その3 新宿御苑でエナガを探してみた
エナガのファンになっちゃったみなさん、こんにちは!
たくさんのご感想、いただいております。
すべて読ませていただいております。
まことに、ありがとうございます。
皆さんにエナガのかわいさをお伝えできて、
私は、本当に幸せであります。
さて、いただいたメールで、
「本物を見てみたいです」とか、
「渋谷にはいませんよね?」とおっしゃる方も。
エナガがどこに住んでいるか、といいますと、
じつは、日本国中、森のあるところなら、
どこにでも住んでいる可能性があります。
一昔前、東京の都心では見られなかったようですが、
現在は井の頭公園、石神井公園のほか、
ずっと都市部の新宿御苑や明治神宮でも
目撃されているとのことです。
なるほど、都心でも見られるなら、
ちょっと探してみたいなーと思っていたところ、
この4月5日に新宿で打ち合わせが入りました。
しかも4月5日当日は、
朝から晴天。
たいへんな晴天。
エナガが…俺を…呼んでいる。
(ような気がする)
というわけで、じゃじゃーん。
新宿御苑へやってまいりました。
晴れた空に浮かぶ白い雲。
芝生がとってもキレイです。
桜がたくさん咲いております。
ああ、まるで、ここは、天国ではありませんか。
でも私はそんな花や風景に惑わされたりいたしません。
ひたすら目をこらし、耳をすまし、
エナガを探して歩きまわること1時間。
…ツブ…
あっ!
おおぜいの花見客の話し声の隙間に、
たしかにエナガのツブヤキが聞こえました。
体がとっても小さいうえに、
樹々の高いところにいることが多いエナガを
探し当てるには、
目より耳のほうがよほど頼りになるのです。
そうして頑張って見つけたエナガがコレ。
桜の木の向こう側、
ダイオウショウの枝に止まろうとしています。
ああ、桜の花が、とても、ジャマだ。
(と一瞬でも思った自分が情けないというか)
このあと、耳と目と足とをフル動員して30分。
ようやくハッキリとペアの姿を確認いたしました。
▲こっちがオスです。
富士山のエナガにくらべると、目が大きいような。
東京のエナガは目が大きいイケメンていうこと?
▲で、こっちがメスです。
シッポがカクッと曲がっております。
狭い巣の中でずっと卵を温めていると、
このようにシッポが曲がってしまうのです。
抱卵するのはメスだけなので、
このような曲がったシッポのエナガを見たら、
抱卵中のメスだ、とわかります。
ということで、新宿御苑でのエナガ探しは大成功。
新宿のエナガは、富士山のエナガよりも2週間くらい、
繁殖ステージが早いようですね。
このまま順調に行けば、
4月の末から5月のゴールデンウィークあたり、
新宿御苑の森の中、一本の枝にミッシリと並ぶ
エナガの巣立ち雛が見られるかもしれません。
それではみなさん、また来週〜!
次は、北海道のエナガ(シマエナガ)を紹介します。 |