鹿児島 |
小学校2年くらいの時、
東京から転校生が来たんよ。
事件よ。
テレビで聞く言葉をしゃべる男の子が入ってきた。 |
北九州 |
ちゃんと靴下とか履いてるんでしょ?その子は。 |
鹿児島 |
もちろん!
・・・その頃、同級生を見ると、
サルが3匹くらいおったからね。
山から1時間くらいかけて学校に来る、
1か月間、服かえない、
タキギのにおいがする・・・ |
大阪 |
ええええ?(笑) |
鹿児島 |
ガスなんか通ってない。
当時、電気もなかったんじゃないかなあ。 |
京都 |
チャンネルはいくつくらいありましたか? |
鹿児島 |
当時、1個だよ。 |
北九州 |
(笑)うわあ。NHKオンリー? |
鹿児島 |
そう。
そこに東京から越してきた子だから、
いじめられんのよ、やっぱり。
「都会もん」やけん。 |
北九州 |
「ツヤつけとう」とか言って。 |
鹿児島 |
何もツヤばつけとらんと
本人は言ってたけど、ツヤばついとってん。 |
北九州 |
それはツヤついてますよね。 |
大阪 |
(笑)「ツヤ」って・・・。 |
鹿児島 |
決定的な事件が起こったのは、そいつの誕生日。
おかんが、ショートケーキば配りよったとですよ。 |
北九州 |
(笑)そんな甘いものを! |
鹿児島 |
給食の時間にガーッと配って、
「みなさん、食べてください」
というようなことをテレビの言葉で喋って、
・・・で、まあみんな・・・食べる。 |
山形 |
(笑)食べるんだ! |
鹿児島 |
食べるんだけど、ムラムラっと来て、
いじめが倍増して。 |
北九州 |
(笑) |
大阪 |
東京に来ると、ちょっと大阪弁で
しゃべっただけで、面接官が笑ったりしますよね。
「こんしゅうの(今週の)・・・」
と言っただけで、
「(笑)こんしゅうの」とか、復唱されて。 |
京都 |
あれ、くりかえされるの、いやでしょ? |
大阪 |
(笑)そうそう! |
北九州 |
九州弁はそういうのないですからね。
大阪弁は一応、おもしろい、
という印象が入ってるじゃないですか。
でも九州弁は・・・どこまで行っても
武田鉄矢の域を超えないじゃないですか。
うしろに鉄矢が控えているようなのがあって、
逆にそれは・・・
正しいことを言おうとする時に、
すごくジャマになるんですよ。 |
京都 |
(笑)「あ、情熱出してる」って。 |
北九州 |
(笑)そう。
「企画ばですね、こげんとなりまして・・・」
とか言っても、ぜんぶ説得力がないねん。
むだに情熱出してるとか思われて。
それにこうやって、マルボロも・・・
出したとたんにウソみたいに。 |
鹿児島 |
(笑)洋モクな。あったなあ。
・・・あ、自己紹介のほうを。 |
徳之島 |
鹿児島県の徳之島からです。 |
大阪 |
島には何人くらいいるんですか? |
徳之島 |
3万ちょい・・・。 |
京都 |
あ。「万」いくんだ? |
徳之島 |
いきますよー。 |
北九州 |
(笑)いまちょっと怒った?
「失礼な」って。 |
鹿児島 |
(笑)京都っぽいなあ、今の。 |
北九州 |
チクチクいきますよね。 |
京都 |
(笑) |
鹿児島 |
徳之島の実家の住所は? |
徳之島 |
徳之島町轟木・・・のみです。 |
山形 |
(笑)「3−4−5」とかそういうのは? |
徳之島 |
ありますけど、
書かなくても郵便が着くんです。 |
鹿児島 |
この人の子どもの頃の話、おもしろいよ。 |
徳之島 |
小5の頃・・・夏休みだったんですけど、
その年は、肌で感じる日差しみたいな夏で。
公民館で幼なじみと
ビーダマで遊んでたんですよ。 |
大阪 |
(笑) |
徳之島 |
ぼくの住んでた所は島の中でも超イナカで、
めったに通行人すらいないくらいで
シーンとしてて、そんな中で、
ふたりでビーダマをずっとしている
「カチッ」という音だけが。 |
山形 |
(笑)素敵っ。 |
徳之島 |
そしたら、そんな真夏に、茶色い背広の人が。
・・・島には背広着てる人自体いないんですよ。 |
京都 |
(笑) |
徳之島 |
で、茶色い背広を着て、スーツケースを・・・
あ、スーツケースすら、見たことが。 |
北九州 |
(笑)ぜんぶ初ものなんだ! |
徳之島 |
公民館の横をその人がスッと歩いてて、
それは東京では普通の風景かもしれないけど、
当時のふたりにとっては、
「何か、見たことのないおっさんだなあ」
と思ったから、尾けていったんですよ。
そうしたら、公民館の壁の、
ちょっとモノを置くスペースみたいなところで
スーツケースをカチャッと開けて、
そのおじさんが、携帯らしきものを・・・。
当時携帯なんてまだないじゃないですか。 |
鹿児島 |
うん。そうだよなあ。 |
徳之島 |
そんなのを取り出して、
何かしゃべってるんですよ。
よくふたりで聞いていたら・・・
「こちら地球、こちら地球」って。 |
大阪 |
(笑)ちきゅう! |
徳之島 |
「ただちにミサイルを発射してください」って。 |
北九州 |
(笑)ええええ? |
徳之島 |
で、なにげないように去っていって、
ぼくたちふたりはもう・・・。
ほんと、もうほんとにヤバイんじゃないか、
と思って、何したらいい、とりあえず尾けよう。
ずーっと、ふたりでは完璧な尾行を続けたんです。
サトウキビの間に入ったりしながら。
で、その人は
村の端っこのバス停に向かって
ずうっと歩いていってたんです。
で、途中でピタッととまって、
ぼくたちのほうをパッと向いて、
指差したんですよ。 |
大阪 |
うわ。こわい。 |
徳之島 |
で、何だか知らないんですけど、
ぼくたち隠れてたんですけど、出てって。 |
鹿児島 |
(笑)おおー! |
徳之島 |
なぜか出ていって。
でもそんなには近づかずに、
ある程度の距離は保って、
ずっと沈黙があって・・・。
で、ひとこと、
「お前ら、人類は滅亡する」。 |
山形 |
(笑) |
徳之島 |
またふりむいて、歩きはじめたんですよ。
ふたりはその場で立ったまま動けなくなって。
で、バスがやってくるんですよ。
その人はその空港行きのバスに乗って・・・。
もう、ふたりでそのあと、
教員住宅の先生の家に。 |
北九州 |
(笑) |
徳之島 |
とりあえず、こういうことを言っても
通じないんだろうなあとわかっていながらも、
「先生、宇宙人だあ!」って。 |
北九州 |
(笑)あはははは! |
徳之島 |
「・・・何か、いたんですよ」
「ミサイル発射するっていってたんですよ」 |
大阪 |
・・・こちらちきゅう・・・(笑)。 |
鹿児島 |
「宇宙携帯」持って、なあ。 |
北九州 |
(笑)
(※つづきは、こちらをクリック!)
|