Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されている
「ザ・フィンランドデザイン展
自然が宿るライフスタイル」 に行ってきました。
アアルト、マリメッコ、イッタラ、ムーミン‥‥
「フィンランドのデザイン」ときいて
思い浮かぶものはたくさんあります。
ジャンルもいろいろです。
この展覧会のいちばんのみどころは
いろいろつまった「フィンランド」という
ひきだしの中身を整理して、
あたらしい景色を見せてくれることでした。
なかでもとくに印象的だったのは、
作品という「物」から
とてもいきいきとした自然を感じたことです。
たとえば「氷山」という名前のガラス作品には、
クリスタルの透きとおった美しさだけでなく
氷の冷たさや鋭さ、せまってくる
厳しさのようなものがありました。
また、サナトリウムのために
アルヴァ・アアルトが作った椅子
「アームチェア パイミオ」も心にのこっています。
背もたれから座面までの一枚の板が
美しい曲線を描いているのが特徴的なのですが、
実は美しさのためだけではなく、
結核患者さんが呼吸しやすい角度に
工夫された曲線なのだそうです。
見ための美しさと使うひとへのやさしさが合わさって
ひとつのデザインになっているところに、
あらためて、いいなぁと思いました。
このほかにも、何日かに分けて
じっくりと鑑賞したくなるほどの
たくさんの作品が展示されていました。
ほんものの作品付きのフィンランドデザインの年表を
たどって歩くような時間を過ごすことができます。
フィンランドや北欧のデザインが好きな方は
あたらしい景色をたのしみに、
はじめての方は、図鑑やガイドブックを
ちょっと手にとるような気軽さで
足を運んでみてください。
そして帰り道には、カルチャんで
感想をおしゃべりできたらうれしいです。