※この展覧会は中止となりました。
くわしい情報は公式サイトをご覧ください。
「和食」ときいて、まず何を思い浮かべますか?
私は、もう10年くらい続けている
年末のおせち料理でした。
なぜおせちなのかというと、
おそらく、ズボラな私の一年の中で
もっとも手間ひまをかけてつくるからだと思います。
昆布と鰹でとにかくだしをいっぱい取る、
れんこんを蓮のかたちに切る、
人参を梅の花にする、
黒豆を水にかして釘を入れて煮る、
芋を大量に裏ごしする。
とにかく一年でこんなにがんばって
料理をする数日間というのはないのです。
でも作っている最中も毎年、
梅の花になった人参が小さな鍋の中で
コトコトと色鮮やかになっていくのを眺めると
この手間のかけ方は日本らしくていいなぁ
と思うし、
普段使わない筋肉を使って
親指の付け根が痛くなったとしても
何にせよおせちっておいしいんですよね…。
あぁ、今食べたいです。
さて、話を戻して
「和食」ってなんだろうと思ったときに
意外と定義が難しいなと気がつきます。
ラーメンは何料理だろう?中華?いや違う。
ナポリタンスパゲティは?イタリアン?ううん、違う。
私の大好きなあれらは日本の食文化です!
と声を大にして言いたいです。
前置きが長くなりましたが
この「和食展」は
おせちみたいな「ザ・和食」だけにとどまらず
和食の根源から今まで
ものすごい勢いで発達してきた日本の食を
知ることができる展覧会になっています。
残念ながらコロナウイルスの影響で
現在開幕が延期されているので
まだ展覧会を見ることができていないのですが、
頭上に日本最長15メートルもある昆布があったり
和食を作るための道具が美しく並んでいたり
長谷川博己さんが大河ドラマで熱演中の
明智光秀が接待役となって、
織田信長が徳川家康をもてなした
本膳料理の再現もあるそうです。
△ 織田信長が徳川家康をもてなした本膳料理(1582(天正10)年5月15日)の再現模型
奥村彪生監修 御食国若狭おばま食文化館蔵
私は脳内でいろんな時代に
タイムトリップする癖があるのですが
家康のおつきの者になって
その本膳料理とやらを食べたい、と
妄想トリップしてよだれが出るくらい
写真を見るだけでそれはおいしそうなメニューです。
おいしいものをちょこっとたくさん、
って最高ですよね。
「食べる」が好きな人、
そして「つくる」が好きな人はもちろん
この展覧会が開幕したら
みにいっていただけたらなぁと思います。
ちなみに、ラーメンやナポリタンが何料理か?
というYES or NOアンケートが
和食展WEBサイトで行われています。
かんがえながら答えるのも、
みんなの回答を見るのもたのしいので
ぜひやってみてください。