みみしたがうのか。
2008-11-10
今回は、いつも以上にちからぬくよ。
めでたい日だからね、自分の。
そうそう、誕生日誕生日。
六十歳になってしまった。
十五歳が志学で、
三十歳が而立、
四十歳が不惑ときて、
五十歳が知命、そして、
六十歳になったら耳順ということらしい。
耳順だよ、耳順。
みみしたがうんだよね。
そうはいかないもんだよなぁ。
でも、あくまでもこれは孔子さまの話でね、
ふつうのぼくらが望んだら、欲深だよ。
実感としては、そうねぇ‥‥。
「そうこうしているうちに、
日もとっぷりと暮れてまいりまして‥‥」
というくらいの感じで、60年生きてしまったんだ。
「え、もうこんな時間か。まいったなぁ」
という気持もあるし、
ずいぶん長いこと遊んでるなぁという感じもなくはない。
夕暮れになって、カラスが鳴いて、
山の向うに日が沈んでさ、暗くなっても、
帰るところがよくわからないので、
まだしばらくは外で遊ばせてもらいたいよ。
ということなんで、
還暦を過ぎた老人じゃが、いも、
どうか、この先も嫌がらずに遊んでやってくだされ。
お礼に、あなたたちにも、
一年にひとつずつ年齢をあげましょう。
そんで、今週の『ダーリンコラム』を、
これでいいやってことにしてもらいたい。
六十歳だから、もう疲れてるんだ。
「赤いちゃんちゃんこ」にからめたお祝いは、
たのむからやめてください。
ほんとにつらいんだから、その冗談。
いや、本気なら、もっと哀しいのよ。