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アーカイブ 2012/03/25
 
レシピその165
春花のバスケットサラダ〜春が来た〜


道のあちこちでミモザやレンギョウの
黄色い花が咲き始めたと思ったら、
モクレンのつぼみたちも一斉に天に向い、
春を宣言するかのように満開になりました。
コブシの花は白いウエディングドレスのようですし、
冬の間、裸だったほかの木も
かわいくてやわらかい花弁の花が咲き、
満開になりました。
地面にもかわいらしいオオイヌノフグリが
緑の絨毯をつくっています。
今年はどこからか種が飛んで来たのでしょう。
野すみれも一面に紫のかわいい花を咲かせています。
ミラノ、春の開幕です。

こんな春爛漫をのんびりと眺めていると、
日本のお花見を懐かしく思い出します。
満開の木の下に座り、
土の温度を感じながら
ごちそうをいただき、宴を楽しみました。
その思い出は春の風のように柔らかく、
なんて楽しかったことでしょう。
日本の花見は、人と自然が
春をともに祝っているように感じます。

ここ、ミラノの春は、
街の中でも百花繚乱の春を楽しめますし、
バールは店の外にテーブルを出し、
活気づいています。
お客は通行人や外の景色を眺めたりして、
みんなの関心事はすっかりと外の物事になります。
楽しそうに椅子に座って
のんびりリラックスしている人たちを見ると、
どこかに緊張感が残っている私は、
まだまだ都会派ではないと実感したりします。


▲我が家ベランダの春のようすです。

さて緑野菜がやわらかい味になってきましたね。
今回はサラダをご紹介します。
春一番の味をいただきましょう。
サラダの入れ物は、食パンで作りました。
お使いになる食パンによって、
使用するミルクの分量を調整してくださいね。

春花のバスケットサラダ

■材料(2人分)

薄切り食パン:6枚
ミルク:少々
リコッタチーズ:大さじ2
パルミジャーノ:大さじ2
卵:2個
バター(フリタータ用):大さじ1
バター(型用):適量
塩・コショウ:適量
好みの野菜:適量
      アルファルファ、ブロッコリーの新芽、
      もやしミックスなど
食用花:適量




☆下準備

・型にバターを薄く塗る。
(今回はカフェオーレ用のカップを使用)




■作り方

(1)パンのうつわをつくる。
パンを型に入れて重なり具合を確認する。



(2)パンの上半分はそのままのかたちを保ち、
下半分はパンを押しつぶすように延ばす。
重なる部分はミルクを少し塗り、
一枚にまとまる感じになるようによくつぶす。



(3)はがれてきそうな部分に
またミルクを指でつけてよくつぶす。



(4)3枚の重なり部分が離れない状態にする。



(5)型に入れ、1枚目と3枚目の継ぎ目に
ミルクをつけてよく潰し、
パンの耳を切って底に敷き、
ミルクをつけて、
パンとの接点をよくつぶす感じで押さえる。



(6)全体にミルクを薄く刷毛でぬる。



(7)手で良くパンを型になじませ、
180〜200度のオーブンに
10分前後入れて焼く。



(8)パンを焼いている間に
フリッタータ(イタリア風オムレツ)を焼きましょう。
卵、パルミジャーノ、リコッタ、塩、コショウを入れて
かき混ぜる。



(9)フライパンにバターを溶かし、
弱火でフタをして焼きます。
※焼き方はレシピ49をご参照ください。



(10)焼き上がったら好みの大きさに切る。



(11)パンが焼けたら冷まし、型からはずす。



(12)パン型の中にフリッタータを少し敷きます。



(13)野菜を入れます。



(14)を入れ花を飾ります。



はい、出来上がりです。
お好きなドレッシングでどうぞ。

テーブルにも春が来ましたね。
BUON APPETITO!


 
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