イラストレーター・福田利之さんの個展が、
11月26日から12月1日まで開かれます。
どうぞ、お見逃しの無いようお出かけください。
最もお伝えしたいことは、上の約60文字にあります。
開催期間が6日間。
短いのです。
「近いうちに行こう」などと思ってると終わっちゃいます。
展覧会あるあるです。
というか、6日間ってぜんぶの日が
「近いうち」と言えるのではないでしょうか。
ですから、もう、いま、いまです。
さあ手帳のカレンダーページを開きましょう。
都合よき日をササッと選んだら、
「福田さんの個展に行く」と書きましょう。
そうしましょう。しましたか?
ぼくもそうします。‥‥しました(ほんとです)。
え? 場所ですか?
場所は表参道のHBギャラリーです。
マップはこちら。
「気づいたら終わってた」ということになると、
おおきく後悔する展覧会と思われます。
それくらい、すばらしい作品が並ぶはずです。
「ほぼ日カルチャん」では基本的に、
自分で体験して、「これはおすすめしたい」と
本気で思った催しだけを紹介しています。
でも福田利之さんはとくべつ。
ふとい信頼があります。
HBギャラリーは広い空間ではありませんが、
そこに、イラストレーター・福田利之の
現時点での最高傑作が並ぶことでしょう。
また、福田利之さんはとくに、
原画を近くで見てほしい作家でもあります。
キャンバスにティッシュを貼って意図的にシワをつけ、
そこにアクリルガッシュで描き、
ときにはコラージュをほどこし、
最後にインスタントコーヒーをふりかけ、
ニスでのばし、ほのかなセピア色に仕上げる。
何度か目の前で見ましたが、
こんな描き方をしているイラストレーターを
すくなくてもぼくは知りません。
そうやって完成した原画を、
書籍、雑誌、ウェブに載せるイラストにするとき、
福田さんは自分で描いたそれを
スキャンしてデジタル化し、色の調節をしたり、
ふりかけたインスタントコーヒーを
何か所か消したりします。
自分でふりかけたのに!
なんという遠まわりな工程!
ですからつまり、
書籍やウェブで見る福田さんのイラストは、
原画とはけっこう異なる印象なのです。
原画は「モノ」としての存在感がすごいのです。
それを、ぜひ、見ていただきたい!(机を叩く)
‥‥落ち着きます。
最後に。
イラストレーター・福田利之をご存知でない方は、
「ほぼ日刊イトイ新聞」での連載、
「ホーム&ロック」をご覧ください。
福田さんの絵とエッセイに触れることができます。
それだけでよろしいかと思います。
他にも「ほぼ日」には、
ぼく(山下)と福田さんがふたりで遊ぶコンテンツが
いくつもありますが、
それは読まないほうがいいと思います。
(読んでしまった人は、いったん忘れてください)
HBギャラリーではあくまでも、
イラストレーター・福田利之のイメージを
全身であびましょう。
ぼくも、そうします。
原画を至近距離で。
インスタントコーヒーのツブツブまで見ましょう。