教えて、ナリカさん! アースボールは授業で使えますか? 教えて、ナリカさん! アースボールは授業で使えますか?
全国の学校向け理科教材の
開発から販売までを手がける「ナリカ」。
そのナリカの最新カタログに
「ほぼ日のアースボール」が
掲載されることになりました!

それってアースボールが
理科の授業で使われるってこと?
どの学年の、どんな授業に?
これはもう興味津々ということで、
さっそくアースボールチームで
いろいろお話をうかがってきました。
第2回 太陽はどっちから昇る?
──
ナリカさんの会社では、
先生向けの講習会もされていますよね。
重井
いまはオンラインになりますが、
製品の使い方を実演しながら、
こうやって授業するといいですよ、
みたいな講習会はひらいています。
写真
──
ナリカさんの製品で
授業を組み立てるんですか?
重井
うちの製品だけではないです。
たとえば、春の授業を組み立てるには、
こういうものが必要で、
こういうことに注意してやりましょう、
みたいなアドバイスをするんです。
先日は、ここで先生たちに
アースボールもご紹介させていただきました。
──
わ、ありがとうございます!
きょうはそのあたりも訊きたいのですが、
アースボールを使って
どんな授業ができるんでしょうか?
重井
いろいろあると思います。
たとえば、アプリの中に
一日の太陽の動きが見られる
コンテンツがありますよね。
──
「昼夜の移り変わり」ですね。
写真
重井
小学生の子どもたちは、
自分たちの空にある太陽は動く、
ということを学校で教わります。
太陽は東から昇って、西に沈む。
太陽は毎日地球の周りを
まわっているということを勉強します。
──
太陽は動くものだと。
重井
それが中学校にあがると、
こんどは宇宙から地球を見て、
自分たちが太陽の周りを
まわっているということを学びます。
──
地動説になるんですね。
重井
実はそこがすごく難しいところなんです。
空を見ると太陽が動いているけど、
ほんとうは自分たちが動いています。
それを頭の中で変換しなくちゃいけません。

太陽の周りを地球がまわっていて、
地球の軸がちょっと傾いているから、
冬は太陽が低くなって、夏は高くなる。
そういう地球と太陽の位置関係を
中学生のときに学びます。
──
説明するほうもけっこう大変ですね。
重井
さっきの「昼夜の移り変わり」は、
そういう授業の導入にいいと思います。
なぜ冬は日が短くて、夏は長くなるのか。
それをアニメーションで確認できるので、
「なんでこうなるんだろう?」って、
興味をもってもらえやすくなります。
写真
──
あー、なるほど。
学びのきっかけになるんですね。
重井
それからこのコンテンツ、
よく見ると日本に人が立っています。
──
あ、よくご存知で。
日本列島に赤い人がいます。
写真
重井
実はそれもすごくいいなって思いました。
人が立っているおかげで、
太陽の動きがイメージがしやすいんです。
──
そうなんですか?
重井
この人を基準に考えると、
太陽がどっちから出て、どっちに沈むか、
「左右」で理解できます。
太陽ってどちら側から昇りますか?
──
太陽は東から昇るので、
アプリの中の人からすると「左」ですね。
重井
そうですよね。
それ、教科書でも同じなんです。
一日の太陽の動きを説明するとき、
太陽はかならず「左」から昇って「右」に沈みます。
イラストでもそう描かれます。
──
つまり、左側が「東」なんですね。
重井
でも、地図は逆ですよね。
──
え?
重井
世界地図でも日本地図でも、
上は北で、下は南で描かれています。
そうなると左は「西」なんです。
──
あ、逆だ。
重井
地球に立って太陽を見るとき、
北半球に住んでいる私たちの場合、
かならず南を向くことになります。
すると太陽は「左」から昇りますが、
地図で見ると「右」から夜が明けます。
──
非常にややこしい(笑)。
重井
これ、教えるほうもややこしいんです。
だからコンテンツの中で、
地球に人が立っていると
そういうことが説明しやすいんですよね。
写真
──
いまのは何年生の授業ですか?
重井
いまのは中学校3年生ですね。
3年生で地球と太陽の関係をやって、
あと天球儀なんかも出てきます。
──
星座も勉強するんですね。
重井
天体1年の動きを学びながら、
誕生日の星座というのは、
実際は誕生月には見えないよとか、
そういう話をしたりします。
──
天体の授業をするとき、
なにか道具を使ったりするんですか?
重井
使う先生もいらっしゃいます。
たとえば、教室を暗くして、
地球儀にランプを当てて影をつくったり。
もしくは先生が地球儀をもって
ランプの周りをまわってみたり。
先生たちもいろいろ工夫していると思います。
──
教える側もけっこう知恵が要りますね。
重井
太陽も地球も、他の星も、
みんな動きがバラバラですからね。
──
大人でもいきなり
「地球の自転は右まわり、左まわり?」
って聞かれたら、
すぐには出てこないですよね。
重井
そうですよね。
自分がまわったり、周りをまわったり。
しかも地軸がちょっとズレてるとか、
頭の中だけで考えていくと、
いろいろこんがらがってきます。
(つづきます)
2021-04-17-SAT
ほぼ日のアースボール
授業で使ってみたい
クラス大募集
画像
ほぼ日のアースボールを
授業で使ってくれるクラスを募集しています。
使い方、教科、学年は問いません。

どんなふうに使って、なにを学んだのか。
子どもや先生たちの声を、
できるだけたくさん集めたいと思います。
ご協力いただけるクラスには、
アースボールを8個おとどけします。

受付締切は4月26日(月)AM11時。
学校関係者のみなさん、
この機会にぜひご応募ください!



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