犬と猫と人間のはなし。
犬や猫の好きな方、 手伝ってほしいことがあります。 環境省が意見を求めています。 〜「動物に対する虐待について」篇〜

犬や猫など、ひとと暮らすどうぶつに関する法律 「動物愛護管理法(動物愛護法)」について、 いま、5年に1度の見直し期間にはいっています。 日本の「動物たちと人間との法律」は、 かなり遅れた昔のままで、 ルールも整備されているとは言えません。 いわゆる先進国が実現している「動物愛護」の常識と、 日本の現在の状況の間には、かなりの開きがあります。  環境省は、このあたりの問題について、 国民がどう考えているか知りたい、 という案内を出しています。 (これを「パブリックコメント」といいます。) みんなの意見をきいて、 法律を改正したり、つくったりする 参考にしたいということです。 そのことを知らないという人もたくさんいました。 (「ほぼ日」のわたしたちも、そうでした) そして、その「意見」の出しかたについて、 ずいぶんむずかしかしそうで、ややこしくて、 じっさいにコメントを送らずにいる、 という方も、たくさんいらっしゃるようです。 そこで、このページでは、 できるだけかんたんに 「パブリックコメント」が出せるように、 わたしたちなりの工夫をしてみました。 犬や猫を大好きな人、犬や猫と暮らしている人、 このことに、関心のある人、 よかったら、手伝ってください。

このページの発端となった 糸井重里のツイートについてはこちらをごらんください。
このページをアップした8月19日、糸井重里が「今日のダーリン」に書いた「イーさん」という名前の犬のお話もどうぞ、あわせて、お読みください。
「動物愛護管理のあり方について(案)」についての
パブリックコメントの受付は終了いたしました。
御協力いただき、ありがとうございました。
環境省から結果の報告がありましたら、
このページでお知らせいたします。
(2011年12月8日 追記)

前回のパプリックコメントの  集計結果を報告します。

環境省は、まず今年の7月末から8月末にかけて
動物愛護管理法(動物愛護法)の中で
「動物取扱業の適正化について(案)」の
意見(パブリックコメント)を求めました。
このページでも、
できるかぎりかんたんにパプリックコメントを
提出できるように、ご案内をしました。
実際にパプリックコメントを送ってくださったみなさま、
ほんとうにありがとうございました。

その後、環境省では、
みなさまから寄せられた意見について、
「動物愛護管理のあり方検討小委員会」という委員会で
検討をしていましたが、
先日11月15日(火)に
集計結果の報告がありました。
報告書によると、12万件を超える多数の意見が
寄せられたとのことです。

意見件数
FAX 8162
メール 50767
郵送 62899
121828

(1)深夜の生体展示規則
深夜の生体展示規制及び展示時間制限に賛成 54939
深夜の生体展示規制に反対 119
その他 102

(2)移動販売
移動販売の規制強化に賛成(移動販売禁止すべきとの意見を含む) 43992
現行基準のままとすべき(基準強化に反対) 105
その他 151

(3)対面販売・対面説明・現物確認の義務化
対面販売・対面説明・現物確認の義務化に賛成 59786
対面販売・対面説明・現物確認の義務化に反対 136
その他 30

(4)犬猫オークション市(せり市)
犬猫オークション市場の動物取扱業への追加に賛成
(「犬猫オークションの禁止」を含む) 
58101
犬猫オークション市場の動物取扱業への追加に反対 15124
その他 359

(5)犬猫幼齢動物を親等から引き離す日齢
8週齢未満の犬猫の販売(親等からの引き離し)は禁止すべき 43295
幼齢の犬猫の販売等について何らかの規制措置を講じるべき 19099
45日齢未満の犬猫を規制対象とすべき 31408
業界の自主規制に任せるべき 2464
現行基準のままとすべき 12500
その他 2778

(6)犬猫の繁殖制限措置
犬猫の繁殖制限措置に賛成 57474
犬猫の繁殖制限措置に反対 34753
その他 1940

(7)飼養施設の適正化
飼養施設等の数値規制に賛成 39983
飼養施設等の数値規制に反対 34100
その他 2016

(8)動物取扱業の業種追加の検討(業種追加について全般)

1.
動物の死体火葬・
埋葬業者

動物取扱業とすべき
(「登録業者と別の扱いで規制すべき」を含む。)
37983
動物取扱業に加えるべきではない 81
その他 569
2.
両生類・
魚類販売業者
動物取扱業とすべき
(両生類・魚類どちらかの場合も含む)
36519
動物取扱業とすべきでない
(どちらか一方の反対意見を含む)
27134
その他 1224

