ほぼ日カルチャん

博物館に初もうで

ミュージアム

0128

牛に連れられ東博。

みつい

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今年の干支の牛に誘われ、
東京国立博物館さんの毎年恒例の企画、
「博物館に初もうで」にやってきました。

今年の干支の「牛」が登場する作品が
ところ狭しと展示されています。

会場を進むごとに、ウォーリーを探すように、
牛を探せ! と画面の中の牛を探し始めていました。

たくさんの牛を眺めるうちに、
牛は、古くから信仰の対象だったり、
生活をともにする相棒だったりと、
いろんな形で日本人の暮らしの中で
大切な存在だったことがわかります。

第二室の前半に、
私の大好き伴大納言絵巻が出ていました!

「伴大納言絵巻(模本)下巻」 冷泉爲恭模 江戸時代・19世紀

東博さんの所蔵だっけ?
とキャプションを見ると、模本とのこと。
なーんだ模本かと通り過ぎそうな時に、
あることに気がつきました!
この模本の製作年は江戸時代でした!

なんとー!!
この絵巻は、江戸の頃から
素晴らしい物だと認められ、
模写されていたのかと思ったら、
さらに作品への尊敬の念がつよくなりました。

すばらしい作品は、いつの時代もすばらしい!

もう一つ気になった作品群が「水牛水滴」です。
水滴は、書道の時に硯に水をさすための道具です。
江戸時代にはユニークな形のものが多く作られて
動物モチーフのものも数多くあるそうです。
その中でも牛を題材にしたものが多いとのことです。

なんで、牛が多いんだろう??

じっくり作品を観察するに、
展示されてる水滴のどれもが、
牛の口から水が出る仕組みになっていると思います。
他の動物でも口から水が出せる気がします。

なんでなんだろう???

江戸の頃は牛の人気が高かったということなんでしょうか。
水を出すイメージが牛にぴったり!
と思ったからなのでしょうか。
答えはわかりませんが、
頭を働かせて考えを巡らせるのは、
とても、たのしい作業です。

いろいろな牛をみて、
牛についていろいろ考えて、
丑年らしい一年のスタートを切ることができました。

基本情報

博物館に初もうで

会期:2021年1月2日(土)~1月31日(日)
時間:9:30~17:00
※ 1月2日(土)、8日(金)、9日(土)を除く
金・土曜日は9:30~21:00
会場:東京国立博物館(上野)
本館 特別1室・特別2室

※入館にはオンラインによる事前予約(日時指定券)が必要です。

公式サイトはこちら