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アーカイブ 2012/09/09
 
レシピその177
ズッキーニの酢漬け〜ミンマの畑〜


バカンスが終わりを告げました。
みなさんはお休みをどのように過ごされましたか?
私は、今年のバカンスは
ミラノで畑仕事を楽しみました。

畑は我が家から車で10分のところにあります。
市が60歳以上の人達に貸し出しているのです。
畑好きな我が友ミンマもさっそく借りて、
趣味の野菜作りを楽しんでいます。
ミンマはみんなから、
「畑仕事なんて素人。
 年齢と日常の忙しさで、絶対無理。」
と異口同音に言われていますが、
本人は
「畑は私の心のお医者さん!
 収穫物がなくても
 このオープンな空気の中にいるだけで幸せ。」
と自分の意志を貫きます。

今回はこのミンマの心のお医者さんである
ミラノの片隅にある畑をご紹介しましょう。

市が貸し出している畑では、
ビニールプールを置いて孫を遊ばせる人もいれば、
ビキニ姿のおばあちゃん達が
野菜と一緒に日光浴をしていたり、
野菜ではなくてお花を植えている人もいたりと、
人それぞれが縦横無尽に楽しんでいます。


▲畑は公園の奥にあり、
 1区画あたり70平米の畑が、
 ぜんぶで60区画あります。



▲自分の畑に行く道すがら
 ひとりずつに挨拶していくため、
 なかなかたどりつきません。



▲ミンマの畑です。
 トマト、ズッキーニ、タマネギ、ジャガイモ、
 唐辛子、ニンニク、メロンなどが
 ところどころに乱雑に植えてあります。
 彼女の性格の自由奔放さがうかがえます。



▲地面にはってしまったトマトの茎をたてるため、
 ご近所さん達が支柱となる棒をつける作業を
 手伝いに来てくれました。



▲整然としたお隣さんの畑。
 私には「隣の畑は緑」に見えてしまいます。



▲ミンマの構想。
 ここまでお花を植え、
 そしてバラの花の横にマドンニーナを置くのだと、
 地面にラインを入れながら説明してくれる顔は、
 幼子の喜びの顔そのものです。



▲おいしそうな匂い!
 バーベキュースペースで
 ブルスケッタが焼かれていました。
 畑仲間でバーベキューが始まります。



▲みんなのお国自慢の料理や話で盛り上がります。
 畑でとれたばかりの野菜を食べ、
 最後はドルチェとフルーツで英気を養います。



▲収穫物があると笑顔になります。

「ここにいると全てを忘れて
 土いじりに没頭できるのよ」とミンマ。

この環境の中で味わえる自然との共生感、
そして畑仲間達とのコミュニケーション、
それらが一人暮らしの彼女の楽しみであり、
生活の潤滑油になっています。
幸せのおすそわけをしてもらった夏のバカンスでした。

さて今回、ご紹介するレシピは、
ズッキーニの酢漬けです。
前回の豚ヒレ肉のコーヒーソース
付け合わせに使ったものです。
便利な一品ですのでぜひお試しくださいね。

ズッキーニの酢漬け

■材料(3〜4人分)

ズッキーニ:5本(700g)
リンゴ酢(※):80cc
オリーブオイル:適量(揚げる用)
エキストラバージンオリーブオイル:大さじ5
ニンニク:2欠片
ミント:少々
セージ:2枚
塩・砂糖:適量
※今回は我が家製のリンゴ酢を使用しました。
 使うお酢の種類で分量を変えたり、
 お砂糖を加えたりして、お好みの味にしてくださいね。





■作り方

(1)洗ったズッキーニをスライスする。



(2)棒状に切る。



(3)干す。



(4)少し水分が残っている状態まで干す。



(5)少なめのオリーブオイルで揚げる。



(6)油きりをする。



(7)キッチンペーパーにはさみ、
しっかり油を吸い取るように軽く押さえる。



(8)塩をかけて混ぜる。



(9)芯を取って潰したニンニクと、
エキストラバージンオリーブオイルを
鍋に入れて弱火にかける。



(10)ニンニクの香りが出てきたら、
ミントとセージの葉を入れて香りを出す。



(11)火から鍋をおろし、
温度を少し下げてからお酢を入れる。



(12)再び鍋を火にかけて煮立たせ、
お酢の角を取る。



(13)塩少々を入れて味見をし、
お好みで甘さが足りないときは
砂糖を少々加える。



(14)(13)をズッキーニにかけ入れる。



数時間置いて、味を馴染ませます。
前菜としても、また付け野菜でも
美味しくいただけます。

BUON APETTITO!


 
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