世界一オッパイを見た魔女。ジョージさん&おおたうにさんと行く、 伊勢丹新宿店婦人肌着売り場!

ジョージさんのお勉強篇 その1 はじめまして、松原さん。


試着、そしてお買い物を終え、
地下2階の広いカフェにやってきました。
興奮さめやらぬおしゃべりで、エンディングです!

ジョージ 楽しかったぁ!
うに とっても面白かったです。
わたし、フィッティングのお姉さまがたって、
もっと怖い方を想像していて‥‥。
ガチッと胸を作るのがベストと思ってる方だと、
「これじゃ入ってないからだめよ」って、
グイグイ、グイグイ肉を上げられるんです。
ジョージ へぇ!
うに 補正下着が流行った頃だと、
ロケット弾みたいな状態の胸になってしまったり。
ジョージ マドンナのコーンみたいな感じね。
今日すごいなと思ったのは、
松原さんって、輸入下着に惚れてる人でしょう?
どちらかというと、輸入下着の良さを
伝道する立場の人なのね。
なんだけど、一番最初に用意してるのは、
売り場にあるほとんどのものを、
国産も含めて持ってきてくれてたじゃない?
あれはすごいなと思ったな。
うに 押し付けない方でしたね。
「この人じゃないとダメ」
っていうお客様が多いという理由は、
そういうところにあるんでしょうね。
ジョージ でも、松原さんもポリシー、
しっかりしてるのよ。
「胸は押さえつけるべきでなく、
 自由にしてあげるもの」!
うに そう、先を行ってらっしゃるんだなと思いました。
下着だけで完成せず、
お洋服のことをおっしゃってましたし。
ジョージ 「世界一オッパイを見た魔女」だとしたら、
ボクはたぶん、
きょう世界一ブラジャーを見たオカマ
かもしれないわ。
うにちゃんの試着姿も見ちゃった。
きれいだった!
うに 本当ですか。
ジョージ 一番最初はおどおどしてたのよ、うにちゃん。
顔も緊張してた。
それが途中からね、すごい柔らかになった!
うに やっぱり肌に触れるものだから、
そういうのがきれいだといいですよね。
ジョージ いっぱい試着したじゃない?
「これとこれだ」って、最後決めたけど、
どういうふうにそのフラグが立ったの?
やっぱり国産と輸入ものは、
全然違うものなのよね?
うに 男の人って、その動作が無いと思うんですけど。
引っ張ってた時に、日本のガチッと補正するタイプは
硬いんですよ。なんかもうこのまま自立するみたいな、
トートバッグみたいな感じで自立するものが多くて。
ホックが3つくらい付いてるんですけど、
真ん中が嵌まらなかったりとかするんです、
むずかしくて、硬くて。
それが、輸入品は、押さえられてる感じがしない。
なのに、姿勢は伸びる。
肌に軽くくっ付いてるみたいな感じでした。
で、2個あって、1つはどっちかっていうと、
貧乳に見えるような感じだったんですね。
つまり概念が全然違う。
ジェーン・バーキンが、垂れた胸の状態で
ダラッとしたニットとか着てるとカッコいいなぁって、
そんな感じになるんです。
だから、逆に、一般の概念で見ると、
胸を崩してるみたいな感じ。
デコルテがゲソッと削げて、
下のほうでピュッと胸ができるみたいな。
それは退廃的でセクシーだけど、
この感性まで到達するには、
まだまだちょっと年季が足りません。
44、5歳になった時に、ああいうのが
カッコよく着けられると、素敵なのかなと思いました。
ジョージ だって、脱がしたくなるんだもん、あれ!
人生で初めて、女の下着を脱がしたいと思ったわ
オカマがブラジャー取りたくなる下着よっ?!
うに 着けてるほうが胸が下がって見えるっていう、
不思議なブラジャーでしたよね。
ジョージ そう。だからね、裸がイメージできちゃうの。
「あぁ、うにちゃんの身体ってこんななんだ」って。
うに 着けてるほうがエッチですか。
ジョージ ウン、いやらしいと思う!
うに 着けてないときは、なんか本当、
裸ん坊って感じなんだけど。
ジョージ そう、裸ん坊だね。
なんだけど、着けてるから、女の身体なんだよ。
できれば、ガーター行きたいとこね。
うに 着けるために準備が要りますよね、あの下着って。
お掃除サービスの人を呼ぶ前に、
呼べるように自分でお部屋掃除するみたいな感じです。
あるいは『ジム行く前に、
ジムに登場できる身体にせねば‥‥。
ちょっとヨガやっとくか』みたいな感じ。
ジョージ 悪く言うと「見栄こいちゃう」よね。
