日本からミラノに戻って来ました。
「ただいま〜」と、靴を履いたまま、
ガラガラとトランクをひいてリビングに入ります。
段差がないバリアフリーのイタリアの家では、
なんでもない動きの一環です。
日本にいるときの環境は、それとは違っていて、
その違いは思っているより体に素直に響きます。
それでは日本の家で暮らしている
97歳の母はどうでしょう。
玄関の上がり、急な階段、多数ある扉の敷居、
段差のある降り口、
母の家には気を付けないといけない
ポイントがたくさんあります。
母の行動を見てみましょう。
兄がつけてくれている
何本ものバーを上手に使いながら、
注意深く段差で上がり降りをしています。
敷居も足裏で探り、
注意をはらってまたいでいます。
何十年も住んでいる彼女の家ですので
体の感覚がそうさせているのでしょう。
帰る度、彼女が自分の身体能力にあわせて
工夫して行動している姿を見て、
感心しますし、安堵します。
母の家のバリアについて
ケアーマネージャーさんや、
通所している身体や生活リハビリの
デイサービスの担当の方と話しあった結果、
逆にこのくらいの障害は
今の母にあっても大丈夫だということで
私と皆の意見が一致しました。
「バリア」。
逆にそれがあるからこそ
元気が産まれるものなのかもしれません。
まるで人生みたいなんて思ったりもしています。
少しのバリアはあってもよいですね。
さて今回は
オレンジとゴルゴンゾーラの
リゾットをご紹介します。
オレンジの甘さや、
自分の好みで味見しながら
味を決めていって下さいませ。
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オレンジとゴルゴンゾーラの
リゾット
■材料(3〜4人分)
米:300g
※今回はビアローナ ナーノを使用
お好きなタイプでどうぞ。
オレンジ:2個〜
ゴルゴンゾーラドルチェ:120g
バター:30g
EVOオイル:大さじ2
塩コショウ:適量
湯:適量
☆下準備
・オレンジは果肉を少し取り
あとは果汁にする。
・重曹と塩でよく洗った
オレンジ1個の皮をする。
・果汁はリゾット用に
150cc取り置いて、
残りをゆっくり煮詰める。
※甘さが欲しい時は
砂糖をほんの少しだけ入れる。
・シロップのできあがり。
■作り方
(1)平鍋にEVOオイルと
バターを入れて火にかけて
バターが溶け始めたら
オレンジの果肉を入れる。
(2)果肉が柔らかくなってきたら
米を入れる。
(3)パチパチと言う音が
聞こえてくるまで炒める。
(4)米がかぶるくらいの湯を入れて
かき混ぜる。
(5)水分がなくなってきたら
湯を足してかき混ぜる。
(6)8分目のかたさになったら
果汁の半分を入れてかき混ぜる。
(7)水分がなくなってきたら
味見をしてオレンジの濃さを確認する。
オレンジ味がもっと欲しい時は
2回目の果汁を足す。
ここでストップする場合は湯を足す。
この後にオレンジの皮も入るので
それを計算にいれて塩梅する。
(8)すった皮を入れ、かき混ぜる。
(9)塩コショウで味を決める。
オレンジ味を足したいときは
下準備で作ったシロップを加える。
(10)火を止めて
ゴルゴンゾーラを足し
全体を勢い良くかき混ぜる。
はい、盛り付けましょう。
リゾットを盛り付けてオレンジの飾り、
今回はレシピ294のチーズガレットをのせて
お好みでオレンジシロップと
コショウを少しかけました。
私はオレンジ味が大好きなのでたっぷりです。
口の中で甘酸っぱいオレンジと
チーズのクリーミーな味が広がります。
どうぞお楽しみ下さいませ。
Buon appetito!
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