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なんと、ベイちゃんが
始めてのフルマラソンで
なんとサブ4(4時間切り)を達成しました!
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完走するだけでもすごいのに。
いきなりサブ4なんて!
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3時間56分31秒!
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えっ。3時間47分30秒じゃなかったっけ?
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あれはスタート位置から計測したネットタイム。
ランナーの世界ではピストルが鳴った瞬間からの
グロスタイムを正式なタイムとするんです。
だから、このサブ4は本当に価値があります!
9分のスタートロスをものともせず、
本当の意味でのサブ4を達成したベイちゃんに
改めて拍手です!
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われわれも36km地点に陣取り、
ベイちゃんだけでなく、
いろんなランナーに声援を送りましたね!
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市民ランナーに知り合いはいないし、
有名ランナーのことも知らないから、
ずっとベイちゃんが来るのを待っているのは
退屈かもなと思っていたけど、
これが意外と面白かった!
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ぼくらの声援にランナーも
コールアンドレスポンスのように応えてくれたしね。
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ぼくが書いた「折れない心。」のノボリにたいして
ランナーから「ありがとう!」って
逆にお礼を言われちゃったり。
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あの藤原新選手も走りながら、
ぼくらのノボリをじっとみつめてたしね。
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ぼくらの前を通り過ぎるときに
ノボリをみて、
胸を拳で叩いてかかげる人も
何人もいましたよ。
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「オレてな〜い!」って
長州小力っぽく走り抜ける人も‥‥。
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初めて生で観たんだけど、
本当に楽しかったね。
家からすぐ近くがコースだったのに
これまで来なかったのが
もったいなかった。
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べっかむ3、もっと早く来てくれればいいのに(笑)。
ベイちゃんからも絶対見つかるポジションを
キープするために朝9時から
佃大橋で待ってたんですから。
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ごめんごめん、ノボリの準備に
手間取っちゃってね。
急いで佃大橋についたらさ、
それでもまだ時間が早すぎて
橋の上には人が二人しかいないじゃない。
そのうちの一人がにしもっちゃんで
もうひとりが制服警官。
しかも、にしもっちゃんを尋問中(笑)!
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ボストンマラソンのテロがあったせいで
今年は警備が厳重だったようですよ。
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だってさ、ランナーが都庁をスタートする朝9時に
36km地点に大荷物をかかえて陣取っているやつって
それは怪しいに決まってるよ!
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たしかに‥‥。
一眼レフに望遠レンズをとりつけ、
大型スピーカーをセッティング。
ベイちゃんのスペシャルドリンクの
コーラの封をあけ炭酸を抜きながら
脚立に座り、さかんにスマートフォンをチェックしている
中年男がひとりでいたら、
それは職務質問しないほうが警官として節穴だよね。
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それにしても、
ホントにLSDだけでサブ4(4時間切り)
を達成できるんだね。
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サブ4って高嶺の花のように思われてるけど
そんなに難しいものじゃないんです。
ただ、前提として、
体重をきっちり落とすことが大事です。
この4ヶ月でベイちゃんは
LSDで脂肪を燃やし、
6kg体重を落としたんですよ。
6kgといえば、
1.5リットルのペットボトル4本分。
これだけ身体が軽くなれば、
追い込んだトレーニングなんかしなくても
背中に羽が生えたような走りになります。
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やっぱ、問題は体重か‥‥。
ぼくとベイちゃん、現在の体重で
15kgくらいちがうもんな。
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ゼーゼーハーハー追い込むより
贅肉を削ったほうが断然、楽に走れますって。
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でもさ、4ヶ月でホントにサブ4ができるとは
ちょっと驚いた。
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直前の水曜日にベイちゃんと
最終ポイント練習をやったんですよ。
4kmゆっくり走って身体をあったためてから
ぼくがペースメーカーになって
4kmを、1km5分30秒ペースから始めて、
徐々にペースをあげていき、
ベイちゃんの限界が来たのが1km4分ペース。
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1km4分! そりゃ速い。
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一人ではここまで追い込めないですからね。
ベイちゃんの限界を引き出しましたよ。
そして、7kmをゆっくり走って、
心肺だけでなく、
身体全体に刺激をいれました。
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「重い脚を作る」ためとはいえ、
レース直前にそこまで追い込むんだね。
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重い脚も目的なんですが、
肝心なのはペース設定です。
ベイちゃんにはフルマラソンを5分30秒を
基準にして走ってもらおうと思いました。
このタイムをキープするだけで
十分、サブ4は狙えるタイム。
さらに終盤ペースアップができるように
5分30秒からさらに3段階ギアチェンジできる
身体の動きを覚えておいてもらったんです。
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36km地点でのベイちゃんは
周囲とは全然違うペースだったもん。
印象としてぴょんぴょん跳ねながら
楽しそうに走ってた。
あれはギアチェンジしたばかりだったんだ。
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ちょうど、ぼくらの前で
サブ4のペースメーカーを抜いていったんですよ。
36km以降はほとんどのランナーがペースダウンするなか、
ベイちゃんはどんどんペースアップしていったはず。
本人は相当気持ちよかったはずですよ。
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確かに。
「42.195km。全然きつくなかったです!
