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ミラノの青空マーケットは生活の一部。 毎日、どこかで開かれます。 この時期、特にいろいろなお店にいかずとも 手軽な日常用品や衣類なども買えるので便利です。 私がよくいくお店は、 木曜日の青空マーケットの チーズ屋さんと卵屋さん。 ちょっと場所を移動して、手芸品と乾物屋さん。 土曜日の青空マーケットの 作りたてのモッツアレラ屋さんや 野菜果物、魚類や花屋さんなどです。 さて、今回ご紹介するのは、 毎週いく土曜日の青空マーケットの ひいきの青果店です。 たいそう味わい深いおじさんですが、 怖くもあるのです。 顔が濃く、体格もよく、 テノールで響き渡る声でいろいろと言われます。 以前もらった紙袋は毎回持っていきます。 持っていかないと、 大きな濃い目でじろっと見られるからです。 おじさんの視線で リサイクルの大切さをあらためて思い、 忘れたときはすぐさま反省します。 そして、テキパキと必要なことを 言わないといけないプレッシャーがありますし、 私などは、発音も直されたりしからです。 南の方の出身であろう おじさんの発音もなまっていて、 それがなんとも愛おしくあります。 この店のものは品がよく、1週間保つので、 お客のみなさんの買う分量の多いことと言ったら! その上、このおじさんの接客は、 手は止まらないにしても、とにかく会話が多いんです。 「この前のメロン、熟してなかったよ」とお客さん。 「俺の言った通りにしたか?」じろっと一瞥。 たじろぐのはお客さんの方です。 おじさんはメロンについて説明をはじめます。 お客ひとりずつ向き合っての対応ですので いつも長い列ができるのですが、 みんなが我慢して待ちます。 さあ、私たちの愛すべき、 おじさんをご紹介しましょう。 「彼がくれる物は安心」というお客さんと、 彼の間には信頼感があります。 少し値段は高いものの、 美味しくて、新鮮な物が買える。 それが人気の源です。 この源にある信頼感は商いはもちろんのこと、 いろいろな関わりに まず問われることではないかと思っています。 さて、 今回は、野菜ピクルス保存用ジャルディニエラです。 レシピ157でご紹介したピクルスと違って、 こちらは煮ます。 3ヶ月保存もききます。 自分好みの酸味で作れるのがうれしいです。 どうぞお試し下さいね。
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