去年くらいにツイッターをみていたら、
聖徳太子のロンTをみつけて、迷わずに購入しました。
その時はベージュを購入し、のちに、白も追加しました。
Prince Shotoku Long Sleeve Tee。
いま見に行ったらまだ売っていたので、
太子ファンでしたらぜひ。
(ちなみに、見取り図のリリーさんのデザインです)
というのも。
聖徳太子グッズがあれば、すぐに購入します。
かつては、一万円札と五千円札も
聖徳太子だったのを知っているかね? お若い方よ。
あれはグッズではないのだけど。
ファンになった経緯は、
山岸凉子先生の『日出処の天子』を読んだから。
たぶん、中学校か
そのへんだったのではないかと思うのですが、
それまで歴史漫画かつ少女漫画を
ほとんど読んだことがなかったので、
そりゃもう、衝撃でした。
まず、教科書にかかれている歴史と微妙に相違がある、
蘇我蝦夷は蘇我毛人って書かれているし。
歴史にはいろんな解釈があるのだということを
ちゃんと知る前だったのでおったまげました。
「ってか、いいわけ? ってか、嘘?」と。
さらに、ですよ‥‥内容はご存知か?
『日出処の天子』の。
あのすばらしいマンガを説明するにあたって、
こんなに端的に書きたくもないのですが、
主人公の厩戸皇子(聖徳太子)を、
美しき超人かつ同性愛者として描くのです。
知らない世界でびっくりしもしたけど、
猫を殺すといわれる好奇心がまったく抑えきれず、
嫌な顔をする両親の目を盗み、
『風と木の詩』も紐解きましたし、ああ、ジルベール!
さらに、『ここはグリーン・ウッド』を嬉々として読み、
映画の『モーリス』や『アナザー・カントリー』なども
きちんと拝見いたしました。
アレックがレストレード警部になるなんて!
当時の「腐」の入り口だか奥地には
たしかに『日出処の天子』がありましたし、
厩戸皇子は燦然と輝いていたのです。
あんな、クールでかっこよくてミステリアスで、
できた男、おまけに貴種て、なかなかいないよ!
だから、サントリー美術館で、
開館60周年記念展 千四百年御聖忌記念特別展
「聖徳太子 日出づる処の天子」
をやっていると聞いて、
目の色変えて、すぐさま行ってきました。
我が文化的とりつくろい壁に、
きちんとした腐り染みが浮き出たようです。
大阪の四天王寺からきている古い文物もみられるだろうし、
山岸先生の描かれる厩戸皇子の美しさにはおよばないけど、
当時の美青年風に描かれた皇子の絵画も
たくさんあるだろうということで。
内容をぼんやり予想しただけで、
ちゃんとは展示の説明を読まずに会場に入り、
最後でマジびっくりしました。
そこには、なんと『日出処の天子』の原画が
展示されていたのです!!!
いや、「のです!!!」じゃないのよ。
そうなるのもむべなるかなの展示よね。
展覧会タイトルに「日出づる処の天子」ってあるけど、
それはそれで、
日本でも有数の有名なフレーズだから、じゃないのよ。
そこに考えがさっぱりいかず恥じ入るばかりです。
しかし、いやあ、よかった。行ってよかった。
見られてよかった、原画。
ほんとにほんとうに美しかったです。
さらにうれしかったのは、感激して家に帰ってきて、
もう一度『日出処の天子』を買い直そうと心に決めて
Amazonを検索したら、
なななんと、山岸凉子先生の作品が
電子書籍化が解禁されていました。
マンガは紙でもたないと決めて処分をしてしまっていたので、
買ったばかりのiPadをばーんと床に落とすところでした。
なんてことー!
先生は、電子書籍化するにあたってこうおっしゃったとか。
「本当は紙を愛するアナログな私。
しかし、ハタと気づきました。
「漫画は生モノ!」 今、電子化しなくてどうする。
作品の賞味期限は迫っておりました。
まだ美味しく読んでいただけますでしょうか?」と
もちろん、美味しく読ませていただきました!
7巻を3周くらいしています。
もう3周くらいしたら別タイトルも買います!
ああ、行ってよかったサントリー美術館。
ちなみに、聖徳太子以外で沸いたのは、
展示されていた「別尊雑記」という
平安末期の仏教書に描かれている
さまざまな仏像の模写の顔が漫画チックで
とてもかわいかったので、
これもぜひ見てきて欲しいです。
あと、やっぱ、「とらや」に寄って、
白あんの最中をついつい買って帰っちゃう。