世界一オッパイを見た魔女。ジョージさん&おおたうにさんと行く、 伊勢丹新宿店婦人肌着売り場!

ジョージさんのお勉強篇 その1 はじめまして、松原さん。


1時間ほどの試着を終えた、うにさん。
きょうは本気でお買い物をと思っています。
彼女が選んだものは、いったい、何?

松原 うにさん、きょう、
お気に召したのっていうのはありました?
うに はい! 3つありました。
輸入品が2枚、日本製が1枚です。
松原 すごく楽で、今までお召しになった中でも、
気を抜いてお召しになれるもの。
気を抜かないけれども、
つけた時に自分の気持ちが高揚するもの、
そして、エレガントな感覚になるっていう感じのものね。
うに 素敵だけれど、
わたしにはまだまだ未知の世界だなと
思ったものもありました。
それは「いずれ」かもと思っています。
松原 そうね、未知の世界があるのは素敵なこと。
これからの楽しみとして、とっておきましょうよ。
そういうふうに、「今度はこれを買おう」
なんていうのがあると、楽しみですよね。
うに いま、頭の中で計算していたんです。
ラ・ペルラが2枚になると、
初任給みたいな額になっちゃいます‥‥。
ジョージ ラ・ペルラが2枚だと、
グンゼが‥‥10枚行けるから。
うに そう、靴の値段ですよね。
ジョージ でも、何が悔しいって、
ラ・ペルラがきれいだってこと!
うに そうなんですよ。
ちょっとね、次元の違う話です。
ジョージ 特に、ラ・ペルラの、白いやつ。
あれはね、すっごいきれいだった。
うに そのエレガンスを持ったことがないから、
すごく欲しいです。でも、2枚は無理!
ジョージ 頑張れ、仕事頑張れ!
うに 頑張ればいいかなぁ‥‥。
松原 いいんです、いいんです、お仕事頑張れば。
そう思いながらお仕事をなさって、
またいらしてくださいね。
私もご提案した輸入品をお気に召していただいて
とっても嬉しゅうございました。
ジョージ ‥‥うに、買えっ。
松原 いえいえ、ゆっくり考えてくださいませ(笑)。
どうぞ、お召し替えくださいませ。
うに はい!
ジョージ 彼女、朝一番最初に会った時と、
表情が全然違ってるんです。
松原 そうですね。
ジョージ 明るくなった。それが一番!
‥‥あ、うにちゃん、お着替えが終わったのね。
お疲れさま!
あら、なんだか‥‥。
うに パワーが漲ってます、わたし。
ジョージ 自己発見って感じ?
松原 こういうふうに試着して、
「あぁ、楽しいなぁ」と思うことが一番いいですよ。
うに ありがとうございます!
やっぱり、ラ・ペルラは1枚
買って行ったほうがいいですよね、
ジョージさん?
ジョージ それは絶対っ!
マストですっ。
うに こっちのエレガントなほうは、どう思います?
ジョージ それは、もう少し大人になってから。
うに そうですね。44歳くらいを目標に。
ジョージ そう。ラ・ペルラって、男性にとっては
ジョン・ロブ(John Lobb)の靴に近いのかも。
1足あれば、と思って買うんだけれど、
いろんなタイプがあるから、
ちょっとずつ買いそろえたくなるの。
もう1つ、トリンプのも、かわいかったわよ?
うに かわいかったですね。
グンゼとどっちがかわいかったですか?
こっちもかわいかったんです。
ジョージ うーん‥‥。
甲乙つけがたしね。
でも、グンゼ、たしかによかったね。
うに ね。
松原さん、すごいんですよ。
指2本でちょっとスッてやったら、
はみ出ていたはずのお肉が
一瞬でススッと入ってしまう!
うんせ! みたいな感じで
お肉を詰め込むようなフィッティングはなさらない。
本当に、伝説の着付けの先生! という感じでした。
ジョージ へぇ~。
うに 何も触らないくらいのフィッティングなんです。
ジョージ きれいに入ってたよ!
うに そうなの。もう感激でした。
松原 なんていうんでしょう、
そこにあるお肉を無理して持ってくるっていうのって、
じゃあ、手を上げたら出てくるでしょうと。
ジョージ 出たら戻りませんものねえ。
松原 そう、出たらそのままだから、
私は無理に入れるっていうのは、
あまり好きではないんですね。
ナチュラルっていうのは絶対必要なことだと
思っているんです。
うに 松原さん、決めました。
ジョージ 決めたのね!
うに 私、これを今日は買わせていただきます。
ラ・ペルラが1枚と、グンゼです。
グンゼ、本当に子どもの時以来に
肌に触れる感じなんですけど、
こんなにかわいくて、
こんなにちゃんとしてるんだと思って、
びっくりしました。
ジョージ うん。あのね、グンゼをつけると、
元気な女の子みたいな感じになるのね。
うに そう、かわいい。ガーリーな感じ。
ジョージ だけど、ラ・ペルラをつけると、
本当に大人の女の人っていう感じ。
うに 白って結構、ウェディングとかもそうですけど、
変な白だと肌が汚く見えちゃうんです。
でもこれはきれいです。
レフ板みたいな感じでした。
ジョージ キラキラしてるんだ。
うに 憧れていたブランドです。
自分からは買うことができないブランド。
なんていうのかな、
きっかけや信頼してる人との出会いとかがないと、
自分はそこに足を踏み入れちゃ
いけないような気がしてました。
きょう、それが叶って‥‥。
ジョージ 許すわっ! フガッ。
ジョージ うにちゃんは、今日は上だけ?
上下で買われる方も
大勢いらっしゃるんですよね。
松原 もちろんです。
うに 実は、今迷ってます、
でもラ・ペルラの上下では、
お財布が‥‥。
松原 ちょっとお待ちくださいね。
(足早に去り、戻る)
ラ・ペルラのショーツをお持ちしました。
うに わぁお!
すごい素敵。素敵すぎる!
どうなっちゃうの、これ?
松原 輸入品のショーツは、ご試着可能です。
日本のショーツは試着を御遠慮いただいていて、
輸入品はしていいっていうのは、
ちょっと何とも言えない矛盾があるんですけれども。
でも、いいって言うんですから、
したほうがいいと思うんですよ。
つけてみてください、いまお召しのショーツの上から。
うに はい。
松原 ショーツは私、見ませんから、ご自分で判断なさってね。
やっぱり今、自分は違うな、と思われたら、
やめたほうがいいですよ。
ジョージ 行ってらっしゃーい。
うに (試着室の中から)
こんなの穿く機会とかあるのかな!
ジョージ (笑)作るんだよっ!
うに 勝負下着ばかりがだんだん増えていくみたいな感じ?
ジョージ で、勝負の機会がどんどん減るんでしょう?
うに そうそうそう!
じゃあ、買うべき? パンツも?
ジョージ いや、それはアンタが決めなさい。
うに うーん、かわいい!
でも‥‥こちらはまだちょっと我慢します。
松原 そうしましょうね。
向こうのショーツって、本当、お高いから。
うに まずブラジャーで慣らします!
松原さん、また相談に乗ってくださいますか?
松原 もちろんです。
うに 下着って自分だけで選ぶと、
本当に失敗してても、
誰も注意してもらえないですから。
松原 今日お求めくださいましたもの、
そして、だいたいどういう感じかっていうのを、
私のメモとしてとっておきますね。
今度いらした時に、
すぐにお探しすることができるように。
うに ありがとうございました!
次に来るのが楽しみです!
ジョージ あーん、なんだかうらやましいっ!
女の子って、女の子ってーっ!
うに、さっさとお会計なさいっ!





































