その1207
「言いまつがい」の恥ずかしさは
しばらくすると宙へと消えますが、
「書きまつがい」はそれがモノとして残るので
恥ずかしさも持続するといえます。
なかには、書いた本人が気づかぬまま、
世に残り続けている「書きまつがい」もあるようで。
というわけで、今日は「書きまつがい」の特集。
どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。
薬局で手書きの書きまつがい発見。
のびのびサロンシップの濁点なし。
「のひのひサロンシップ」
笑ってひざつきそうだった。
(のひ。)
昨日試験中に時間が余ったので
落書きをしていました。
「胸キュン」と書いたつもりが
「脳キュン」
となってました。
(亜硝酸イオン)
僕が、中一の時の
友達の書きまつがいです。
黒板に、夏の風物詩を書くという授業のとき、
「花火」や「スイカ」などが
書かれていた中、大きく
「ゆたか」
と
自信たっぷりの文字で、書いていました。
(パパラッチャー)
とあるラーメン屋さんには、
「炊飯」
というメニューがあります。
ご飯を炊かせてくれるのかと噂しています。
(ぴよぴよ)
ある高校の定期演奏会に行ってきました。
プログラムの巻頭に校長のご挨拶。
冒頭の言葉がシールを貼って訂正されていた。
「本日は」と書かれた訂正シールを剥がしてみると
「本自治は」
と。
印刷物になる前に気がつけよ。
(みすたー)
ペットホテルに初めて犬を預けた時
必要事項記載欄の「性別」の欄に
「男」
と。
後で、はっとしたのですが
やっぱり「オス」と書くべきでしたか。
息子の感覚なので
「オス」とは出てきませんでした。
(えっこ)
アメリカの高校を出て、
日本で新社会人になり受付の仕事をしていた時、
領収書を下さいと言われたので、名前を聞くと
「上様で」と言われたので、
ふいに頭の中が時代劇の風景になり、
どんな漢字を書くのか分からずに考えた末、
「殿様」
と書いてしまいました。
(yama)
小学生の頃、書道の時間のことです。
その日の課題は「ゆめ」。
小学生らしく堂々と大きな字で
「ゆめ」と半紙に書き、先生に見せに行くと、
先生は困ったような変な顔。
「あのー‥‥ね、えーっと‥‥」
先生は言いにくそうに口を開くと、
「今日は自分の名前じゃなくて、
『ゆめ』って書いてほしかったんだけどなぁ」
覗き込むと、半紙にでかでかと
私の名前
「ゆみ」
と書いてありました。
無意識の習慣ってすごいですね。
(由美)
普通に文章を書いていて、
よく数字を書いちゃう人
のまつがいを見て、
私もー! とうれしくなっちゃったので送ります。
私の場合は「3」と「6」なのです。
「村上3
(さん)
」
だとか、
あと、
平仮名で
「る」と「ろ」
が出てくると、
かなりの確率で、
数字の「6」を書いてしまいます。
(私は110)
「もんがまえ」の中に
数字を書いてしまう
と言うまつがいがありましたが
私は国語の時間にやってしまい
「問一」が
「閂
(かんぬき)
」
になってしまいました。
これで「閂」という漢字を覚えました。
(亜硝酸イオン)
学校から持ち帰った保護者会出欠表を母に渡し、
「行かないんだったら、『欠』に丸しといて」
と言っておきました。
すると、見出しとして大きく書かれている、
「出欠表」の真ん中の「欠」
に
丸がつけられていました。
普通、その下にある、
「(出席・欠席)します。」の方に
丸をするんだけど‥‥。
(Sukachy)
中1のときもらったラブレターの一文に、
「○○さんのいない毎日を思うと、
この世が
まくら
になってしまうのです」
とあったのを読んで、
目の前がまっくらになりました。
(そのまま枕して寝た)
「書きまつがい」であれ、「言いまつがい」であれ、
あなたが「ん? まつがってる?」と感じたら、
それはすべて投稿に値するのです。
つまり、ピンときたら、すぐ投稿!
下の「投稿する」ボタンをクリックし、
ちょっと思い出して、さささっと書いて、
できたなと思ったら送信ボタンを押してください。
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
も
どうぞ、よろしくお願いいたします!
イラスト:しりあがり寿
はじめて投稿する方へ
2007-06-05-TUE
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN