教えて、ナリカさん! アースボールは授業で使えますか? 教えて、ナリカさん! アースボールは授業で使えますか?
全国の学校向け理科教材の
開発から販売までを手がける「ナリカ」。
そのナリカの最新カタログに
「ほぼ日のアースボール」が
掲載されることになりました!

それってアースボールが
理科の授業で使われるってこと?
どの学年の、どんな授業に?
これはもう興味津々ということで、
さっそくアースボールチームで
いろいろお話をうかがってきました。
第1回 GIGAスクール構想の前倒し。
──
この部屋には、
いろんな実験器具がありますね。
重井
ナリカは、学校向けの
理科教材を扱っている会社なんです。
ここにあるような実験器具などを
開発したり、販売したりしています。
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▲株式会社ナリカの重井ゆきさん
──
理科教育に関わっている人で、
ナリカを知らない人はいないくらい、
じつはものすごく有名な会社ですよね。
重井
ありがとうございます。
創業したのが1918年で、
2018年に創業100年を迎えました。
理科教材専門でやっている会社は、
日本ではナリカだけなんです。
──
そんな歴史あるナリカさんで、
ほぼ日のアースボールを
取り扱ってくださるとうかがったのですが。
‥‥それ、ほんとうですか?
重井
もちろんです。
ほぼ日のアースボールは、
2021年度版のカタログに掲載しています。
主に学校に配布するカタログなので、
あまり見る機会がないかもしれませんが。
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──
あっ、ありました! 
しかもこんなに大きな場所に!
重井
巻頭の特集ページですね。
デジタルをつかった授業は、
いま注目されている分野なんです。
──
このカタログに載る商品は、
どういう基準で選ばれているのですか?
重井
おもしろいもの、授業の役に立ちそうなもの、
あとは誰かが絶対に載せたいという
情熱をもったものとかですね。
それらを社内で検討して、
いいねってことになれば
カタログに掲載させていただきます。
──
ちなみに、アースボールは
どこを評価していただいたのでしょう。
重井
まずはやっぱりARですね。
ARを使った地球儀というので、
みんな「いいね」という感じでした。
あと、アースボールの良さは、
先生がなんにもしなくても
子どもたちが進んで触りたくなるところです。
先生が「いまはやめなさい」って
授業で言っちゃいそうですよね。
──
目に浮かびますね(笑)。
重井
こういう商品は
自発的な学習にも向いていると思います。
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──
もし授業の中で使うとしたら、
やっぱり小学校くらいでしょうか。
重井
もちろん小学生にもおすすめですが、
もし理科の授業でちゃんと使おうとするなら、
中学生のほうが向いていると思います。
というのも、中学理科には
気象や地球の大気の流れとか、
そういうことを勉強する単元があるんです。
──
まさにアースボールにピッタリですね。
重井
これからは学年に関わらず、
教科書を丸暗記するだけの授業って、
どんどんなくなっていくと思うんです。
──
といいますと?
重井
「GIGAスクール構想」って聞いたことありますか?
──
教育現場でもっとデジタルを
使っていこうという取り組みですよね。
タブレットで授業をしたり。
重井
そうです、そうです。
文部科学省の指導のもと、
学校教育のデジタル環境を
整えていこうというものです。

その「GIGAスクール構想」の中に、
「デバイスを生徒1人1台そろえましょう」
という項目があります。
当初は2023年までの目標でしたが、
コロナのことがあって
期限が2021年3月末に前倒しされました。
──
ということは、
もう学校にタブレットはあるんですか?
重井
たぶんあるはずです。
まだ配られていないかもしれませんが、
全校生徒分そろってると思います。
──
それ、全国ですよね?
重井
はい、全国の学校です。
しかも「GIGAスクール構想」には、
学校のネット環境も整備しましょう
という項目もあります。
近い将来、ネットを経由して
宿題やレポートを提出するような、
そういう授業になっていくはずです。
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──
はぁぁ、すごいなぁ。
重井
だから「GIGAスクール構想」が
前倒しされたことで、なんというか、
急にアースボールが旬な商品になったんです(笑)。
──
なんという偶然(笑)!
重井
前倒しは先生たちにとっても急な話なので、
タブレットの使い方に困っていると思うんです。
学校にタブレットはあるけど、
それをどうやって活かせばいいのかって。
──
そこは「学校で決めてください」なんですか。
重井
使い方の例示はあるんです。
教科書の中にタブレットを
使っている実験の様子があって、
「実験をカメラで撮ってみましょう」とか。
実験して、録画して、
あとで動画で振り返ってみましょう、
という使い方ですよね。
なので最初はカメラから入っていくと思います。
──
その使い方なら、
先生たちもはじめやすいですね。
重井
あとはステイホーム期間のときのように、
タブレットでオンライン授業を
はじめるところも出てくると思います。
教科書も段階的にデジタル化されるそうですし、
いまはまだ移行期間という感じですね。
──
ナリカさんの実験器具も、
これからデジタル化していくんですか?
重井
そういうものもあると思います。
うちが今年すごく推してる商品で、
「デジタル顕微鏡」というのがあります。
──
デジタル顕微鏡。
重井
顕微鏡にカメラが付いたものです。
見ている像をデータで取り出せて、
大きな画面に映し出したり、
それぞれのタブレットに記録したりできます。
──
おぉ、便利そうですね。
重井
それぞれのグループで見ていたものを、
そのままネット経由で
教室の電子黒板に映して発表したり、
それについて先生が解説したり。
近いうちそういう授業は
どんどん増えていくと思います。
──
教育現場は変化の時期なんですね。
重井
そういう試行錯誤の時期が、
いよいよスタートしたって感じですね。
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(つづきます)
2021-04-16-FRI
ほぼ日のアースボール
授業で使ってみたい
クラス大募集
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ほぼ日のアースボールを
授業で使ってくれるクラスを募集しています。
使い方、教科、学年は問いません。

どんなふうに使って、なにを学んだのか。
子どもや先生たちの声を、
できるだけたくさん集めたいと思います。
ご協力いただけるクラスには、
アースボールを8個おとどけします。

受付締切は4月26日(月)AM11時。
学校関係者のみなさん、
この機会にぜひご応募ください!



詳しくはこちらの募集ページをどうぞ。