こんな高校がありますよ、と 南会津高校。 過去2年間、部員不足により、大会には参加していない。 3年生、3人。 ‥‥8人じゃん。足りないじゃん。 3年振りの大会参加。 取材したい、とぼくは強く感じた。 |
南会津高校 |
調べてみたところ、 |
とりあえず、取材を申し込み、 電話口の先生は、しばし考えたのち、 「ちょうどいい交通機関が、ないんですよね」と先生。 さまざまなルートを検討した結果、 ともあれ、晴天の日曜日、西へと走る。 |
え? 途中で蕎麦を食べてる? |
日曜日とあって、校舎に人影はない。 |
いや、しかし、部員がぎりぎりの人数なのに、 |
「取材の方ですよね」と 「いま、OBチームと練習試合をやってるんで、 ああ、もちろん、もちろん。 もちろん、と言い残して、若き監督は守備についた。 |
練習試合だからといって、 |
あの、なんていうんでしょう、 あれ、俺はなにしに来たんだっけな、 |
しかし、あれだ、1年生が中心のチームだけあって、 |
たっぷりのんびり写真を撮ったりしていると、 いやぁ、お待たせしました、と、 猪股監督 |
監督も、南会津野球部のOBでいらっしゃるんですか? 猪股監督 スキー部OB。 猪股監督 スキー部監督! 猪股監督 若い! 全国的に見ても、 猪股監督 ああ、なるほど。 猪股監督 白羽の矢が立ったと。 猪股監督 ま、家庭のことはさておき。 猪股監督 ま、家庭のことはさておき。 猪股監督 なるほど、なるほど。 猪股監督 |
あ、そうでしたか。 猪股監督 |
スキー部とはいえ、野球経験者なんですよね? 猪股監督 うん、そうじゃなきゃ、 猪股監督 ああ、なるほど、なるほど。 猪股監督 チームの仕上がりとしてはどうでしょう。 猪股監督 観ていると、けっこう 猪股監督 ショートとか、そうとう上手だなと。 猪股監督 あ。し、失礼しました。 猪股監督 ああ、そうでしょうね。 |
猪股監督 おもしろいですね。 猪股監督 ああー、なるほど。 猪股監督 ありがとうございます。 猪股監督 そうです。新白河から、レンタカーで。 猪股監督 そうですね。 猪股監督 しばし、この近辺の蕎麦談義をしたあと、 |
馬場くん、ポジションはどこですか。 馬場くん はじめての大会ですね。 馬場くん あ、じゃあ、はいってくれるっていう 馬場くん そっかぁ‥‥‥‥。 馬場くん ちなみにスコアは? 馬場くん ああ、そうですか。 馬場くん 後悔しないように。うん。 馬場くん 勝利を、言い切れるまっすぐさに、 せっかくですから、3年生全員に話を聞きます。 |
ポジションから教えてください。 圭吾くん 1年生を熱心に勧誘したそうですね。 圭吾くん メンバーがそろって、よかったですね。 圭吾くん 来週、いよいよ大会ですけど、 圭吾くん ああ、そうですか。 圭吾くん カメラを向けると、ますます表情が硬くなって、 さて、最後の3年生は四番でサードです。 |
今日は、サードからいい声が出てましたね。 ユキヤくん 最後の夏にかける気持ちを聞かせてください。 ユキヤくん あー、そっか。 ユキヤくん これまで、人数が足りなくて、 ユキヤくん 熱心に勧誘したと聞きました。 ユキヤくん スキー部の応援も含めて人数がそろって、 ユキヤくん たぶん、実戦経験とか、 ユキヤくん そうだね、やっぱり(笑)。 ユキヤくん うん。見てる限り、互角にやってましたよ。 ユキヤくん ありがとうございました。 ユキヤくん きっと、もっともっと、 よし、3年生、3人で写真撮ろうぜ。 |
1年生のエース、 五十嵐くん 見てると、1年生とは思えないほど 五十嵐くん ああ、中学のときから先輩だったんだ。 五十嵐くん それは、3年生のうちの誰? 五十嵐くん ああ、そうだったんだ。 五十嵐くん ああ、もう、話を聞いてると スキー部ですけど、 トオルくん でも野球部じゃなくて、 トオルくん ひょっとしたら、 トオルくん どうもありがとう。 トオルくん 切ってこいって言われなかった? トオルくん ははははは。 正直、もっと簡単な取材になるかなと思ってた。 |
たぶん、それは、福島県だけではないし、 |
取材を終えて、 そしてレンタカーで、新白河の駅に向かう。 |