飯島 | (移動しながら) あのメニュー表、いいですね。 |
重松 | こういう看板系のお店も、 ちゃんとあるんだね。 (しみじみと)いやぁ、何か、いいねえ。 |
── | 面白いですよね。 |
飯島 | わたしの仕事だと、 新品だときれいすぎるから 展示して陽に焼けてるのをください、 とか言って買うことがあるんです。 撮影とかで必要になることもあるんですよ。 |
重松 | ある程度使い込んだ雰囲気があるからだね。 |
飯島 | (製菓器具の店の前を通りかかり) 重松さんはお菓子は作られないんですか。 |
重松 | 俺、お菓子は作らない。 たまにかみさんや娘が作るけど。 (古そうな自動販売機をみつけて) あ、コーラの自販機! |
飯島 | ああ、いいですね。 これも売り物のようですね。 |
── | (値札を見て)高っ! これきっと本物のヴィンテージのようですね。 |
重松 | ここはバーとかを開く人が 揃えに来るお店のようだね。 お店を始めようと思う人は、 まず、とりあえずここに来れば。 |
── | できちゃいますね。 |
飯島 | かと思うと、 スーパーの買い物かごを 売っていたりして。 |
重松 | これはね、俺、通販で買って持ってるんだ。 本を入れて、移動するときにね、 底、抜けないし。 |
飯島 | そうですね。 車にも、そのまま入れればいいんですものね。 |
重松 | そうそうそう。 |
── | さて、「ドクターグッズ」につきました。 |
重松 | セレクトショップ? |
── | そうですね。 お洒落系の厨房機器屋さんです。 こちらは「ドクターグッズラボ」といいまして もう一軒「ドクターグッズ」というお店もあります。 輸入キッチン用品や家電が豊富です。 |
重松 | あ、ほんとだ。 |
飯島 | このちっちゃい圧力鍋、可愛い! |
お店の人 | こんにちわ。いらっしゃいませ。 |
飯島 | かわいいものが多いですよね。 これはクレープを焼くフライパンですね。 |
重松 | お洒落テイストの中華鍋もある。 |
飯島 | 緑のとかちょっと可愛い。 |
── | 巨大な電動の ミキシングボウルとかありますね。 |
飯島 | わたし、持ってますよ。 ピザとかパンの撮影で 必要になることがあるので。 |
── | へぇ! スターバックスとかにある フローズンドリンクをつくる器具だ。 |
飯島 | わ、18万もするんですね。 |
── | 業務用ってすごいなあ。 |
重松 | ペッパーミルも、 いろんなのがあるよ。 いいなぁ。 |
飯島 | プジョーのペッパーミル、 いいですよね。 |
── | フランスの車のメーカーの プジョーなんですね! |
重松 | あの会社は歯車系に強いんだね。 |
── | コーヒーミルもあります。 |
飯島 | プジョー、おっきいものから 小さいものまですごいですね。 それにしてもわたしは ちっちゃい圧力鍋が気になって。 すごいいいなぁ。 2人ぐらいだったら このぐらいでちょうどいいんですよ。 |
重松 | うん、うん。 |
飯島 | ちょっと角煮とかもできるし。 |
── | ここ、たのしくて切りがないんですが、 そろそろ行きましょうか、 |
飯島 | おじゃましましたー。 |
重松 | (通りを眺めて)そうかー。 みんな、この街で揃えてたのか! |
── | ほんとうに好きな人は かっぱ橋、来るでしょうね。 楽しいですもん。 |
重松 | 日本全国から来るだろうね。 ないもんね、他に。 |
飯島 | 出前のおかもちだって売ってるし、 巨大な蒸し器もあるし。 |
重松 | 面白いねえ。 |
── | 金物屋さんもいいですねえ。 |
飯島 | ここ、包丁屋さんです。 |
── | あっ、ヘンケルス。 |
飯島 | ちょっと包丁を見ていきましょう。 |
── | はい。 |
── | ヘンケルスショップ。 包丁屋というよりヘンケルスの専門店ですね。 |
お店の人 | いらっしゃいませ。 |
重松 | おお、洋包丁、木なんだ、柄が。 やっぱり金属で一体化したのよりも 柄(え)があった方がいいな。 三徳包丁が1個あると何とか、とりあえず。 |
