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うわぁ、りっぱなお肉!

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明治34年に創業された山形牛の名店、
「佐五郎」さんから取り寄せました。 |
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すごーい、ゴージャスなお肉ですね。 |
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関東出身のチン中村さんをのぞく
他の銀杏BOYZさんたち(山形県出身)も
あちらで、びっくり声をあげていました。 |
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じゃ、有名なお肉屋さんなんですね。 |
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なにか、江川卓さんもいらっしゃるとかで。
細川たかしさんとか。 |
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それじゃあ、さっそく、いいですか? |
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おねがいします! |
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まず、他の具材を下ごしらえするまえに
お肉に塩をふって下味をつけておきます。
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なるほど。
ちなみに、いつもの「LIFE」より
ざっくりした感じでおとどけしておりますが、
この連載のなかで
分量など正確な「塩味」レシピを公開いたしますので、
読者のみなさん、どうぞご安心ください。 |
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この間に「里芋」をやっちゃいましょう。 |
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これがなくては、はじまりません。 |
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皮をむいて、ひとくちサイズに切ります。
はい、こんな感じで。

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すでに美味しそうです! |
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つづいて、長ネギ。
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斜めに切って行くんですね。分量は‥‥。 |
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4~5人ぶんだったら、ネギ1本なんですが
今日は10人以上いるので、たくさん切りますね。
トントントントン‥‥。
‥‥すごい量。こんなに食べきれるかな(笑)。
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大根やきのこ類など、他の食材は、
あらかじめ
下ごしらえをしてきてくださったとのことで。
それも銀杏BOYZさんのぶんまで‥‥
ありがとうございます。 |
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いえいえ(笑)。 |
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まず大根。
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はい。1cm厚の「いちょう切り」にしましょう。 |
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まいたけ。
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石づきを取って、小房にわけます。 |
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しいたけ。
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まず、石づきを取って、
このように「かさ」をスライスしましょう。
石づきのほうは
土のついた部分のみを切り捨てて、
のこりを手で割きます。 |
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こんにゃく。
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これは、スプーンでひとくち大にちぎってます。
「あく抜き」を忘れずにやっておきましょう。
そしてお次は‥‥。 |
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はい。 |
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「薪」。
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‥‥いやいや、飯島さん。
ふだんの「LIFE」ではお目にかかれないような
ポーズをありがとうございます(笑)。 |
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そろそろ、かまどに火を入れようかと思って(笑)。
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あ、そうしましょう。そうしましょう。
うまくいくかな‥‥。
(少し間)
お、火がつきました。わー、あったかい。 |
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あったかいですね‥‥。 |
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‥‥ジャーン! ジャーン! |
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おかしな人が来ましたね。 |
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ジャーン! ジャーン! |
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来ましたね(笑)。 |
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ガン! ガン! ガン!
ガン! ガン! ガン! |
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うるさいですね。 |
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ジャーン! ジャーン! ジャーン! |
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うるさいです(笑)。 |
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うちの糸井重里ですね。
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飯島さん、ガンバレー!
銀杏さん、ガンバレー!
ガン! ガン! ガン! |
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うるさい‥‥。 |
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うるさい‥‥(笑)。 |
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飯島さんのアシスタントさんが
ビクっと振り返ってました。
たいへん申しわけございません。 |
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大丈夫です(笑)。 |
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あれ、ナベのフタですよ。
あはははは。すみません。 |
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そろそろ火も安定してきましたね。 |
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じゃ、スープというか、汁ですか。 |
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お酒とお水を合わせます。
4~5人分の場合でしたら、
お酒150ccにたいして水300ccです。
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はい。 |
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そしたら、お肉を入れちゃいます!
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おお、山形牛の名店「佐五郎」さんのお肉、
入っちゃいましたー! |
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ここで、ひと煮立ちさせます。 |
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じゃあ、しばらく「待ち」ですね。
あ、糸井とみうらさんが、こっちに来ましたよ。
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‥‥それにしても、みうら、よく来たね。 |
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来ますよ。糸井さんから携帯に直電ですよ?
本当にありがとうございます。 |
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いや、みうらが日本にいるかもわからずに
電話しちゃったんだけど。 |
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いますいます、日本。
むしろ山形にいる可能性ありましたよ。
即身仏ブームで何回も行ってますから。 |
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あ、そうなんだ。 |
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山形駅前に芋煮のオブジェがあるんですよ。
何だったらそこで待ちあわせできましたよ。 |
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へぇ。 |
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芋煮オブジェの中で待ちあわせですよ。 |
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すごいね。 |
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でも、即身仏の中でもとくに有名な「鉄門海上人」は
遊女の誘いを断って、
己れの金の玉を、自分の力で引きちぎって投げたという
伝説が残ってますね。 |
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豪傑じゃないか。 |
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袋のほうのミイラもあるんですけどね、
そんなの、やりますか? 自分で。
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オレはしない。 |
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オレもしないですね。 |
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いや、でも、わからない。
その場になってみたら。 |
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その場ってどんな場ですか。 |
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その場になってみたら‥‥。
でも、少なくとも、この煙たくて日陰の場所に
わざわざいる必要はないな。 |
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そうですね。 |
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動こう。 |
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どこか、あったかいところに。
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‥‥よくわからない話をして、行ってしまいました。 |
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じゃ、煮立ってきたので、灰汁(あく)を取りましょう。 |
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はい。 気を取り直して。 |
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で、灰汁を取り終えたら、
お水を足して、だし昆布を入れ‥‥。
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はーい、だし昆布、入りました。 |
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もういちど沸騰したら、灰汁をさらに取り、
いったん、お肉を出しちゃいましょうか。
ボールなどに移して、
乾かないよう、ラップをしておきます。

