おさるアイコン

アーカイブ 2020/05/31
 

レシピその368
スペルト小麦とフンギのリゾット
〜生活音が戻ってきました。〜


「Pizzaが食べたい」
誕生日プレゼントの希望を聞かれたときのこたえです。
5月10日は私の誕生日でした。
いつも行くPizza屋さんは店中での食事はできませんが、
デリバリーはやっていましたので、夫がとりに行き、
ベランダで外の空気を吸いながら、
ふたりでPizzaを食べました。
それが2020年の誕生日の過ごし方でした。


△今年は誕生日が母の日と同じため、
6匹のマンマのララちゃんと一緒にお祝いしました。


そして、数日後、まわりの音が変わりはじめました。
数ヵ月前の生活音が戻ってきた感じがします。
道の工事も再開しました。
近所のお店も開きはじめました。
女性が待ち焦がれた美容院、
おいしいカフェが飲めるバール、ケーキ屋さんなど、
どこのお店も、ドアが解放されています。
そして、道角のテントの花屋さんも開き、
春の彩りがまわりの空気を華やかにしてくれています。

人々の動きが変わりました。
外に出はじめ、
その人たちがかもしだす音で
さらに活気づいてきています。
隣の公園でも、日光浴をする人たち、
サイクリングをする人たち、ジョギングをする人たち、
散歩をしている人たち、犬散歩をする人たち‥‥。
よく見てみるとひとりではなく、
数人でグループを作っている人が多く見られます。

その人たちの距離間が、
のばしていたゴムが自然に戻ってしまった感じで
ずいぶん近距離になってきています。
そして、話す、話す。
話しながら行動を共にしています。
話すことで意思疎通を楽しむ国の人たちです。
外気に触れながら話し、解放を感じているのでしょう。
その発声の仕方は、静寂だった空気を砕破するが如く、
まわりの空気すら動かしている感じもします。

このボリュームの声を発するとき、
声と一緒に飛沫している物があるのではないのかしらん。
それに劣らず、吸引も凄いのではないかしらん。
でも、もしこのグループが家族だったらどうかしら?
家の中ではマスクをかけて
過ごしているわけでもないでしょうし。
まだまだゆるめてはいけないのでは?
思わずいろいろな疑惑を含んだ視線を向けてしまいます。

さて今回はスペルト麦のリゾットです。
レシピ366で作って冷凍していた
ロールキャベツを添えました。
どうぞお楽しみくださいね。


スペルト小麦とフンギのリゾット

■材料(4人分)

スペルト小麦:200g
フンギ:170g (掃除後の分量)
※どんなキノコ類でも良い。
タマネギ:リゾット用に1個半。ブイヨン用に半分。
ニンジン:半分
セロリ:1本
ニンニク:一欠片
EVオリーブオイル:大さじ2+適量
グラナチーズ :大さじ3
バター:10g
緑野菜(なんでもOK):適量
(今回はゆでたチーマディラパ)
水:適量(野菜ブイヨン用)




■下準備

・スペルト小麦は洗い、水に20分浸ける。



・タマネギ、ニンジン、セロリを水で煮て
野菜ブイヨンを作る。




■作り方

(1)スペルト小麦を湯で20分ゆでて、
ザルにあげておく。



(2)ゆでている間に野菜を準備をする。
フンギは裏ひだを取り除いて、
厚めにスライスする。



(3)タマネギは微塵切り、
ニンニクは潰して微塵切り、
チーマディラパはざく切りにして、
花の部分は飾り用に長めに切っておく。



(4)浅鍋にEVオリーブオイルを入れて
タマネギとニンニクをゆっくり炒める。



(5)タマネギがしんなりしてきたら端に寄せて、
香りの出た油を使って、
チーマディラパを軽く炒めて別に取っておく。



(6)フンギをタマネギと一緒に炒める。
EVオリーブオイルが足りない場合は少し足す。



(7)ゆでたスペルト小麦を入れて数分炒める。



(8)あたたかい野菜ブイヨンを
米が隠れるくらい入れて煮始める。
水分がなくなったらブイヨンを足し、
かき混ぜながら20分くらい煮る。



(9)8分目煮えたころ、
野菜を入れてさらに煮る。
最後に塩加減を見る。



(10)煮えたら、火を消して、
グラナチーズとバターを入れて、
かき混ぜる。



(11)フタをして数分蒸す。



盛り付けましょう。
リゾットだけでももちろん十分ですが、
今回は、冷凍していたレシピ366の
ロールキャベツを温めて切った物と
チーマディラパの花の緑の力を添えてみました。
どうぞお楽しみ下さい。

Buon appetito!


 
ご感想はこちらへ もどる   友だちに知らせる