3.
老犬・
老猫ホーム

動物取扱業とすべき
(「登録業者と別の扱いで規制すべき」を含む。)
36082
動物取扱業とすべでない 22
その他 978

4.
動物の愛護を
目的とする団体

動物取扱業とすべき
(「登録業者と別の扱いで規制すべき」を含む。)
31393
動物取扱業とすべきでない 446
その他 1647

5.
教育・公益目的の
団体

動物取扱業とすべき
(「登録業者と別の扱いで規制すべき」を含む。)
21273
動物取扱業とすべきでない 65
その他 1690

(9)関連法令違反時の扱い(登録拒否等の再検討)
関連法令違反時に登録拒否・取消を行えるよう法規制すべき 41872
関連時違反時の登録拒否・取消に反対 7
その他 12

(10)登録取消の運用の強化
登録取消の運用を強化すべき 45493
現行のままとすべき 8200
その他 527

(11)業種の適用除外(動物園・水族館)
適用除外に賛成 9748
適用除外に反対 25689
その他 51

(12)動物取扱責任者研修の緩和
   (回数や動物園水族館・動物病院の扱い検討)
動物取扱責任者研修の緩和に賛成 2458
動物取扱責任者研修の緩和に反対 28403
その他 6686

(13)販売時説明義務の緩和
   (犬猫以外の小動物等での説明義務項の緩和の検討)
販売時説明義務の緩和に賛成 6642
販売時説明義務の緩和に反対 27949
その他 3150

(14)許可制の検討(登録制から許可制に強化する必要性の検討)
許可制を導入すべき 37062
現行のままとすべき 16
その他 13

集計結果をみると、
動物を売買するときに、
動物たちがおかれる環境について、
「見直しをしたほうがいい」という意見が
圧倒的に多かったようです。
まだ具体的な改善策として、
動きはじめていることは少ないようですが、
たとえば、夜間20時以降の店頭販売禁止については、
2012年6月から実施する方向で
検討をはじめているとのことです。

実際にどのようなご意見が集まったのか、
くわしくまとめている報告書があります。
こちらをごらんください。

 

今回は、どんなことについて、  意見を求めているんだろう。

前回につづき、環境省では、
現在、動物愛護法の中で、
「動物愛護管理のあり方について(案)」にかんする
意見(パブリックコメント)を国民に求めています。
その中でも主なテーマは、
「動物に対する虐待」についてです。
虐待を防止するための罰則について、
見直しをしたほうがいいんじゃないか、
それについて、みなさんはどう考えますか、
という問いかけです。

環境省 概要
募集要項はこちらをどうぞ。

 

パブリックコメントの提出方法

前回同様、意見の提出方法は、
「パブリックコメントを書いて、提出する」
それだけです。

大きくは3つの「すること」があります。

1. 送る方法を決めます。
   ・メールで送る。
   ・ファックスで送る。
   ・郵送で送る。
   この3つの方法があります。

2. パブリックコメントの書式を整え、準備します。
   意見を送るには、
   環境省が求めるフォーマットどおりに
   書かなければいけません。

3. 送ります。

2番の書式を準備するためには、
前回同様、まず「案文を読む」ことが
必要になります。

1. 送る方法を決めます。
  “案文”というのは、
こちらの非常に長い文章です。

2. パブリックコメントの書式を整え、準備します。
見直したほうがよいと思う箇所についての
意見をまとめます。

という2つの段階があります。

 

参考にさせていただくブログ

前回、パブリックコメントをつくるにあたって
わかりやすい方法はないだろうかと考えていたところ、
あるブログを知りました。
hana*さんという方が運営している、
「ジュルのしっぽー猫日記ー」というブログです。

そのとき、hana*さんがじっさいに出した
パブリックコメントの記載内容、書式が、
簡潔に、わかりやすく記載されていたので、
hana*さんのご了承を得て、
その内容を転載させていただくことにしました。
(hana*さんにご了承をいただいた上で、
 改行箇所、語調などを
 「ほぼ日」で編集しております。)

今回のパブリックコメントについても、
hana*さんがご自身のブログで同様のご案内をしています。
意見を送りたいけれど、
どんなふうに送っていいのかわからない方は、
今回もhana*さんの書かれた文面を参考にしてください。
読んでみて、この意見に賛成の場合は、
そのままコピー&ペーストでも、
差し支えありません。
(ご本人も承諾してくれています。)
ぜんぶについて賛成でない場合は、
その部分を書き換えたり、記入を省略することもご自由です。

 

