こんにちは。ほぼ日中年陸上部です。
久しぶりの更新となってしまいました。
「中年陸上部の更新、首を長くして待ってます」
という読者メールもいただいていたんですが、
申し訳ないです。

	そうだよ！　書きなよにしもっちゃん！

	ぼくが「ドーピングは嫌ですよ！」 と、言ったままになっているじゃないですか。

ああ、ほんとうに申し訳ない。
先にそこだけ解決しておきましょう。
「時にはクスリの力をかりることも」というのは
サプリメントのことなんですよ。
ひとつは明治の「VAAM」。
もうひとつは味の素の「アミノバイタル」。
前者は「走る前」に飲むと脂肪を燃やしてくれ、
その脂肪をエネルギーに変えてくれるので
長距離を走ってもバテない。
後者は「走った後や寝る前」に飲むと、
リカバリーを施してくれて
翌日もカラダがよく動く。
つまり、継続的に練習するには
サプリメントの力をかりると楽ですよ、
ということです。

シェフがもっているのはVAAMの上位バージョンのSuper VAAM。
効きます！

って、いうか、
えらそうにぼくに突っ込んでますが
２人とも全然走ってないでしょ！

	ぎくっ！

	だってさ、梅雨だよ。 朝ランしようにも、 雨が降ったら走れないでしょ。 そんな日がつづいてさ‥‥。 降らない日もつい、さぼってさ‥‥。

	そういうにしもっちゃんも、 雨の朝はさすがに走らないんじゃない？

いや、そうでもないですよ。
時間が無くて距離が短い日もあるけど
６月で走らなかったのは３日だけ、
それは「二日酔いの朝」でした。
この時期、雨そのものは
走らない理由にはならないです。
むしろ、雨の日は積極的に走ります。

	こういう過剰な人、 ぼくはどうも苦手だね。

	そこまでやるのは ぼくらにはストイックすぎるよ、にしもっちゃん。

いやいや。ぼくだって冬の朝の雨だったら
さすがに走らないですよ。
夏だからこそ、雨の日も走るんです。
今の時期って、晴れたら晴れたで
暑くてカラダも動かないし、
走ってても全然楽しくないことがある。
でも雨が降ると気温も下がるし、
ほどよい湿度があるから呼吸も楽になる。
結局、スピードも出て気持ちよく走れるんですよ。
ふだん１時間走ってるところを
ちょっとスピードをあげて、
ピリッとカラダに刺激をいれて
３０〜４０分くらいで切り上げる。
朝から気持ちよく汗をかいてるから、
その後、ジメジメした天気だったとしても
カラダはすっきりして、快活に動けるんですよ。

	そういや、わりと涼しい顔して 出勤してるよね。 それはちょっとうらやましい。

	でもウェアもシューズも びしょびしょになっちゃうでしょ。

うん。ウェアはどうせ汗をかくし、
洗えばいいだけだけど、
シューズはなかなか乾かないですよね。
なので、古くなったランニングシューズを
「雨の日用」にして使うとか、
木々に覆われたコースや、
高架の下を走ってなるべく濡れないようにするとか、
水たまりに突っ込んでいくようなコースは避ければ、
上半身は濡れたとしても、けっこう大丈夫です。
濡れてしまったシューズには
古新聞を詰めておけば、乾きやすくなります。
古いシューズが無い場合などは
防水スプレーなんかも、
短い時間なら効果がありますし。

	でもさ、雨の日に走るという、 その姿勢が、ちょっと、TOO MUCHに見えて‥‥。 「にしもとさんちのダンナさん、 　雨なのに走ってるわよ」 とか言われてるんじゃない？

まあ、「熱心な人だな」くらいには
思われてるでしょうね。いいじゃないですか。
市民ランナーの心理としては、
「走らない日をなるべく作りたくない」
というストイックな気持ちもあるんですが、
それよりも夏の雨の中を走ることが
とても気持ちがいい、っていう、
そっちのほうが大きいんですって。
ほんとですって。

	なんだっけ、名前がついてるんだよね？

「シャワーラン」ですね。
皇居でも、梅雨時期には
たくさんのランナーが走ってます。
シャワーランをしている人は、
その気持ちよさをわかっている人たちですね。

	まあたしかに、こどもの頃、 傘とかほっぽり出して、 足が濡れるのもかまわずに 雨の中で遊んでるのは けっこう楽しかったりしたけどね。 なんか、あの手この手で 走らせようとするなあ。

まあ、無理にとはいいませんが、
これから雨の中走っている人をみても
「かわった人だなあ」とは思わずに
「あの人、気持ちいいんだろうな」
と、見方がかわるくらいでもいいです。
「シャワーラン＝気持ちいい」と
覚えておくといいですよ。

