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アーカイブ 2006/08/01
 
レシピその21
離乳食の思い出〜パスタフレッド(冷たいパスタ)〜

我が子の離乳食が始まったときのことです。
離乳食をスプーンで食べられるようになったら、
ミルクにビスケットをひたしたり、
スープにお米の粉やセモリナ粉を入れたり、
もっと進むとチーズやお肉の粉を入れていました。
それに慣れたらペースト状の物になります。
スープに入れる離乳食用のパスタがあって、
星や花のかたちをしていて、見た目も可愛い物でした。

離乳食にはスープ系のものが多く、
その時、役に立った物に二重底になっている
プラスチックの深いお皿があります。
急いで冷ましたいときは下の皿に水を入れ、
温めておきたいときはお湯を入れて、
食べ物の温度を保ちます。
底には吸盤が付いているので、
1才を過ぎて一人で食べる練習の時も重宝しました。

さて、友人のマリレーナもエリザベッタという
可愛い女の子に恵まれました。
彼女が離乳食を始めたとき、好き嫌いが激しく、
食が細く困りぬいていたマリレーナ。
あれやこれやを試していました。
嫌いなものには口がなくなるほど小さくなり、
大好物な物になると顔中に広がる口!
そのゴムのように伸縮する口が驚きでした。
その上、奥行きもあったのです。
離乳食用のスプーンはなんと、
テーブルスプーン大の物。
それをぱっくりするのですから驚きでした。
我が子はなんでもよく食べてくれる子でしたが、
離乳食時のスプーンはイタリアの大きさでは、
どうも口に入りにくかったので、
わざわざ日本から、
柄が長くて細い小さいスプーンを
送ってもらいました。

そういえば、日本語を話すときに比べ、
イタリア語を話すときは、
口の周りの筋肉をよく使います。
大人のイタリア人を観ると、
笑ったり、驚いたり、怒ったりするときの
彼らの口は、タテヨコナナメに
本当によく伸びています。

さて、今回のお料理は
パスタフレッド(冷たいパスタ)です。
食欲がないときでも口当たりがよいし、
のど越しもよいので、どうぞ試してくださいね。
夏一番、オススメのパスタです。

パスタフレッド(冷たいパスタ)

■材料(4人分)


▲この写真は我が家の5人でいただく分量です。
下記する材料の分量と違っていてすみません。


セモリナ粉:300g
小麦粉:200g
ほうれん草:生の状態で100g(写真はゆで済みのもの)
卵:全卵大1個、黄身のみ1個
モッツアレッラチーズ:1個
米なす:1個
ズッキーニ:1個
アンチョビ:2枚
トマト:大トマト2個(小トマトの場合は100g)
黒オリーブ:好みで
ニンニク:1かけら(写真では隠れてしまいました)
ケッパー、松の実、塩、コショウ:少々
オリーブオイル:適量


■作り方

(1)よくゆでたほうれん草をザク切りにして
ミキサーに卵と一緒に入れ、ピューレーを作る。



(2)セモリナ粉と小麦粉は冷蔵庫で冷やし、
一緒にふるいにかける。



(3)(2)の粉にピューレーを加える。



(4)よく練る。



(5)ズッキーニは角切りにして
多めのオリーブオイルで揚げる。



(6)米なすも角切りにして水の中にひたし、
アク抜きをして、
多めのオリーブオイルで押さえながら炒める。



(7)(4)の生地を伸ばし細く切る。
すぐに、くっつかないようにほぐしておく。





(8)(7)を塩入りのタップリのお湯でゆで、
すぐに洗う。



(9)トマトを刻み、ニンニクをつぶし、
アンチョビ、松のみ、刻んだ黒オリーブに、
少量のオリーブオイルを加え、冷蔵庫で冷やしておく。
そこに冷やしたパスタ、(5)のズッキーニと
(6)の米なす、さらに角切りにした
モッツアレッラチーズも加えてあえる。
オリーブオイルもそのときの具合で加える。
塩・コショウで味付けをする。
(ニンニクのお好きな方は2かけら入れて、
 パンチを利かせてみてください。)

出来上がりです。


ちなみに、前回のメニューでご紹介した
一皿盛り付けにあったパスタフレッドは、
スパゲッティをちょっと柔らかめに茹でてすぐに洗い、
トマトの角切り、アンチョビ、
つぶしニンニクとバジリコ、
タップリのオリーブオイルなどで味付けした
とてもシンプルですぐ出来るものです。

ご家庭にある物で、いろいろなパスタの
バリエーションを楽しんで見てくださいね。
 
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