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昔と違って今はとても便利になって、 ミラノからローマに 電車で3時間で行けるようになりました。 朝8時出発の電車に乗り込むと、 ブリオッシュを出して朝食を食べている人や、 携帯電話で出発の挨拶をしている人がいて、 にぎやかでした。 そのうち私の席の前のほうから とりわけにぎやかなグループの声が 響き渡り始めました。 ちょっとのぞいて見ると、 8人の若い男の子たちです。 コットンの半袖Tシャツから ムキッとあらわれている筋肉隆々の両腕。 なにかスポーツをしている人たちだと 一目瞭然です。 試合の話が始まり、 声がまた一段と熱気を帯びてきたとき、 レフリーが入りました。 初老の婦人が彼らに近づき、 まるで息子に諭すように 「ラガッチィ、ここは電車の中ですよ。 もう少し声をおさえなさい。」 すると、そばにいた別の婦人が 「私も同感よ」と毅然と彼らに言いました。 ふたりのマンマから注意を受けた 豪傑で奔放な若者たちは、 一瞬にして声のボリュームを 数段階下げて話し始めました。 さすが、マンマの一声。効果絶大でした。 それでもローマに着くまでの3時間、 途切れず熱心に話していました。 話がつきない彼らに驚く私でした。 さて、ご紹介するのは梨のムース。 前回のラングドシャクッキーを添えます。 ムースは、梨のシロップ煮や梨の缶詰で作ります。 パスクワのチョコレートがまだあったので 付け合せの飾りも作りました。 付け合せはお好みでしてください。
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