挑戦を続けるファッションブランドA-POCと
現代美術家の横尾忠則さんが
コラボした服が発売されると聞いて、
これは見なくては!
と、代官山にあるガーデンギャラリーに行ってきました。
イッセイミヤケから生まれたブランド
A-POCは、1998年に誕生しました。
当時、ファッション番組で
A-POCの服を初めて見たとき、
それはそれは衝撃でした。
たくさんのモデルさんが
ひとつにつながった服を着て、
パリコレのランウェイを歩く姿を
今でも覚えています。
そのとき目撃した洋服は、
従来の方法からまったくかけ離れた方法で
つくられたものでした。
一般的に洋服は、
パターンを起こして布を裁断し縫製して完成、
という流れでつくられますが、
その服は違いました。
布が機械で織られるとき、
すでに一枚の布の中に
たくさんの服が隠れているのです。
切り取り線に沿って切っていくと‥‥
なんとまあ、不思議!
人が着ることができる服になるのです。
衝撃でした。
発表から20年以上が経ちますが、
A-POCはその後もどんどん進化をとげ、
服という概念さえも飛び越え、
「着られる家具」になったりもしてします。
会場には、今回発売される
横尾忠則さんとコラボのブルゾン4型の
裁断前の布と、
実際の服が並べられて展示しています。
7色の糸で織られた布で、
みごとに横尾忠則さんの世界を表現しています。
裁断前の布には
裁断位置、縫い合わせの位置も
すでに織りの段階で布に組み込まれています。
「服のプラモデル」
そんな言葉が浮かびました。
切って縫っていくと、
一枚の作品ができる。
これは、服というより、もはや作品でした。
もちろん洋服ですので、
実際に購入して、着ることだってできます。
(今は代官山の店舗だけの販売です)
また、この布は、
裏と表の表情が全く違うのが驚きでした。
リバーシブルですので、
綺麗な裏地を見せて歩くこともできる。
裁断前の布が見られるこの展示は、
なんと3日間しかやってません!
会場では、1998年の誕生からの
A-POCの変遷を映像で見ることができます。
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