シルク・ドゥ・ソレイユからの招待状4  ZED、姿をあらわす。 〜フランソワ・ジラール、  リン・トランブレーへの取材〜

相棒、登場。
糸井 シルク・ドゥ・ソレイユには
いろんなスタッフがいらっしゃいますけど、
その人たちが
それぞれどういうことができるのかを、
外から入ってきたジラールさんは
よく知らないところからはじまりますよね。
ジラール シルク・ドゥ・ソレイユのショーは
ほとんどすべてがそうなっているんですが、
内部と外部の人間がチームを作って
演出をやり遂げます。
私は外部の人間ですが、ショーを作っていく中で
いろいろなスタッフと
やり取りをしなければいけません。
そこで、ほんとうにいちばんの要となるのが
ディレクター・オブ・クリエイション
という立場にいる、
リン・トランブレーという者です。
リンは、20年間ほど
シルク・ドゥ・ソレイユと
関わりを持っている人で、
シルク・ドゥ・ソレイユの
やり方のイロハを私にすべて教えてくれました。
アクロバットのこともよくわかっていますし、
マシーンのことも知り尽くしています。
機械の使い方ひとつとっても、
間違えるとあまりよい方向にはいきません。
ですから、リンの意見を取り入れて行くことは
とても重要です。
リンとは、初期から
ありとあらゆるアイデアを共有してきましたし、
この3年のあいだ、リンはほんとうに
いいパートナーとして、私に接してくれました。
糸井 では、リンさんとは
たえず話し合いを?
ジラール おっしゃる通りです。
はじめのうち、リンと私に
どういう会話があったかというと、
どのアクトをいちばんはじめに持ってくるか、
というような、具体的なことです。
そこがショーを象徴する、
すべての入口になりますから。
実は、3年ほど前に、すでに
アクトの順番は決まっていました。
糸井 3年も前にですか。
ジラール はい(笑)。
シルク・ドゥ・ソレイユには、ほんとうに
いろんなアクトがありますでしょう。
ほかのショーを観て、
個人的にこのアクトを入れたい、などと
リンに相談しました。
リンは、「ああ、いいと思う」
と言うこともあれば、
「こっちのほうがいいんじゃないかな?」
と言うこともありました。
そういうふうに、アクトに対して
とてもフェアな意見を交換していきました。
そうしていちばんはじめのアクトが決まって、
ふたつめを考えます。
ふたつめのアクトというのは、
かなり人を惹きつけるような
大きなアクトでないといけません。
ショーのイメージを膨らませることと同時に、
そういった細かい話し合いを
常にリンと持つようにしていました。
これはほんとうに意味がある、
重要なプロセスでした。
‥‥あ、リンです。
リン こんにちは。
糸井 あ、一緒に
入ってもらおう。
ジラール デュエットですね。
糸井 今ちょうど、あなたが重要だというお話を
聞いてたところです。
リン あ、それはよくわかってます(笑)。
ジラール (笑)いやあ、今ここに
リンが来るってわかってれば、
こんなに大袈裟には言わなかったよ(笑)。
今日の午後も会議を予定してますから、
こんなに、評価を高くしてしまったら
言いたいことも言えなくなってしまう(笑)。
一同 (笑)
リン いいえ、公平だと思いますよ。
というのも、私は先ほどまで、
別のインタビューに応じていたんですが、
あなたの話をずーっとしてましたから。
(つづきます)
シルク・ドゥ・ソレイユ取材メモ

どの席で、見ますか? つづき。

シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京の座席は、
大きく分けて

・プレミアビュー
・フロントビュー
・レギュラー
・オーバービュー

の4つのエリアがあります。

↑プレミアビューは緑、フロントビューは青、
レギュラーは黄、オーバービューは水色
の部分です。

オリエンタルランドの中村さん、
ズバリ、はじめて
シルク・ドゥ・ソレイユを観るなら
どのエリアがいいのですか?

「はじめての方は、
 レギュラーがおすすめです。
 それは、全体を味わえるから」

レギュラーというのは、
わたしがトライアウト公演で
座らせていただいたエリアの席ですね。
そうです、あの席は、
中村さんの言うとおり、
全体が観わたせました!
かといって、遠すぎないので、
出演者のみなさんの動きも味わえました。
はじめてのみなさん、おすすめかと思います。

いまから席をピックアップしていただくとなると、
ちょっと先の(10月後半くらいから)、
限られた日付の席になりそうです。
「ほぼ日 専用シート」がご用意できる日付は、
明日、お知らせいたしますね!
発売は、2008年9月22日(月)からです。
(スガノ)
シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京の
トライアウト公演は
こちらのサイト
チケットが販売されています。

前へ

2008-09-17-WED


(C)HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
The trademarks ZED and
Cirque du Soleil and Sun logo are owned by Cirque du Soleil and used under license.