メールで送るには。


メールの件名を
「動物愛護管理のあり方について(案)
(「動物取扱業の適正化」を除く)」に関する意見

とします。


メール本文の最初に以下の必要事項を明記します。

「動物愛護管理のあり方について(案)
(「動物取扱業の適正化」を除く)」に関する意見

1)意見提出者:

2)住所:

3)連絡先電話番号:
  連絡先FAX番号:
  メールアドレス:


今回、意見募集されている全文のなかから、
きわめて重要な決定に関わる部分について、
どう考えるかという意見を記します。

「このリンク先のテキスト」をコピーして、
書きたい内容の骨子にすると、たいへん簡単になります。
特に意見の異なる部分がなければ、
そのまま提出しても差し支えありません。
また、すべての項目に答えなくても、だいじょうぶです。


以下のアドレスにメールを送ります。

aigo-arikata@env.go.jp
(クリックするとメーラーがたちあがります)

 

もう一度、念のためにお伝えしておくこと。

※パブリックコメントはメールの本文に
 添付ファイルは不可です。
 パブリックコメントは、直接、
 メールの本文に書いてください。
 (つまり「テキスト形式」です。)
 ワード等のソフトに打ってから添付して送るのは
 ダメだそうです。

※携帯メールは届かない可能性があります
 携帯メールは
 迷惑メールとしてはじかれる恐れがあるため、
 避けた方がよいそうです。

※件名は決まっています
 メールの件名は
 「動物愛護管理のあり方について(案)」に関する意見
 としてください。

※氏名、住所、連絡先をおわすれなく
 メールの本文の最初に
 氏名、住所、連絡先、メールアドレスを
 忘れずに記載してください。

 

郵送またはファクスの場合も、
メールの場合と同じように、
hanaさんの書かれた文面を参考にしてください。
プリントアウト用にPDFファイルをつくりました。

PDF ダウン ロード	(このボタンをクリックすると  ダウンロードがはじまります。)

上のボタンからPDFファイルをダウンロードし、
必ず「A4用紙」にプリントアウトしてください。
空欄にご自身の氏名、住所、連絡先を加筆して、
お送りください。


郵送先
〒100-8975 
東京都千代田区霞ヶ関1-2-2 
環境省自然環境局総務課動物愛護管理室
 
ファクス送信先
03-3581-3576


郵送やファクスの場合の注意点はこちらです。

※用紙は「A4」で
 郵送、またはファクスの場合、
 用紙は必ず「A4」を使ってください。
 (枚数制限はとくに設けられていないようです。)

※氏名、住所、連絡先をおわすれなく
 用紙の最初に
 氏名、住所、連絡先を忘れずに記載してください。

 
いつまでに送ればいいの?

環境省が「動物愛護管理のあり方について(案)」について
パブリックコメントを募集する期間は
2011年12月7日(水)まで。
ちなみに「平成23年12月7日(水)必着」です。

 

あらためて、 参考リンクはこちらです。

「動物愛護管理のあり方について(案)(「動物取扱業の適正化」を除く)」に対する
 意見の募集(パブリックコメント)について(お知らせ)

環境省のホームページのパブリックコメント欄

意見募集要項

hana*さんのブログ「ジュルのしっぽ──猫日記──」

 

このページがすこしでも
おやくにたてればさいわいです。
どうぞ、よろしくおねがいします。

 
アークさんからのお知らせ。
東北地方太平洋沖地震で 家を失った被災動物たちに支援の手を

現在アークでは、
3月11日に発生した大地震で被災した、
ペットたちのための、一時的な受け入れ場所の準備を
急ピッチですすめています。

1995年1月17日に、
アークの活動拠点のある阪神地域において、
阪神淡路大震災が発生しました。
その当時の状況を考えると、恐らく今回の地震でも、
住む家を失ったペットたちの数は
相当数に上ると想像されます。
これまでアークがつちかってきた経験と
ノウハウを最大限に活かしながら、
救える限りの被災動物たちを救いたいと考えます。

この機会に、皆様からのご支援を呼びかけます。
被災ペットの救援に向け、活動資金の寄付をお寄せ下さい。
また、可能な方は、これまでの経験を活かして、
ボランティアとして私共の活動を支えて下さい。

くわしくは、こちらからご覧ください。

 

ほぼ日手帳2011のカバー
「スティックグッドドッグ」が
完売しましたので、
売上の一部、316,500円を
動物保護団体のアークさん
(NPO法人 アニマルレフュージ関西)へ
寄付させていただきました。
このカバーをご購入くださったみなさま、
ありがとうございました。

 
2011-11-30-WED
イラスト:紙野夏紀
(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN