その9 仕草編1・ぶらさがる
エナガさえいれば、強く生きていける!
そんな気がするみなさん、
きっとそれは気のせいだと思いますが、
いかがお過ごしでしょうか。
さて最近の本編(上半分)は、
巣造りと子育ての話が多いです。
子育てったって雛が出るわけじゃなく、
コケとかマユとか蛾とか青虫を
運んでる写真ばかり。
これはちょっと可愛い成分が足りんぞ…
との危機感を(勝手に)抱きましたので、
今回のエッセイではですね、
エナガの仕草を紹介する
「仕草編」を創設いたしまして、
その記念すべき第1回「ぶらさがる」を
お届けいたしましょう。
おりゃ!
▲エナガは、ぶらさがる生き物です。
▲高い木の上でもぶらさがります。
▲仲良くぶらさがって小さい虫を食べています。
▲細い枝にぶらさがって冬芽も食べます。
エナガはとても小さくて体が軽いので、
他の小鳥よりもずっと細い枝にとまれます。
だから、他の小鳥が食べにくいような細い枝先の
冬芽や昆虫にありつくことができるんですね。
で、細い枝にとまると、どうしても重力に
ひっぱられてクルッと裏返ってしまい、
つまりは、ぶらさがるしかないわけです。
本人にはまったくそのつもりがなくても、
自動的にカワイクなってしまうという、
そういう仕組みとなっております。
▲太い木にもぶらさがります。
▲ギャー、毛玉がぶらさがってコッチ見てる!
世界に何羽のエナガが生きているのかわかりませんが、
いま、この瞬間、きっと数千羽のエナガが、
世界中のアチコチでぶらさがっていると思います。
そう考えると、なんだか、やっぱり、
強く生きて行けそうな気がしますね。
それでは皆さん、また来週〜! |