前半、抑えたから筋肉痛もほとんどありません!」
って翌日も笑顔だったしね。
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今回はシナリオ通りに走れましたからね。
ベイちゃんに話していたシナリオはこんな感じ。
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<ベイちゃんサブ4へのシナリオ>
●スタート前
スタートエリアは後方だけど、なるべく前に並びたい。
スタートエリア誘導が始まったらすぐにスタートエリア。
会場についたらすぐに荷物をあずけ、
すぐに捨てられるレインコートを着て寒さをしのぐ。
レインコートはスタートしてから
係員に渡せば捨ててくれる。
●スタート
2週にわたっての大雪で、
ほとんどの関東近郊のランナーは
直前2週間はあまり走れていない。
つまり、みんな身体が軽くしあがっている(はず)。
スタートからほとんどのランナーが
オーバーペースで走りがち。
周囲に流されずに
冷静に前半の設定ペース5分30秒をキープ。
●5km〜10km
そろそろ身体のあったまってきた
ランナーがペースアップ。
先行するランナーには
「お先にどうぞ、38km地点でつかまえてやるぞ」
と思いながら5分30秒ペースを維持。
●10km〜30km
沿道の声援にも舞い上がることなく、
ファインプレー後のイチローのように冷静に。
10km毎にジェルを補給。
●30km〜35km
これからのペースアップに備えて
痛みなどがないか身体を総チェック。
これまでのフォームよりも
身体を大きく動かし、筋肉に刺激をいれて
ペースアップの準備をしながら佃大橋へ。
●36km
佃大橋を登り切ったら36km地点。
「折れない心」のノボリを目印にして
スペシャルドリンク
(炭酸を抜いておいたコーラ)をうけとり、
佃大橋の下りを利用して一気にペースアップ。
●38〜42km
遠く前方を走るランナーを目標物にして
それに追いつき、追い越すイメージで走り抜ける。
この区間内で最速ラップを計測できるように
さらにもう一段ギアをあげる。
たぶん、1km4分50秒くらいまでいけるはず。
●42km〜42.195km
フォームがバラバラになってもいいから
全力疾走で! |
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意外と細かいな。
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もっと細かい裏ワザもあります。
「きつくなってきたら、沿道の声援に
『ありがとうございます!』と
腹から声をだして応え、
周囲からさらなる声援をうけながら
腹筋に力を入れてフォームを正す」。
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うわー。
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「終盤にペースダウンしそうになったら、
周囲のランナーに
『ここ、踏ん張りどころです!』
『残り2kmです!』などと声をかけ
周囲を巻き込み、お互い檄をかけあいながら、
一団となってゴールを目指せ」
‥‥そんな高等テクまで教えました。
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そりゃ、どんな教則本にも載ってない裏ワザだね‥‥。
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あとね、
「脚がつりそうになるのはカリウム不足のサイン。
顔や腕についた汗をなめるとおさまる」
ってのもあります。
じっさいベイちゃん、
川崎の30kmを走った時に脚をつったのは
カリウム不足も原因だったようなんですよ。
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でも、そりゃ、ちょっとヤだな‥‥。
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だから20km以降の各エイドでは
カリウムを補えるバナナの補給を
欠かさなかったそうです。
いい判断です。
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毎年、あの36km地点で応援してるんですけど、
今年の東京マラソンは出たかったなあー。
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応援の最中もずっと言ってたよね。
「ほんとは、観るもんじゃないよ。走るもんだよ」って。
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だってさ、今年の東京マラソン、
天気が最高だったんですよ。
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そうかな。ずっと曇りだったし、
かなり寒かったよ?
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それがいいんですよ。
ベイちゃんも好記録でしたけど、
大会記録も更新されましたし、
サブ10とよばれる
2時間10分を切る日本人ランナーが
5人も出ましたからね。
うらやましかったです!
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ベイちゃんはこれからも走るんだろうか?
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走るのは習慣になったようですから
このまま週4〜5日は走り続けて
秋にフルマラソンを走るといいんじゃないですかね。
とりあえずは今回のネットタイム、
「3時間47分30秒」をグロスタイムで
切ることを目標にするといいかもしれないですね。
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それにしても仮装ランナーは
楽しそうだったよね。
気づいたんだけどさ、
やたら、女装の人が多く無かった?
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確かに!
ちょっとクオリティ低めの女装が多いですね。
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メイクしてるわけでもないしね。
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ま、クオリティーが高過ぎると
女性ランナーに間違われてしまう
おそれもありますしね。
そうだ、武井さんも来年は懐かしい「ブス女子高生」の仮装で
走ってくださいよ。
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うわっ! 2001年って!
13年前の画像引っ張りだしてくるなよ〜!
これはプロのメイクさんによるものだから
けっこうクオリティが高いな。
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たしかにこの人が走ってきたら
かなり凄いかもね。
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テレビにうつりますよ。
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けっこうです。
でも、寒いから表は走ってないんだけど
ジムで地道に走ってます。
今回の教訓は、ちゃんと走れてるランナーに
自分のような体形の人は
いなかった‥‥ということだね。
そこからなんとかせねばなあ。
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というところで中年陸上部、
これからどこへ行く?
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ロッテルダムに行きます!
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ふたり |
えええええええええっ!!!
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僕だけですけどね‥‥。
つまり、旅とマラソンが次のテーマです。
(つづきます) |