ほぼ日カルチャん

幡野広志のことばと写真展

ミュージアム

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立ちどまらせる写真と、背中を押すことばたち。

ゴッド

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幡野広志さんの「写真」と「ことば」を、
渋谷パルコ8階の「ほぼ日曜日」に集めました。
会期は、2020年2月11日(火)から
2020年2月16日(日)まで。
6日間しかない会期は
きっとあっという間に終わってしまうので
もしあなたが少しでも何かを感じて、
行く力があるようであれば、
ぜひ、なんならここから先も読まずに
東京・渋谷パルコにおいでください。

幡野広志さんは1983年生まれ、
今年37歳の写真家です。
その写真には、その前で足を止め、
じっくりとその前で過ごしたくなる力があります。
わたしたち「ほぼ日」が20年以上休まず更新している
webメディア「ほぼ日刊イトイ新聞」でも、
たびたびその写真をご紹介し、
そしてその力を様々な企画でお借りしてきました。

たとえば、こんな写真。

幡野広志「写真集」より 「海上遺跡」から

幡野広志「写真集」より 「いただきます、ごちそうさま。」から

幡野広志「写真集」より 「優しい写真」から

それぞれが違うテーマの作品ながら、
そこに共通する写真の持つ力に見入ってしまいます。
これを見ている幡野さんの、
その瞬間の視点や思考にじっくりと思いを寄せたくなる。

そうそう、毎年行っている
「プロ野球を球場でみんなで観る!」イベント、
「野球で遊ぼう。」 では、
野球場の写真を撮っていただいたこともあります。

いいでしょう?
見たことある野球場だけど、
こんなふうに見たことはない気がします。

2018年の12月には、
幡野さんとともにネパールを旅し、
その記録をweb上で2019年6月から
約5ヶ月に渡って毎日連載しました。
そこでの写真は、たとえばこんなふうでした。

ああ、これもすばらしい。
ネパールが近くに感じられるようです。

こんなふうに幡野さんの本業はもちろん写真家なのですが、
幡野さんはいま毎週人生相談に答えて、
webサイト「cakes」で連載しています。

そしてとにかくその回答が見事なのです。
見事すぎて、ぼくは毎週連載を読み終わるたび
心の中でひとりスタンディングオベーションをしていますし、
ときどき本当に手を叩いています。
かなり重たい相談、もし自分が受けたとしたら
「そんなの無理です‥。」と言って
逃げ出してしまうくらい重たいものでも、
幡野さんは真正面から受け止めて、咀嚼し、
生きたことばを静かに放ちます。
結果、それが相談主が
耳をふさぎたくなるようなことばになっても、
その人のことをほんとうに真剣に考えて、放つ。

そのことばは時に、
当事者ではないただ読んでいるぼくらの心も突き刺し、
複雑でモヤモヤした心からよけいなものを捨て去り、
たいせつなものがなにかを見極め、
それをたいせつに、放さないようにしようという
決意を強めてくれます。
さらに幡野さんは独特のユーモアを織り交ぜて、
相談主、そしてぼくらの背中を、やさしく押してくれます。
だからキツい内容でも、辛くならず、
まだいける、できることがある、
目を向けるべきところがあると、励まされます。

この連載は、2月6日に発売された最新刊
『なんで僕に聞くんだろう。』
として、書籍になりました。

そのほかにも、
幡野さんはこれまでの自身の著書の中でも、
生きることや死ぬこと、子供のこと、家族のこと、
人生のさまざまな選択に関することについて
ことばを記していますし、
「ほぼ日刊イトイ新聞」における糸井重里との対談の中にも、
印象に残ることばの数々がありました。

それらの中から選んだ、今回の展示のどこかにもある
幡野さんのことばは、たとえばこうです。


生きるとは、「ありたい自分を選ぶこと」だ。
ぼくはこれからも自分を選び、自分の人生を選んでいきたい。
そして自分の生き方を選ぶことができなくなる前に、
自分が望む最後を選びたい。


「普通」という言葉に気をとられないでください。
時代は変わりました、いろんな環境の人がいます、
これからの普通は多様性です。
いろいろなしあわせの価値観があります。
あなたがしあわせならそれでいいんです。

それぞれいろんな状況で生きるわたしたちが
どんなときにもふと思い出すことができるような、
こういったことばの数々を、幡野さんはどんどん記しています。

以上をご紹介したうえで、
最初にお伝えしたことをもういちど。

そんな幡野広志さんの「写真」と「ことば」を、
渋谷パルコ8階の「ほぼ日曜日」に集めました。

会期は、2020年2月11日(火)- 2020年2月16日(日)まで。
6日間しかない会期は、
きっとあっという間に終わってしまうので
もし少しでも何かを感じたなら
ぜひ、東京・渋谷パルコにおいでください。

基本情報

幡野広志のことばと写真展

立ちどまらせる写真と、背中を押すことばたち。

会期:2020年2月11日(火) 〜2月16日(日)
場所:ほぼ日曜日
時間:10:00〜21:00
入場料:500円(税込)

※入場チケットをご購入いただくと、
期間中、ご本人に限り
何度でもご入場いただけます。
※2月11日(火)・15日(土)・16日(日)は
トークイベントのため
17:00CLOSE(最終入場16:30)

くわしくはこちらのページをご覧ください。