怪・その14
顔のない男の子
私が中学の頃のお話です。
授業中にオサボリをして、
授業を聞くふりをして
廊下側の窓を眺めておりました。
すると、窓の所に、顔のない男の子が
開いている窓のサッシに手をかけて
授業の様子を眺めていました。
窓の近くにいるのは私の友人だったのですが、
友人はまったくその男の子のことを
気にする訳でもなく
黙々と授業を受け続けていました。
なんで気づかないんだろう、と思って
授業が終わると、その友人に
「ねぇ、そこの窓に男の子立ってたよね?」
って聞いたんですが、
その友人は一言私に
「そんな男の子はいなかったよ」と言いました。
私は怖くなって別な友人に同じ質問をしました。
するとその友人は、
その男の子が見えたといいました。
私たち2人には見えた男の子が、
何故一番近くにいた友人には
見えなかったんでしょうか‥‥。
今でも謎です。
(K)
2009-08-13-THU