ほぼ日
このあたりですこし、
「ツル多はげます会」のお話も
うかがいたいのですが。
正造さん
はいはい、禿げの会。
ちょっと待ってくださいよ‥‥
(資料を取りに行って戻ってくる)
ほら、ね、これ。
ほぼ日
わーー、
「はげます会」だけで、
また記録をまとめてるんですね。
正造さん
そうそう、こういうふうに、ね。
ほぼ日
はあーーー、分厚い。
すごいなぁ‥‥。
正造さん
ほら、これ。
吸盤綱引き。
▲写真右は俳優の酒井敏也さん
ほぼ日
吸盤綱引き!(笑)
正造さん
はげ頭さ、吸盤ぱちーんとつけて、引っ張り合う。
吸盤がとれたら、負け。
ほぼ日
はははははは。
正造さん
ほら、これも。
ほぼ日
いいなぁ(笑)。
「ツル多はげます会」というのは、
どうやってはじまったんですか?
正造さん
あれは、平成元年の2月の22日。
その日スナックに集まってたのが、
たまたま全員はげだった。
ほぼ日
ええーーー(笑)。
正造さん
今日は、2月の22日だ。
つるつるつるだ。
で、住んでるのは鶴田町だ。
つるつるつるつるの「ツルッパゲ」だ(笑)。
ほぼ日
すばらしい。
正造さん
それで、来年の2月22日にはぜひなにか、
イベントをやろうということになって、
平成2年の2月22日からはじまったんです。
正顕さん
補足しますと、
『ツルリン村で有多毛(うたげ)の夢一夜』
というのが最初のイベントのタイトルでした。
ほぼ日
じゃあ、それからもう23年目。
正造さん
俺たちはなにも無理して、はげたわけでねぇ。
なーんにも後ろ指さされることねぇんだ。
世の中をこの光で明るくしようってさ、
そうやって、やってきましたよぉ。
年に2回。
2月22日と、それから、
旧暦の8月15日、満月の日に集まってます。
ほぼ日
満月の日(笑)。
正造さん
まあ、はげ頭が集まって、
明るくやるだけですよ。
ほら。
ほぼ日
吸盤で台車を引っぱってる(笑)。
正造さん
これは、「名月当てクイズ」。
ほぼ日
「名月当てクイズ」?
正造さん
穴からはげを出してさ、
だれのはげかを当てる。
これがなかなか当たらねぇんだ。
ほぼ日
すごーーーい。
ぜんぶ記録しているっていうのも、
やっぱりすごいです。
正造さん
はげの取材だけで240回。
ほぼ日
そんなに。
正造さん
240回。
ハゲの取材だけで。
韓国からもテレビが取材に来た。
みんな「吸盤綱引き」をよろこびます。
ほぼ日
へええーーー。
正造さん
ちょっと待ってくださいよ‥‥
(何かを取りに行って戻ってくる)
これがね‥‥いま、出しますからね、よいしょ。
ほぼ日
なんでしょう‥‥。
正造さん
「吸盤綱引き」のトロフィー。
ほぼ日
へええーー。
正造さん
「吸盤綱引き」でチャンピオンになると、
これが贈呈されます。
(ドンと置く)
ほぼ日
おおーー! ‥‥おお?
こけし?
正造さん
昔の会長さんが、
こけしを集めるのが趣味の人だったの。
その人は亡くなったんだけど、
趣味のこけしをトロフィーにしたんだな。
ほぼ日
はあーーーー。
頭がテカテカです。
正造さん
みんなに、なでられてっから。
ほぼ日
正造さんも、チャンピオンに?
正造さん
わたしは、2回。
ほれ。
ほぼ日
すばらしい。
正造さん
んでさ、
ここに吸盤があります。
ほぼ日
‥‥‥‥え。
正造さん
吸盤があります。
ほぼ日
‥‥わかりました、やりましょう。
正造さん、挑戦させていただけますか。
正造さん
いいけど、わたしは、
新潟美人のひとと「吸盤綱引き」をやりたいね。
ほぼ日(甲野)
わ、わたしですか?!
正造さん
そう。
じゃあ、正面に座ってください。
で、こうして、吸盤を頭にくっつける(パチーン)。
ほぼ日(甲野)
あ、いい音。
わたしも(ぺちん)。
正顕さん
引っ張り合って、はずれたほうが負け。
はっけよーーーい、のこった!
ほぼ日(甲野)
よ‥‥ほ‥‥えい‥‥‥‥。
正造さん
はい、はい、はい、ちょちょちょ‥‥。
ほぼ日(甲野)
よ‥‥ほ‥‥。
正造さん
ほれ、負ける。ほれ、負ける。ほれ。
ほぼ日(甲野)
あーーーー。
正造さん
弱いなぁ(笑)。
ほぼ日
チャンピオン、強いです。
いやぁ、貴重な経験を。ありがとうございました。
(つづきます!)
2012-10-02-TUE
(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN