写真家の桑島智輝さんが
妻・安達祐実さんを被写体にした展覧会、
「前我我後」を観てきました。
会場には、写真集『我我(ガガ)』(2019年)に
収録されなかった未発表作品に加えて、
この写真集が撮影された
「前」と「後」の写真も展示されていました。
なるほど、
だから「前我我後」というタイトルなんですね。
展示作品は約400点。
見応えがありました。
会場では、右から左に時系列に沿って
写真が並んでいることもあり、
進んでいくにつれて、
時間の経過を楽しむことができます。
わたしが特に強く印象として残ったのは、
「家族」って、ものすごい情報量を共有しているんだな、ということです。
安達祐実さんの普段は見ることのできない
表情や様子が映し出されていたり、
彼らの何気ない風景から、
わたしの家族や日常とも重なる場面もありました。
「これ、見ちゃってもいいの?」と
思わずどきっとしてしまうショットも。
そこには俳優、安達祐実さんにも
家族にしか許容できないような姿があり、
ひとつの家族の濃密な時間が
ファインダー越しに写真として残り、
こんなにも浮き彫りになるのか! と驚きました。
夫婦の関係性と安達祐実さんの魅力があふれていて、
いつまでも見ていたくなるような素敵な空間でした。
この写真展がひらかれている「GALLERY X」は、
「ほぼ日カルチャん」があるのと同じ建物、
渋谷PARCOの地下1階にあります。
カルチャんに遊びに来た「前」や「後」に、
ぜひお立ち寄りください。