で、ミスを見ました。
大技で落ちてしまった演者の表情が忘れられません。
くやしさと、わきあがる意地と、汗と。
演者は、はしごをよじのぼりもう一度同じ大技を。
こんどはみごとに。爆発する拍手。
ぎりぎりなんだ、ぎりぎりなんですね。
それを連日‥‥なんていう人たちだろう。
「生」で観られる、ものすごいもののひとつが、
あそこにあると思いました。
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あそこにいけば、いつも
『ZED』があるんだなぁ、
きっと今夜もやってるんだなぁ、と思うだけで
勇気みたいな、あの世界に対する信頼みたいな、
よくわからない気持ちになります。 |
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取材でシルク・ドゥ・ソレイユの様々な
ショーを見る事ができましたが、
みれば見るほど、どのショーが一番だ。
と決められなくなりました。
それぞれのショーに特徴があって、おもしろい。
一番を決める必要がないな。と
思えるような公演の数々でした。
その一つである、『ZED』。
見るたびに、どんどん良くなっていくんです。
ショーが終わってシアターから出たとたんに、
また見たくなります。
あ〜、大好き。 |
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シルク・ドゥ・ソレイユのショーは
ただのサーカスじゃないんだ。
どうやってそれを伝えたらいいだろう?
そう思いながら、このコンテンツをつくってきました。
ラスベガス、カナダ、そして東京と、
いくつものショーを見て、舞台裏を取材して、
最後の最後に職場のなかまたちと
『ZED』を観ました。
終了後、興奮して口々に感想を言い合う
なかまたちの表情を見ているうちに、
あれこれ難しく考えることが
あまり意味のないことのように思えてきました。
それで、いまはこう言いたい気分です。
シルク・ドゥ・ソレイユの
『ZED』はサーカスです。
すごいサーカスです。超すごいサーカスです。
想像するよりもずっとすごいサーカスです。
どんな人にも無条件にすすめられるものって
この世の中にそんなにはない。
ぼくにとってそのひとつが『ZED』です。
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「シルク・ドゥ・ソレイユ」というチームが
この世にあること自体が、
ぼくにとってはうれしいことなんです。
だから、ひとつひとつの小さなアクトを見てても、
その背景に「シルク・ドゥ・ソレイユ」という
チームがあるんだということを、感じながら
よろこんでいるんです。
ぼくは、シルク・ドゥ・ソレイユという共和国の
ファンなのかもしれない。 |
以上、スタッフの感想を
お送りいたしました。
明日は、みなさんの感想を掲載します。
では、恒例となりました
次は取材班の思い出アルバムです。
スライドショーになっていますので、
写真をクリックしておたのしみください。
今日のタイトルは、
「舞台裏。」です。どうぞ!
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