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アーカイブ 2018/04/22
 
レシピその317
電車のなかで。〜梨のムース〜


昔と違って今はとても便利になって、
ミラノからローマに
電車で3時間で行けるようになりました。
朝8時出発の電車に乗り込むと、
ブリオッシュを出して朝食を食べている人や、
携帯電話で出発の挨拶をしている人がいて、
にぎやかでした。
そのうち私の席の前のほうから
とりわけにぎやかなグループの声が
響き渡り始めました。

ちょっとのぞいて見ると、
8人の若い男の子たちです。
コットンの半袖Tシャツから
ムキッとあらわれている筋肉隆々の両腕。
なにかスポーツをしている人たちだと
一目瞭然です。
試合の話が始まり、
声がまた一段と熱気を帯びてきたとき、
レフリーが入りました。
初老の婦人が彼らに近づき、
まるで息子に諭すように
「ラガッチィ、ここは電車の中ですよ。
もう少し声をおさえなさい。」
すると、そばにいた別の婦人が
「私も同感よ」と毅然と彼らに言いました。
ふたりのマンマから注意を受けた
豪傑で奔放な若者たちは、
一瞬にして声のボリュームを
数段階下げて話し始めました。
さすが、マンマの一声。効果絶大でした。

それでもローマに着くまでの3時間、
途切れず熱心に話していました。
話がつきない彼らに驚く私でした。

さて、ご紹介するのは梨のムース。
前回のラングドシャクッキーを添えます。
ムースは、梨のシロップ煮や梨の缶詰で作ります。
パスクワのチョコレートがまだあったので
付け合せの飾りも作りました。
付け合せはお好みでしてください。


梨のムース

■材料(6個分)

梨のシロップ煮:400g
(ムース用に150g、ソース用に250g)
缶詰のシロップ:大さじ5
レモン汁:大さじ2
生クリーム:150cc
ゼラチン:20g
付け合せ(お好みで):梨、ラングドシャクッキー、
ミント、タイム




☆下準備

・板ゼラチンを水に浸して柔らかくする。
・レモンを絞る。


■作り方

(1)梨のシロップ煮のうち、
ムース用150gを大まかに切る。



(2)バーミキサーやミキサーでクリーム状にする。



(3)(2)にシロップとレモン汁を入れて混ぜる。



(4)ゼラチンを入れて
かき混ぜながら溶かす。



(5)ゼラチンが溶けたら
すぐに火を止める。
(高温にしないこと)



(6)鍋から器に移して氷水に付けて
時々かき混ぜながら冷やす。
とろっとした感じになるまで冷やす。



(7)冷やしている間に
生クリームを7分立てにする。



(8)冷えた(6)と生クリームを混ぜ合わせる。



(9)器に入れて
冷蔵庫でかたまるまで冷やす。



(10)上にのせる梨ソースを作る。
細かく切った缶詰の梨250gを
バーミキサーでクリーム状にして
レモン汁を入れて混ぜる。



(11)ソースの出来上がり。



(12)付け合せのチョコレートをつくる。
小さく折ったチョコレートを
湯煎にかけて溶かす。



(13)溶けたチョコを
プラスチィック板の上にのばし、
冷蔵庫で冷やしてかためる。



(14)チョコを冷やしている間に
飾り用の梨を薄切りにする。



(15)チョコレートを好みの形に切る。



盛り付けましょう。
かたまったムースの上にソースをのせます。



その上に梨、チョコレート、ミント、
タイムを飾りましょう。



はい、出来上がりです。
軽やかな梨のムースをお楽しみ下さいね。
Buon appetito!





 
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