怪・その33

「しまったはずの人形」

叔母から聞いた話しです。

私がまだ1歳のころ、
叔母が家に泊まりにきました。


夜中に寝ていると、

ガシャン、、、

ガシャン、、、



何か金属を引きずるような音が聞こえたそうです。

叔母は気のせいか? と思い、
しばらくしてから
トイレへ行くため、
寝室のドアをあけました。


すると、その日の夕方、
おもちゃ箱になおしたはずの、
ハイハイの格好をした人形が
ドアの前で止まっていたそうです。

まるで意志を持って、
這ってきたかのように。


ちなみに、その当時住んでいたところは、
源平合戦ゆかりの土地でした。

「森で、鎧を着た武士の大軍を見たことがある」、
と話していた近所の人も、いたそうです。

(ぽん)

こわいね!
2015-08-28-FRI