うに そうそう。下着に対して見栄を張るっていうか。
自分以外見ることがなくても、
あれを着けるんだったら、
これくらいの身体にしておかねばって思う。
その気合いや想いが
エロティシズムに昇華すると思うんですが、
そこをこじらせると
『このひと、全身の毛をすごいところまで
 抜いていそう‥‥。』
みたいな、ちょっと行き過ぎフェティッシュが
ムンムンしてしまう。
ジョージ なるほど。なるほど。日焼けしてても、
「この娘、スパのサンタンマシンに入ってるぞ」って。
それって、商品であって、なんか生身じゃないもん。
── 男性から女性への贈り物に下着を、
っていうことについては、意識は変わりました?
ジョージ やっぱり、アリだと思う。
でも、相手の女性のことを本当に知ってないと、
プレゼントできないんだって思った。
それは相当ハードルの高いことね。
中途半端にしたら、嫌がられてしまうもの。
うに 例えば、あー男ってこうなんだなーとかいう
エグいデザインはまずNGだし、
今日、こういう経験をさせていただいて
強く思ったんですが、
宝石でも下着でも、
『似合う 似合わない』って、
想像より顕著ですもんね。
とくにお肌にいちばん近くて
毎日身につけるようなものは、
本人が一緒に選びに来ないと難しいですね。
ジョージ だから、プレゼントしようと思ったら、
「一緒に買いに行こうよ」なんでしょうね。
でも、女の人を誘うにあたって、いきなり
「下着買ってあげるから、伊勢丹行こうよ」
っていうのはナシよ?
やっぱりいろいろ話をしながら、
まず香りの所から始まって、
「いいね」とかって言いつつ、
「実はこの伊勢丹に、ものすごい運命の下着を
 選んでくれる人がいるらしいんだけど、
 会いに行ってみる?」って言われたら、
行ってみようかなって思うでしょ?
で、実は松原さんに事前に予約をしてあるのよ。
「彼女なんですけど」ってね。
うに うん、そうしたら、嬉しいだろうなぁ。
ジョージ で、だいたいのサイズ、
好みとか服の傾向とか言っておけば、
ああやって集めておいてくれるわけじゃない?
うに うん、うん。‥‥でも、そんな男の子いますかね?!
ジョージ オカマだね、そういうことができるのはね!
たぶん奥さんにプレゼントすべきは
下着そのものではなくて、
その下着を一緒に選んだという思い出。
そういうことができる男の子が生まれてくれれば、
うにも幸せになるんだよね~~。
ああ、それにしても、松原さん。
素敵だったぁ!
うに ほんとうに、ほとんど身体に触れたりされないんです。
ぐいぐい乱暴な方もいらっしゃるので、驚きでした。
フィッティングでも乱暴にされると、
女子はなんだか妙に傷ついたりするので。
指2本でささっとなでるだけで、
お肉が勝手に収まっていく、
まさに魔法のような感じでした!
ジョージ 試着室の中に入って、2人のやりとり聞いてると、
決して松原さん、言葉でも押し付けないの。
うに そう!
ジョージ 「似合ってる」っていうことを言わないのよ。
なんだけど、じぃっと優しく見てる。
うにちゃんのほうから自然に、
「あ、これ素敵」とかって、
あくまでお客様の意見主導で、
「ですよね。じゃあ、これもまた違った感じですから、
 着けてみましょう」って、次々、
別のものを着けていくっていう。
押し売りされなかったもんね。
うに これが、優柔不断気味というか、
「こんなにいっぱい着けたらなんだかわかんない」
と言ったらきっと、
「これとこれとこれがいいわ」
って、薦めてくださるんだと思います。
やっぱり体型にもそのひとの個性は出るわけで、
そこもパッと見抜かれての
『魔法のフィッティング』なんですねえ。
お喋りしているだけで、松原さんの感性に
すーっと集中していく。
エステやカウンセリング(受けたことないけど)
みたいな感じですね。
ジョージ うにちゃんは、これから先、
松原さんのいいお客さんになれると思う。
うに ここにお金をかけ始めたら、
どうなってしまうんだろうと!
ジョージ 稼ぎゃいいだけよっ。
松原さんもおっしゃってたじゃない。
これも女のモチベーションの1つよ!
── ジョージさん、うにさん、
どうもありがとうございました。
知らない世界を見せていただきました。
ジョージ ボクも! うにちゃん、ほんとうにありがとう。
うに こちらこそありがとうございました!




