	あのさ、この中年陸上部のデザインを 担当している、田口くん、 ぼくらが去年10km走った湘南国際マラソンで フルマラソンに挑戦するらしいよ！

	フルマラソンか。すごいねえ。 ぼくらはまだ、ハーフすら完走できてないからね。 去年は10kmだったから、 今年はぼくらもハーフに出てみますか？

昨年の湘南国際マラソンゴール前で激走するべっかむ３

	正直なところ、ぼくは 「レースには出ないけど、 　からだのためにゆっくり走る」という方向で 行きたいなって思ってるから、パス。 でも、べっかむ３出なよ！

	出ちゃおっかなあ？

ゴール時も役者魂を忘れないシェフ

ちょ、ちょっと。
２人とも、なんにも知らないんですね‥‥。
湘南国際マラソンのエントリーなんか、
とっくの昔に閉め切ってますよ。
いまや空前のランニングブームで
関東近郊のフルマラソンやハーフマラソンは
１万人規模の大会だと数時間で受付終了になるんです。
それに、たしか湘南国際マラソンのハーフは、
制限時間が９０分ですから、
１kmあたり４分１５秒。
フルマラソンでいえば、
エリート市民ランナーの証、
３時間切りの「サブ３」ペースです。
ふたりが速いって言ってくれるぼくですら
体調が悪かったら走れないタイムです。

	げっ！　そりゃ無理だ！

	タイムはともかくさ、 まだ７月になったばかりだよ。 レースは11月でしょ。 エントリーってそんなに大変なの？

	去年の湘南も今年の新宿ハーフも ぼくらは出られたじゃない。

何を言ってるんですか、
エントリーシート用意したのはぼくですよ！
いろいろ大変だったんですから‥‥。

	そっかあ。ごめんごめん。 でも、走りたいのに走れない、っていう状況は、 もやもやするだろうねえ。

	むかし村上春樹さんがエッセイで、 アメリカとかには、「１０Ｋ」（テンケー）とか、 かるめの小さな大会が地域で開かれてて、 当日朝行ってエントリーフィーを払ってサインすれば かんたんに走ることができるって書いてた。 そのくらいの気楽な感じがいいんだって。

そうなんですよ。
「エントリー難民」という言葉もあるくらいですからね。
でも気楽に出られる大会が、なかなか、ないんです‥‥。

でね、去年、いっしょに「ランナー手帳」を作った
Number DOの編集部のかたがたと話していて。
「レースに出るのが大変なら、
　いっそ、自分たちでレースを作ってみようか」
ってことになったんですよ。

	手作りレース！　草レース！

	前に皇居で10kmを 読者とNumber DOのみなさんと走ったとき、 「ランニングでイベントを作ってください」 って声をけっこう聞いたしね。

	皇居みたいに混んでいるところだと 運営も大変そうだけど、 陸上競技場とかだったら設備もそろってるし、 一度本格的な競技場で100mとか走りたいよねー。 って中年陸上部でも話してたしね。

それでNumber DOの涌井（わくい）さんという
京大陸上部出身の編集者のかたと調べてみたら、
陸上競技場を借りること自体は
そんなに難しくなさそうなんですよ。
代々木公園の横に陸上競技場があるの知ってます？
あまり知られていませんが、
「織田フィールド」という
本格的な陸上競技場があるんです。

一般開放時は激混みの織田フィールド。ここを貸し切ります

交通の便もよく、安く使えるから人気があって
毎月、抽選らしいんですよ。
でね、その涌井さんと
共通の友人の川北さんという
レース運営に詳しい人と、
「とりあえず、抽選に行ってみましょう」
ということになって
３人で抽選会にいったら、なんと！
この川北さんが当たりを見事ゲット！

川北さんが当りくじをひいた瞬間！

それから地味に３人で集まって
「初心者でも気軽に参加ができる5000mという距離」
「夏は暑いから涼しいナイター開催」
「本格的な計測でタイムもきっちりはかる」
「目標タイム別にスタートして
　それぞれの目標タイムに合わせたペースメーカーがつく」
と企画をくみ上げていったら
実費で参加費一人2000円集めれば、
赤字じゃない運営ができそうだってわかったんです。

ということで、
Number DOの有志とほぼ日中年陸上部で
「草レース」を開催します。
７月２１日（日）東京・代々木公園の織田フィールドで
5000mのトラックを使ったレースを行います。
タイトルは「オトナのタイムトライアル」。
すでに市民ランナーの口コミだけで
募集を開始いたしました。

	なにこれ、もうウエブサイトできてるし。

	口コミだけで人って集まるものなの？ 誰でも応募できるの？

ええ。これが口コミだけで
100人を突破しました！
エントリーは、まったく走ったことが無い人だと
厳しいと思いますが、目安として、

●すでに週２〜３回は走ることが習慣になっている
●10kmを走ることが苦じゃない

という人が対象です。
速いか遅いかはあまり問題ではないです。
５km30分ペースなら
べっかむ３もいけるんじゃないかな？

	うん。ぼくはレース得意じゃないし、 ‥‥あ、その日、予定あるじゃん。ダメじゃん。 でもべっかむ３は大丈夫そうだね。

	そういうタイプのレースは ぜんぜん経験ないからなあ‥‥。どきどき。

考えておいてください！
お申し込みは７月８日まで、
走りたい！　という人は、
こちらのページで
エントリーをしてから、会場へおこしください。
「ほぼ日」読者のランナーのみなさまと
お会いできることを楽しみにしてます！