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今度は、その他の具を煮込んでいくんですね。 |
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はい、ここからはもう、パッパッといきます。
下ごしらえをしておいた
里芋、大根、まいたけ、しいたけ、こんにゃく。 |
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入りましたー。
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で、ここで、あとひとつ、とっておきのものを。 |
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とっておき。 |
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昨日、たまたま
山形の名イタリアン「アル・ケッチャーノ」の銀座店で
お食事したんですけど、
そのとき、
奥田政行シェフに、アイディアをもらったんですよ。 |
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ほー‥‥。 |
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それがこれ‥‥鷹の爪です。
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へぇ、赤唐辛子を入れるんですね! |
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「塩味」って「さっぱりしている」から
「身体があったまる~」って感じを
どうやって出そうかな、と思っていたんです。
一味唐がらしかなぁと思っていたんですけど、
奥田シェフに話したら
「芋煮そのものに鷹の爪を加えたら?」って。 |
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なるほど!
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これで「さっぱりだけど、あったまる」芋煮に
なるんじゃないかなぁ。 |
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おおー、楽しみです! |
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それじゃあ、ここでフタをして、
野菜が柔らかくなるまで中火で煮込みましょう。 |
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じゃ、ちょっと待ちですね。 |
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はい。‥‥あ、梅佳代さんだ。 |
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こんにちはー。はじめまして。
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はじめまして、こんにちは。
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お芋を食べにきました。 |
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あはははは。梅佳代さん、ご出身は? |
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石川県です。 |
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石川県の‥‥。 |
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金沢。能登。 |
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わたし、このあいだね、
ロケで、輪島のほうにある棚田に行って、
おにぎりつくったんですよ。 |
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へぇー。 |
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すっごく、おいしかったですよ。 |
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そうなんや。 |
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市場に行くと、貝とかが茹でてあって。
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朝市? わたしまだ行ったときなくて。 |
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えー、そうなの? |
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住んどったからかな? |
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すっごく、おいしかった。輪島の朝市。 |
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北陸って、食材がすばらしいですよね。 |
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富山湾のホタルイカとか‥‥。 |
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へぇ、そうなんや。 |
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うん、今度お帰りになったら、ぜひ。 |
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へぇ、わかりました。(とつぜん横を向き)パシャリ。 |
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わっ、梅佳代だ!
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