コムロタカヒロさんは
1980〜90年代のアメリカの
アートトイ、フィギュアなどに影響を受け、
木彫やソフビを素材にした
独自の作品を作るアーティストさんです。

私は、内容に感動した
マニメや漫画に登場するキャラクターの
ソフビやフィギュアを集めることが好きです。
それは、物語の世界のキャラクターを
実際に触れることが嬉しくて、
さらにお家に飾って、生活の中で
その物語を思い出したいと思うからです。

しかし、彼の作品は私が今まで
集めてきたそういった
ソフビやフィギュアとは違います。

彼が独自に生み出したキャラクターには、
既存の物語がないのです。
見る側が想像するのです。

作品のツルツルとしたプラスチックのような質感と
アメリカの玩具を思わせる極彩色で独特な配色、
そして、手作業でかたちになった
作品のもつエネルギーが、
なにか自分の知らない物語の登場人物なのだと、
確信をもたせてくれます。

表情や形状を見て、
そのキャラクターが登場する物語を
自分の頭の中で作っていきました。

今回の展示には、山のモチーフが繰り返し使われています。
同じなはずなのに、表情の違いがあるように感じます。

なんと、男の子の作品は
「MOTHER」に登場する男の子のキャラクターから
インスピレーションを受けているそう！！

想像力を刺激されて、とても楽しかったです！