ジョージさんのメモ
「マドンナのコーンみたいな」

誇張の美? 現在のウタマロ‥‥、かしら(笑)。コーンオッパイのメンズバージョンって‥‥、うーん、考えるとうなされそうだからやめましょう!















「オカマにとってオッパイって」
オカマの美って、人工的でどこかしら造り物っぽい偽物感に満ち溢れてるのよネ。例えば大胸筋。例えば二頭筋。タップリのお金とタップリの時間を惜しみなく使って作り上げる筋肉美。そりゃもう大変な努力の成果。あたしってこんなに頑張ってるの‥‥、って自慢したいからキレイなおべべで着飾るの。それに比べて女性の美。自然体であるがまま。その象徴がオッパイなのね。うらやましい‥‥、あの自由、あの奔放。とは言えボクのお腹のまわりの肉の奔放‥‥、あぁ、これがオッパイだったらどんなにステキなことでしょう。



























「ジェーン・バーキン」
そういえば、ジェーン・バーキンが発注して出来たHERMESのバーキンも、何も入れずに床においたら、ダランと垂れちゃう。でもそれがね、だらしなくはならないの。ダランとしても元の形がはっきりわかる。揺るぎないのネ。「この中にもっと何かを入れてちょうだい」っておねだりしているような様子がかわいいの。何かが足りない。何かを足してあげたくなるって、ステキなことじゃないかと思う。
「あの下着を取りたいと
 思ったボクって‥‥」
下着をつけた体って、所詮、本当の体じゃないのネ。それを脱がして見たいって思う気持ちは、多分、大人の好奇心。本当の体を見てみたいって思う気持ちで、オカマのボクにとってはまるで無縁の気持ち。どうぞそのまま着ててらっしゃい‥‥、って思っちゃう。でもネ‥‥、この日は違った。ボクの知らない女性の体がそこにあったの‥‥、下着の中に。たじろいだわねぇ‥‥、ドギマギしちゃった。だからお願い、早く普通の体に戻ってって、そんな気持ちで下着を剥ぎたくなっちゃったのよ。あれって、脱がせてもらう下着なのかしら。それとも自分で脱ぐべき下着なのかしら。女性の下着って深いわぁ‥‥、本当にジェラシー、うらやましい。












「サンタンマシンの日焼けはネ」
サンタンマシンって、焼ききるものじゃないのよね。太陽の下での日焼けをこころおきなくたのしむための、下地作りとしてあるべきモノ。夏のひととき。お金と時間を無駄遣いいたしました‥‥、と誇らしげに語るべきものが日焼けであって、灰色がかったマシン焼け肌って、海に行く暇もお金もなかったってコトをいってるようなモノ。サンタンマシンじゃなくって、それは「惨憺マシン」でございましょ。









ジョージさん、うにさん、
どうもありがとうございました!
またいっしょに遊んでくださいねー!
伊勢丹のみなさん、そして松原さん、
ありがとうございました!

2013-02-22-FRI