音楽担当の原田郁子さん、エンジニアのzAkさんが 稽古場にほぼ常駐するようになって、 だいぶ音の方も進んできました。 この日は、作中で使用する合唱を録音しました。 音楽スタジオではないので、稽古場の空調を切ったり、 携帯電話を全員オフにしたり、 できるかぎり無音に近づけます。 靴も脱ぎます。 でも、まだ雑音がする‥‥ あきらめて、歌うことに。 雰囲気をつくるために照明を落とすと、 さっきの雑音が消えた! 郁子さんの指導で役者さん達が 「ふるさと」を歌い、録音します。 波のさざめきのような、静かな合唱でした。
郁子さん、zAkさんとは一緒に沖縄にもいきました。 同じ場所にいても、 私が「この風景は使える」とカメラを取り出すとき、 iPhoneで録音しながら 「この音がいいね」「いい音が採れた」と 嬉しそうにしている姿に、 やっぱり、 音の専門家の観ている世界は全然違うんだ!と思いました。
いよいよ本番舞台と同様に、稽古場に砂が敷かれました。 以前から主宰の藤田さんは 「砂を使いたい」と言っていたなあ。 沖縄の砂の色によく似た、白っぽい砂です。 先生役の山崎ルキノさんの息子さん、Kくんが さっそく砂場遊びを開始! しかし、役者さん達が動き回るので砂埃と乾燥がすごい‥‥ 劇場にいらっしゃる方は マスクや目薬など持参するのをお勧めします!
オリジナル曲をつくることになっている郁子さん、 本番が近づいてきたのでちょっと焦っている様子? いつも開演ギリギリまで完成度を上げつづけようとする マームとジプシーの進め方は こっちも気が気でないのですが、 絶対にいいものができると信じてついていくしかない。 郁子さんと藤田さんは、 稽古後も毎日電話で話し合っているそうです。 ほんとうに、全ての時間をかけてくれてるんだなあ。 ひとりで描き始めた『cocoon』が、 こんなにもたくさんの人たちに 受け継がれていくのは本当に感慨深いです。 私も毎日、舞台で使う絵を描いています。 みんなが本気で取り組んでくれている。 走りきるぞ。