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新着「言いまがい」〜その483〜


 

さあ、週末はさまざまな
「まつがい」を特集してお届けいたします。
日常の生活に生じる、
じつに些細な「まつがい」を
きちんと文字にするだけで
こんなにエンターテイメント。
最後までごゆっくりお読みください。


朝、後ろ髪のねぐせを見ようと
左手に手鏡を持ち、
右手でヘアブラシを持って
洗面所の鏡に背を向け、
さあチェック、と思ったら、
顔の前にあったのは
垂直に立ったヘアブラシでした。
持ち間違えて
ムダに見つめてしまいました。
(しゃらん)

「わるい。立ったついでに、氷取って」
とオトーチャン。冷凍庫をさがすが、
なぜか昨晩開けたばかりの
ロックアイスが見当たらない。
晩酌の焼酎にはこだわりがあって、
氷もロックアイスしか使わないのだ。
もちろん、冷蔵室や
チルドルームには入っていない。
「そんなはずはないが」と、
恐る恐る野菜室を開けると
‥‥ありました。
ほとんど水になったロックアイスの袋が。
(大狸の女房)

泊りに行った友達の家で、
夜中にトイレに起きた私。
トイレの方へ行き、開けたのは。
なぜか洗濯機だった‥‥。
しばらく洗濯槽を凝視する私。
ここでしっかり目が覚めたものの、
目を覚ましていた友達に
バッチリ一部始終見られてました。
(ぱんこ)

酔っ払ったお父さんのお話
載っていましたが、
私の父も、相当なものだったようです。
私が幼い頃、親戚の家に泊まったとき。
すやすやと眠っていると、
なんだかあたりが騒がしく、
うっすらと目を開けました。
すると、父が、カギのかかった
縁側の窓をガタガタと
開けようと懸命になっていました。
母「あんた、なにやってるの!」
父「トイレの戸が開かない!」
母「何言ってるの!
  ここはトイレじゃないわよ!」
父「そうか、トイレじゃないのか」
星一徹のような、
チョー頑固親父の父のそんな姿に、
幼い私は、見たことを
黙っていることにしました。
(紀)

夫の家族と
同じ敷地内の別宅に住んでいます。
夫の父と私はお互いの勤務の関係上、
あまり顔を合わせることがありません。
先日、信号待ちをしていたところ、
自転車に乗った義父に
ばったり出会いました。
「あれ〜? どうしたんですか?
 こんなところで」
と声を掛けたところ、義父は
「あ、ああ。まあ、ちょっと‥‥」
と、どぎまぎしているようでした。
ちょうど信号が変わり、義父は
「じゃ」
と言ってさっさと行ってしまいました。
そんなに急いでる風にも
見えなかったのに、
急に忙しそうになった
その背中を見ていました。
そこで私はやっと気がついたのです。
その人が義父ではないということに。
結構似ている人ではあったのですが、
それでも、一応家族。
どうしてまつがったのか
我ながらびっくりしてしまいます‥‥。
このことは、
夫にも誰にも言っていません。
(コンタクトしていたのに)

道の反対側を
子供をつれて歩くモト彼を見ました。
「あ、結婚したんだ。子供がいるんだ。
 別れて10年以上になるから
 子供もいて当たり前だよなあ」
と感慨にふけりながら、
声をかけようかどうしようかと迷いつつ、
えいやっぱり声かけようときびすを返し、
呼びかけようとした寸前、
「いんや、あれは
 大学の時のY先輩だ」

と気づき、再びきびすを返し元の方向に
何もなかったかのように歩きました。
10年もたつとモト彼と先輩の区別も
つかなくなるものらしいです。
(しかし、二人が似てると言う事実に
 その時初めて気づいた私)

「フードの中にハンガーが入っていた」
という方
がいらっしゃいましたが、
私はもっとひどいです。
通学の満員電車を降りて、
着ていたパーカーをふと見やると、
フードの中に、
私の愛用パンツが入っていました。
たくさんの服を、
まとめてぐちゃぐちゃにして
おいたためでしょうか。
自分への憤りと恥ずかしさのあまり、
怒りを込めて丸め、学校に到着後、
即刻トイレの汚物入れに捨てました。
満員電車中、
誰も気づいていませんように。
洗濯済みパンツだった
ということだけが、救いです。
(びー)

わたくしが小学一年生のころの話なので
もう10年も前のことですが、
入学してすぐ、
身体測定なるものがありまして。
保健室に行きみんな脱ぎ始めていると、
ひとりの子が、あれよあれよという間に
なんと下の下着も
いさぎよく脱いでしまったのです。
「用意できました!」
と言わんばかりの表情に一瞬、
「全部脱ぐのかな?」
と思っちまいそうになっていると、
その子に気付いた保健の先生はあわてて
「パンツは脱がなくていいからねー」
と言いました。
(k)

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(2004.7.12)
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