Column 西條さんと「ふんばろう」の「現在」。

こんにちは、ほぼ日の奥野です。

2月17日(金)に
西條剛央さんと糸井重里の対談コンテンツ第2弾
スタートしました。

知らなかったかたのために説明しますと、
西條剛央さんという人は
早稲田大学で哲学や心理学を教える先生。

でも、東北の大震災で
大好きだったおじさんを亡くされ、
そのことが大きな動機となって
「ボランティア経験、まったくゼロ」の状態から
いまや全国に後方支部を持つ
日本最大級の震災支援組織となった
「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を立ち上げ、
代表をつとめている人です。

▲ミシンプロジェクトの会場のようす。

震災後の昨年5月、
糸井重里と初対面したときの対談コンテンツ
未だに「これ知ってる?」といった感じで
ツイートされるほど、大きな反響を呼びました。

大学の授業と「ふんばろう」に加え、
シンポジウムや講演会、原稿や本の執筆‥‥など
いつも本当に多忙そうで
「ほぼ日」の原稿チェックのお戻しも
いつもギリギリ(更新30分前とか‥‥ドキドキ笑)。

あるとき、そのエネルギーの源を聞いてみたら
「ぼくの命の水です」と言って
「コカコーラ ZERO」を見せてくれました。

(何度かお会いした印象では、
 「西條さんて、けっこうおちゃめだな」という
 感想があります‥‥失礼!)

▲糸井との初対面でも「コカコーラZERO」をしっかり持参。

さて、今回の糸井との対談コンテンツ第2弾は
昨年(2011年)の暮れに
「気仙沼のほぼ日」と
東京(カタログハウスの学校)で話した内容を
まとめたものなんですけど
西條さんと「ふんばろう」のまわりでは
今日も、新しいことがぐるぐる動いています。

そこで今日は
連載のテーマである「その後」と「これから」の間にある
西條さんと「ふんばろう」の「現在」を
(ほんの一部なんですが)お知らせしますね。

週末ですし、まだ読んでいなかったというかたは、
前回の連載も、ぜひ読んでみてください。

 

3月11日、チャリティコンサートを開催。

連載第一回で、西條さんが
「3月11日に計画していることとか
 いろいろあるんですけど‥‥」
と言っていた構想が、これ。

「ふんばろう」の活動を応援してくれている
宮本亜門さんや大貫妙子さんと
チャリティーイベント&コンサートを
東京で開催するんだそうです。

「恵比寿ガーデンホールで行います。
 本当に来てよかったと
 心から思ってもらえるものになると
 確信していますので、
 ぜひご参加いただければと思います。
 チャリティーコンサートの参加費3900円は
 全額、復興支援活動に使われます。
 また、広いホールロビーでは
 各プロジェクトやチームがブースを出したり、
 エンタメ班のショーがあったり、
 写真展があったり、
 現地のお母さんたちが作ったモノを
 売っていたりしますし、
 そちらは無料ですので
 ぜひ、お立ち寄りください」(西條さん)

概要については
こちらの「ふんばろう」のページ
ごらんください。

 

支援を「忘れない」ための仕組みをつくる。

「今年の3月11日を越えて
 来年度、継続的に支援金を集めようとしても
 なかなか難しくなってくると思うんです。
 そして『徐々に忘れてしまう』ことも
 ぼくら人間ですから、当然あると思うんです。
 そこで、ひと月1000円から
 定額寄付できるサポータークラブの仕組みを
 作りました。
 この仕組みに参加していただければ
 多忙でなかなか支援ができなくても、
 もしも『忘れて』しまっても、
 自分の代わりに動いてくれる人たちの
 活動を支え続けることができます」(西條さん)

 

震災のことを書いた新刊、発売中。

今年のお正月、「ふんばろう」のFacebookに
「缶詰合宿中」という投稿があり、
「お正月から‥‥がんばってください」と
思ったものですが、
この本を書かれてらっしゃったんですね。
『人を助けるすんごい仕組み』
2月17日に発売されるや、
Amazonで「総合1位」になったこの本。
「ふんばろう」の立ち上がりの時期のことなど
知りたいと思っていたことが
詳しく書かれていて、かなりの読み応えです。
本の印税のすべてと、
版元であるダイヤモンド社の売上の一部は
「ふんばろう」をはじめとする復興支援に
寄付されるそうです。

 

2月23日、糸井重里とトークイベント。

近々のスケジュールなんですが、
2月23日(木)の夜、新宿の紀伊國屋ホールで
糸井とのトークイベントに出演されます。
当日は、西條さんの新刊
『人を助けるすんごい仕組み』の担当編集者、
ダイヤモンド社の寺田庸二さん、
そして「ほぼ日」の震災関連コンテンツを
『できることをしよう。』という本に
まとめてくださった
新潮社の編集者・松本太郎さんも登壇。
2冊の本を真ん中において
2人の著者と2人の担当編集者が、クロストーク。
この原稿を書いている時点で
チケットはまだ残っているようですが、
もし売り切れてしまった場合は、ごめんなさい!
お問い合わせ先など詳しくは
紀伊國屋書店さんのページをごらんくださいませ。

 

さて、連載は週明けの2月20日(月)から
再開されます。

「その後」だけでなく、
西條さんと「ふんばろう」の「これから」についても
明確な指針で、
新しい取り組みをされていることが
語られていきますので、どうぞ、おたのしみに。

最後、参考までに‥‥現在の「ふんばろう」には
いろんなプロジェクトが動いています。
全体像を知りたいなと思って
現在、稼働中の主なプロジェクトを
教えてもらったら‥‥こんなにもありました。


「岩手、宮城、福島の各前線支部は
 まだまだ少数精鋭でふんばっている状況です。
 たまに参加できる、というだけでも十分ですので、
 ぜひ、ご参加いただければと思います。
 また後方支援の各支部でも活動をしております。
 離れていても、できることはたくさんあります。
 フェイスブックで運営していますので、
 どんな感じだろうと思われたら
 どうぞお気軽に、のぞいてみてくださいね」(西條さん)

<2月20日の連載第2回に続きます>
2012-02-18-SAT