ジョージさんのメモ
「なぜうにちゃんに
 ラ・ペルラを
 勧めたかっていうとネ」

生まれてはじめてファーストクラスに乗ったのが25歳くらいの頃。乗ってくるはずの乗客を乗せたニューデリーからの便が遅れて、結局、ボクともう一人だけがジャンボジェットに載るはめになった太平洋横断便。せっかくだから、ファーストクラスにおこしなさいよ‥‥、と。宝くじがあたったみたいな初体験。もう驚きの体験で、いつかファーストクラスに乗れる人になってやろうと思って一生懸命がんばったの。
そして夢は叶うのネ。最初はタップリためたマイルを使ったアップグレードで。でもそのうち、自分のお金でファーストクラスに乗れるようになってくる。ファーストクラスってね、エレガントなの。自分が自分らしくいられる空の空間。ただ、いつもファーストクラスに乗れるほどスゴいお金持ちになれたわけじゃない。それにファーストクラスの席数は限られていて、リクエストを入れても乗れないこともよくあった。でもネ。ファーストクラスに乗ったことのある人は、ファーストクラスのふるまいができるようになるのよネ。傍若無人ってわけじゃないわ。自分らしくしずかに空の移動をたのしむコトができる余裕ができるの。ラ・ペルラってね、ファーストクラス。だからまず体験だけでもしてもらいたかったの。試着ってステキなシステム。それを目指して一生懸命がんばるか、それともそれはタダの夢って思うかどうかは、うにちゃん次第。そう思ったの。








「大人のブランドを買う年齢」
「大人のブランド」っていうのがあるわけじゃないの。ある人にとっては、大人のブランドって思うモノも、別の人にとってはあんなの子供のブランドだよ。あるいは、年寄り臭いブランドだよね‥‥、っていうコトになったりするの。自分が昨日よりもちょっとだけ大人になったなぁ‥‥、って思うトキってあるでしょう。そのとき、頭に思い浮かぶの。あぁ、あのブランドがもしかしたら似合う自分になったかも‥‥、って。そしてそれに会いに行くの。いつもはよそよそしかったブランドが「買ってもいいよ」って、微笑んでくれるのよね。それが「大人のブランドの買い時」なのネ。ちょっとだけ大人になったって思うのに、頭に何も思い浮かばなかったら悔しいじゃない。だからいつも準備をするの。伊勢丹の売り場を歩いて、大人の目印をいつも探して回っていれば、大人の準備ができるのよ。
























































































「ショーツについて思うこと」
ショーツって本当に必要なモノなのかしら‥‥、ってときおり思うの。スカートの下がすっぽんぽんじゃ困るからって事情もあるわネ。でもジーンズやパンツのときには、穿かなくっても困らない。汚さないように穿くんじゃないの‥‥?っていう後ろ向きな理由はなしよ。オトコの人の下着なんて、つい最近まで必要すら感じられなかったくらいだし、オッパイと暴れ者に居心地のいい場所を与えようというブラがもってる積極的な存在理由はないわけよ。でもネ‥‥。だとしたら‥‥。必要ではない、無駄なモノの中にこそ、贅沢だったり文化は宿るの。今回見せてもらった舶来下着のショーツのキレイでうつくしいコト。まさに文化って思ったわ。








買っちゃいました!
はじめての、ラ・ペルラ。
そして、グンゼの再発見。
次回は最終回、
お買い物をしての感想篇です!

2013-02-20-WED