怪・その29
「点呼」
大学のとき、
私のクラスで実際にあったことです。
英語の先生は、毎時間、
1人ずつ名簿順に席を座らせ、
1人ずつ確認しながら
点呼をしていました。
ある日、ひとり飛ばしてしまい、
指摘されて点呼をしなおしました。
次の授業でも、
同じ人を飛ばしてしまいました。
その数日後、
その学生は友人たちとツーリング中に
カーブを曲がりきれず
路肩に飛び出してしまい
命を落としました。
あの時、
すでに先生には彼が見えていなかったと
みんなが話していました。
もう、20年以上の話です。
(NU)
2010-08-25-TUE