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さて、前回に引き続き、ミラノのすぐそばにある 農家「カッシーナ・フェメグロ」について お伝えしますね。 農作物の直売店の奥には、自家製のヨーグルトやチーズ、 バター、ジャム、小麦粉などのコーナーがあります。 ここに買い物に行く大きな目的は フレッシュなミルクがあることです。 この店では、ミルクを自動販売機で売っています。 ミルクを買うときは、 まず、自動販売機の横にあるかごに入っている 空きビンをとり、自動販売機に入れます。 そしてコインを入れて、スタートボタンを押します。 ビンにミルクを入れているときは、 あぶくを落ち着かせるために、 何回かストップボタンを押します。 自動販売機‥‥なんですが、 このスタートボタンとストップボタンを 押すタイミングがむずかしくて、 私はまだ自分で入れられません。 いつかは自分ひとりで入れたいので 行くたびに練習をしています。 あとどのくらいのミルクがビンに入るかは 自動販売機が教えてくれます。 ビンからミルクがあふれそうに見えたのですが、 自動販売機は、あと0.03ユーロ(5円弱)分 入ると教えてくれます。 プロのキャーラーに手助けしてもらって ビンにいっぱいミルクを入れることができました。 なんともフレッシュなミルクです。 それもそのはず、 この直売店を出たところに牛舎があります。 牛舎には雌牛が140頭いるそうです。 干し草を元気に食べています。 そしてマンマの牛からミルクをとります。 これは2日前に産まれた雌牛です。 産まれてすぐに しっかりとした姿でいることに驚きます。 この農家「カッシーナ・フェメグロ」は キャーラー、フランチェスカ、マンマの3人家族と、 ふたりの男の子がいるマンマの兄弟の家族の 2家族で営まれています。 この環境で生き生きと、 笑顔を絶やさずに働く彼らには、 仕事のつらさや陰はみられません。 作物や牛を育てる農業は、 人間の力だけでどうこうできるものでなく 自然と調和しながら 前にすすんで行くものだと思います。 私はここに買い物に訪れるだけではなく、 彼らの豊かでおおらかな強さに 触れたいために訪れるのだといつも思います。 そして何といっても そんな彼らが作るものはおいしいのです。 さて今回はここのミルクを使った ドルチェをご紹介しますね。
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