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アーカイブ 2012/11/18
 
レシピその182
イカスミニョッキ〜道路標識へのいたずら〜


我が家近辺の交通規制が急に変わり、
住人達はとまどいを感じています。
たとえば、バスが通る大通りの端に、
自動車が駐車できる場所がありますが、
急にその横に自転車と歩行者用の歩道ができて、
すっかり狭くなってしまいました。
交通渋滞が激しくなり、
住人の不満は大きくなるばかりでしたが、
ある日、突然、その歩道を示すラインが
すっかり消されていて、元に戻りました。
規制が元にもどったのか、
誰かが上から色を塗って
元の状態に戻したのかわからず、話題彷彿です。

そういえば、最近、
「ちょっと違った」「なんか違う」感じの
道路標識を見つけるようになりました。


▲タイムメーターにも見えます。
 時間駐車の慈悲も欲しいところです。



▲駐車禁止マークのベルトをはずして、
 おおらかな気持ちになって
 くれないものでしょうか?



▲赤地に白い横ラインのマークは
 進入禁止マークです。
 進入できると便利な小道によくあります。
 その進入禁止の標識に、
 だれかが人のイラストを加えました。
 そう、そんな棒は持って行っちゃってください!



▲あまりにもシンボリックなイラストですが、
 「そこまで行ったら身動きが取れませんよ」
 というメッセージにも受け取れます。



イギリスの覆面芸術家のバンクシー氏は、
ストリートを舞台に、
社会風刺の効いた作品を描いています。
彼の作品は、
オークションで取引されるのはもちろん、
法律を塗りかえる力がありました。
道路標識へのいたずらは
そんなものではありませんが、
気持ち的に賛同できる内容です。

戦時中、「贅沢は敵だ」の張り紙に
「素」という字を加えて、
「贅沢は素敵だ」としたいたずら描きがあった
と聞いたことがありますが、
このミラノの道路標識へのいたずらも、
アイロニーが底辺になっていますが、
見る人をユーモラスな気持ちにさせてくれ、
原点に戻ってその意味を再考したり、
笑えたりします。
いったいだれが、描いているのでしょうか?

さて、今回のお料理はイカスミのニョッキです。
手も道具も黒に染まりますので、
すぐに洗ってくださいね。

イカスミニョッキ

■材料(4人分)

ジャガイモ:250g
小麦粉:90g(打ち粉用少々)
卵:1個
モンゴイカ:350g
イカスミ:4〜6g
グリンピース:60g(冷凍)
トマト:200g
白ワイン:50cc
オリーブオイル:大さじ4
粗塩:適量
ニンニク:1欠片
鷹の爪、タイム、バジリコ:適量




☆下準備

・モンゴイカは掃除して、
身は細切りに。墨は取っておく。
レシピ127のイカスミリゾットを参照)
・ニンニクは芯を取りつぶす。
・バジリコは洗いちぎる。
・トマトは半分に切っておく。
・鷹の爪は好みの辛さの大きさにして切る。




■作り方

(1)ジャガイモをゆでる。
 (レシピ62のジャガイモのニョッキを参照)

(2)フライパンにオリーブオイルを入れ、
ニンニクを入れ、火にかける。



(3)ニンニクの香りが出てきたら、
フライパンを火から遠ざけ、
オイルの温度を少し下げてからイカを入れて、
また火にかけ炒める。



(4)イカの水気がなくなったら
白ワインを入れる。



(5)塩を少し入れて、
イカに味をつける。



(6)水分がなくなってきたら
グリンピース、バジリコ、タイム、
鷹の爪を入れてかき混ぜ、
グリンピースに火を入れる。



(7)トマトを入れ、
フタをして弱火にして煮込む。



(8)ゆでる用に鍋に
塩入りの湯をわかしはじめる。
全卵をとき、
そこにイカスミの袋を破って墨を入れる。



(9)ゆでたジャガイモをこし、
小麦粉の真ん中をフォンターナ状にして
そこのくぼみに(8)を入れる。



(10)少しずつ混ぜていく。



(11)全体を混ぜていく。



(12)スケッパーを使って混ぜる。



(13)やわらかいときは
打ち粉をしてまとめる。



(14)スケッパーで4等分に長く切る。



(15)ソースができあがってきました。
塩加減を見て火を止める。



(16)(14)をひとつずつ
スケッパーの上に取り、
ナイフで切りながら湯に落としていく。



(17)上に浮かんできたら
ゆで上がりです。



(18)ソースをあたためはじめ、
ゆだったニョッキを網で取り入れる。



(19)全体を混ぜて味をなじませる。
(水分が足りない場合はゆで汁を入れる)



はい、できあがりです。


 
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