菅原さん |
特に東京観光写真倶楽部のメンバーは
あまり使ったことがなかったと思いますが
カメラにはシャッター優先モードというものがあります。
スポーツ写真のような動いているものを
撮影するにはこのモードを使うと
被写体がぶれずに止めて写すことができます。
駅伝マニアさんはいつもどれくらいで設定してますか?
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駅伝マニアさん |
ランナーを撮る場合は250分の1で設定すれば
だいたいのランナーは止めて写すことができます。
箱根駅伝を撮る前にジョギングしている人や
公園で遊んでいる子どもなどを撮ってみて
自分のカメラにあったシャッタースピードを
いろいろ試してみてください |
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菅原さん |
箱根駅伝の日はだいたい晴天が多いのですが
ホワイトバランスや露出についてもお話しておきましょう。
昔はフィルムには電灯の下で撮るためのものと
自然光の下で撮るためのものの2種類がありました。
デジタルカメラにはオートホワイトバランス
という機能がついているのですが
ぼくはオートホワイトバランス機能をつかわずに
室内でも屋内でも自然光で撮る
太陽マークに設定しています。
そうしたほうが自然な写真が撮れると思います。
そして、デジタルカメラの最大の特徴でもあり
嫌なところでもあるんですが、
明るく撮ろうとする性質があります。
それはccdとかの特性でもあるんですけど
みなさんも撮ってみたら、
「あれ、ずいぶん明るいな」と思ったことがあるでしょう。
露出補正機能というのが
カメラにはついているので
ちょっと暗めに調整してみてください。
データ的にも明るすぎて白飛びしまった場合は
救いようがないのですが、
暗い場合はなんとかなることが多い。
デフォルトでメモリ1つ分の三分の一か
メモリ2つ分の三分の二くらい暗くして
撮ったほうがきれいなものが撮れると思います
ぼくはマニュアルで撮るつもりですが
駅伝マニアさんは
フォーカスはどうしてますか?
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駅伝マニアさん |
オートで1点追従しているものを使ってます。
フォーカスについてポイントがあるとするならば
先頭選手を撮る時が要注意です。
選手より先に中継車がやってくるのですが、
実はその真後ろに先頭の選手が走ってます。
つまり、「中継車が来た!」と思ったら
選手がもう通りすぎているんです。
中継車と選手の距離を確かめるために
実際の映像を観てみましょうか。
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部員 |
ほんとだ。かなり近い。
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駅伝マニアさん |
その間、0.5秒くらい。
何も知らないで撮ろうとすると
おそらく大半の人が撮り逃してしまうでしょう。
1位の選手を撮り逃すとショックはでかい(笑)
ですので、中継車にピントをあわせながら
選手を待つといいですよ。
そして、選手の後を監督が乗った車
たぶん、今度もプリウスが走ってくると思うのですが、
車中の監督の表情も撮影ポイントのひとつです。
監督の表情でその大学が戦略どおりに
走れているかどうかうかがいしれますし。
監督が往年の名選手であることが多いのも
箱根駅伝の特徴です。
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ほぼ日 |
神奈川大学の大後監督とかは
声をかけると沿道に手を振ってくれますしね(笑)
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菅原さん |
それはいいことを聞いた。
撮影ポイントについては
ぼくもコースを一通り車で走ってロケハンして
「ここは!」というポイントを見つけようと思います。 |
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駅伝マニアさん |
せっかくみつけたポイントも
選手到着の30分前は誰もいないんですけど、
気づいたら人に囲まれていて
観客が振り続ける
読売新聞と報知新聞の旗に隠れて
選手が撮れないということもよくあります。
あと、電柱の横にスペースを確保すると、
自分の前に人が来ないというテクニックも(笑)。
ポジション取りでいえば、
選手は左車線を走ってくるので
右カーブに撮影ポイントを陣取ると
直線で陣取るよりも
関係車両が曲がっていってくれるので
選手が真正面から撮りやすくなりますね。
ただ、今回の企画では
先頭争いや報道的な写真については
Numberのカメラマンが
きっちりおさえてくれると思うので
選手だけを撮るのではなく、
景色をきちんと入れた写真のほうが面白いし、
そういう写真をぼくもみたいです。
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ほぼ日 |
駅伝マニアさんの箱根駅伝の写真を
見せてもらうと、選手だけでなく、
いろんなものを撮っているんですね。
沿道の観客が出しているプラカードや
中継ヘリコプターだとか(笑)
たぶん、待ってたところにヘリコプターの爆音がして
「そろそろ選手が来るぞ!」
と興奮してたんでしょうけど(笑)
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菅原さん |
その面白さについては
これまで40回以上撮影旅行をやってきた
東京観光写真倶楽部のみなさんはわかっていると思います。
たぶん、たくさん変なものを撮ってくると思う。
セレクトするぼくは大変なんだけど(笑)
そして、みなさん12月30日にもう一度集まりましょう。
なぜ、30日かというと、
12月29日が箱根駅伝の区間エントリーの日なんです。
つまり、どの選手がどの区間を走るというのが
前日に判明いたします。
我々も、どの区間を撮影するかを決める
区間エントリーを決めることにしましょう。
それでは30日にまた集まりましょうね。 |
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(箱根駅伝当日のレポートは年明けにお伝えしますね。
みなさんもぜひ、沿道で撮影してみてください。
目の前で決定的瞬間が撮れるかもしれませんよ!) |