── | 料理が始められる。 |
飯島 | そうですね。 1本買うなら、長さがあるといいですよ。 長い包丁は、重さがあるので、 キャベツの千切りとかがらくなんです。 力を入れすぎなくても、 落としたらそのまま切れていく。 包丁は、おっきいのって便利なんです。 |
お店の人 | よろしかったら限定のものもございますので。 |
飯島 | 限定って何ですか? |
── | 和包丁みたいですね、何か、まるで。 |
お店の人 | この MIYABI っていうシリーズは、 和包丁の柄に洋包丁の刃を付けたような、 そういうシリーズなんです。 |
一同 | はあー! |
お店の人 | こちらは、日本のプロのシェフに向けて 作ったシリーズです。 |
一同 | へえー! |
お店の人 | しかも、このブレードが スペースシャトルに使われるような材質なんです。 |
一同 | おおーっ! |
お店の人 | ただ切れ味的には 日本で作ったものの方をお奨めします。 日本で作った刃の方が切れ味はいいんです。 |
重松 | おー。 |
お店の人 | 日本の工場で作った中でも、 ひじょうに特別な材質のものです。 真ん中に、あの、ひじょうに硬度が高い 材質のステンレスを用いてまして、 それにステンレスとニッケルを順番に重ねていって、 片側、33層、真ん中に硬い材質を1枚、 こちらにも33層。 全部で67層になったものを磨いて、 この波の模様を出しているんです。 |
重松 | へえー。なるほど。 |
飯島 | これはもう、出るものなんですか? |
お店の人 | はい、磨いて出すんですね、この模様を。 真ん中の刃の部分が硬度が高いので長持ちしますし、 鋭い切れ味が長く続くという。 |
飯島 | うん。 |
重松 | 長さってやっぱり大事なんですか? |
お店の人 | 仕事でお使いになるような方ですと、 こういう24センチとか27センチという、 やっぱり長いものをお使いになります。 |
重松 | なかなかこれだけしまえる場所って ないよね、一般にね。 |
飯島 | そうですね。 |
── | (笑)。 |
重松 | 普通の方で18センチぐらいですか? |
お店の人 | そうですね、18から20、 21ぐらいまでじゃないでしょうか。 |
重松 | 飯島さん、長い方がいいの? ベター? |
飯島 | 私は長い方が使いやすいです。 みじん切りも、肉とか切るときとかも。 |
お店の人 | そうですね、はい。 スライスしたりするのには やっぱり刃渡り、長い方が スライスしやすかったりしますよね。 |
重松 | 重さってやっぱ大事なんですか? |
お店の人 | やっぱり、その使う方のお好みなんですけれども、 軽くてたいへん売れているものもございます。 ただ重い方がその重みで刃はすっと入っていきますね。 |
重松 | あとね、たとえばドイツの人と日本人で。 |
お店の人 | ええ。 |
一同 | (ひそひそ) ふふふ、重松さん、 取材モードになってるね。 |
重松 | 特に女性とかさ、 手の大きさがやっぱ違うじゃない? これってわりと関係あるんですか? たとえば日本用にちょっと小ぶりにしてるとか。 |
お店の人 | いえ、そういうわけではないです。 特にドイツ製のものが 握りが太いわけではないんですね。 |
重松 | そんなに、こう、ナーバスに 考えることはないんですね。 |
お店の人 | これ、ちょっと太めなんですけれども、 人間工学に基づいて握りやすいように この形にしてあるんですよ。 |
重松 | あぁ、なるほどね。 あとですね、こういうのって、 サウスポーのものってあるんですか? 右左で違うんですかね? |
お店の人 | 厳密に言えば、両刃のものも 右利き用、左利き用があります。 厳密に言えば、です。 |
重松 | あり得るよね。 |
お店の人 | しかし実際のところは、 両刃のものは利き手がどちらでも 使っていただいて全然問題はありません。はい。 (ヘンケルスで熱心に取材中ですが、 つづきまーす!) |
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