怪・その20

「古い社宅」

10数年前、単身赴任していたときのことです。

それまで金縛りにあうことは
ほとんどなかったのですが、
築数十年の古い社宅に住むようになり、
何回も金縛りにあうようになりました。

ある夜寝ていたら、
私の回りをぐるぐる走り回る音がします。

なんだ!? と思いましたが、
目開ける勇気はありませんでした。

ある夜は、
隣に寝ていた人がガバッと起き上がり、
ふすまを開け、
トイレにドスドスと歩いて行く足音が聞こえました。

「あれ、おれは自宅に帰っていて、
 今起きて行ったのは嫁さんか?」

と自問自答しましたが、

いや、ここは社宅のはず‥‥。

あの足音は何だったんでしょうね?

(y)

こわいね!
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2019-08-17-SAT